パリ 1763年11月-1764年4月とは? わかりやすく解説

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パリ 1763年11月-1764年4月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 17:32 UTC 版)

モーツァルト家の大旅行」の記事における「パリ 1763年11月-1764年4月」の解説

1763年11月18日モーツァルト一家パリ到着したパリヨーロッパで最重要音楽中心地であり、強大な権力、富そして知的活動による賑わい見せていた。レオポルト近くヴェルサイユ宮殿ルイ15世への謁見希望していたが、直前王族死亡したことであらゆる招待はすぐには行われなくなりレオポルト別の計画を練ることになった子どもたちに特別の関心向けた人物ドイツ外交官であるフリードリヒ・メルヒオール・フォン・グリムであり、彼の日誌にはヴォルフガング芸当が熱い言葉記録されている。「最も完成されカペルマイスターだろうと、これ以上深み持ったハーモニー抑揚の技には到達し得ないだろう。」数か月後に記されレオポルト自身評価も、同様に感情的なのだった。「私のかわいい娘はまだ12歳だというのに、ヨーロッパ中で最も高い技術持った奏者1人だ。そして息子は、一言でいうなら、8歳にして40歳大人期待されるよりも多く心得ている。」 12月24日ヴェルサイユ移って2週間留まった一家は、その間宮廷へ縁故により王族晩餐への出席許された。そこではヴォルフガング女王の手口づけすることを許されたと伝えられるヴェルサイユにおいて、彼らは有名な公妾ポンパドゥール夫人の元も訪れている。その時既に夫人最期一か月となっていたが、レオポルトによれば「いまだ全て支配する極めて傲慢な女性」だった。ナンネルの後年回想によればヴォルフガング椅子前に立たされて夫人吟味され、彼女への接吻許されなかった。 子どもたちヴェルサイユで公式な演奏会開いたことを示す記録存在しない1764年2月、彼らは50ルイ・ドールと金かぎたばこ入れ王家娯楽司る部署から貰い受けている。おそらく王族非公式に楽しませたことへの褒美考えられるが、これ以上詳細不明である。パリでは3月10日から4月9日にかけて、サントノーレ通り私設劇場演奏会催した同時期にヴォルフガング初めてとなる出版作品世に出された。2セットヴァイオリンソナタK.6と7、そしてK.8と9である。これらの楽曲息子作品に関するレオポルト個人カタログで、Op.1Op.2となった最初の2作品王女ヴィクトワール・ド・フランスに、後の2作品はド・テッセ夫人捧げられた。モーツァルト伝記作家スタンリー・セイディ述べるところでは、これらの作品はある面においてはかなり子どもっぽく単純なのであるにもかかわらず使用されている技巧は「驚くほど確かなもので、思考流れ明快かつ流麗形式感は非の打ちどころがない。」 パリ滞在中にロンドン行き決断下された。おそらく、レオポルト音楽上と宮廷での知人イングランドへ渡航勧めたのに乗るであった思われるモーツァルト学者ニール・ザスローの言によればイングランドは「大陸から訪れた音楽家熱狂的に迎え破格報酬支払うことで知られて」おり、レオポルトなされた助言そのような趣旨であったことだろう。4月10日カレーから貸切船で旅立った一行は、不快な船旅の末にドーヴァー下船幾分遅れながらも4月23日ロンドンへ到着した

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