ハンガリー舞曲集とは? わかりやすく解説

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ハンガリーぶきょくしゅう〔‐ブキヨクシフ〕【ハンガリー舞曲集】

読み方:はんがりーぶきょくしゅう

原題、(ドイツ)Ungarische Tänzeブラームスピアノ曲集全21曲1869年に第1、2集(第1番から第10番まで)を出版続いて1880年第3、4集(第11番から第21番まで)を出版ハンガリーロマ音楽に基づく。ブラームス自身による、バイオリン版、管弦楽版編曲がある。


モシュコフスキ:ハンガリー舞曲集 (ブラームス = モシュコフスキ編曲)

英語表記/番号出版情報
モシュコフスキ:ハンガリー舞曲集 (ブラームス = モシュコフスキ編曲10 Hungarian Dances (arr. M. Moszkowski) WoO 1

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1番 g-mollNo Data No Image
2 第2番 d-mollNo Data No Image
3 第3番 F-durNo Data No Image
4 第4番 f-mollNo Data No Image
5 第5番 fis-mollNo Data No Image
6 第6番 Des-durNo Data No Image
7 第7番 A-durNo Data No Image
8 第8番 a-mollNo Data No Image
9 第9番 e-mollNo Data No Image
10 10番 E-durNo Data No Image

ブラームス:ハンガリー舞曲集

英語表記/番号出版情報
ブラームス:ハンガリー舞曲集Ungariche Tänze WoO.1作曲年: 1858-69年  出版年: 第1-2集1869/第3-41880年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ト短調 g-moll3分00 No Image
2 ニ短調 d-moll3分30秒 No Image
3 ヘ長調 F-dur2分30秒 No Image
4 短調 f-moll4分00 No Image
5 嬰へ短調 fis-moll2分00 No Image
6 変ニ長調 Des-dur3分30秒 No Image
7 イ長調 A-dur2分00 No Image
8 イ短調 a-moll2分30秒 No Image
9 ホ短調 e-moll2分30秒 No Image
10 ホ長調 E-dur2分00 No Image
11 ニ短調 d-moll3分30秒 No Image
12 ニ短調 d-moll2分30秒 No Image
13 ニ長調 D-dur1分30秒 No Image
14 ニ短調 d-moll2分00 No Image
15 変ロ長調 B-dur2分30秒 No Image
16 ヘ短調 f-moll2分30秒 No Image
17 嬰ヘ短調 fis-moll3分30秒 No Image
18 ニ長調 D-dur1分30秒 No Image
19 ロ短調 h-moll2分00 No Image
20 ホ短調 e-moll2分30秒 No Image
21 ホ短調 e-moll1分30秒 No Image

作品解説

2008年12月 執筆者: 岡田 安樹浩

ヴァイオリニストのエドゥアルド・レメーニ(1830-1898)の伴奏者としてドイツ演奏旅行行った際、ロマ民族音楽について知ることとなったブラームスは、これをハンガリー民族音楽であると思い採譜編曲したものを出版しよう考えた4手ピアノのために編まれたこの曲集のうち、まず6曲が1867年ジムロック社から出版試みなされたが、この時は失敗した2年後1869年に、2集からなる1-10番出版され好評得た
後の1880年には更に2集からなる第11-21番も出版され、現在知られる21からなる「ハンガリー舞曲集」となった1872年には、第1-10番ブラームス自身によって独奏用に編曲され出版されている(「10ハンガリー舞曲参照)。

オーケストラでもしばしば演奏されるが、ブラームスにってオーケストレイションされたのは第1、3、10番のみで、これは1874年2月5日ライプツィヒでのブラームス指揮による演奏会のためのものである
 その他の番号オーケストレイションさまざまな指揮者作曲家が手がけているが、特に注目に値するのは第17-21番のドヴォルザーク(1841-1904)によるものだろう。
また、ヴァイオリニストブラームス友人でもあったヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)がヴァイオリンピアノデュオ編曲しており、同じくヴァイオリニストフリッツ・クライスラー(1875-1962)は第17番デュオ編曲しているものがよく知られている。

「ハンガリー舞曲集」を巡ってブラームスがレメーニと訴訟沙汰になったことは有名である。近代的な著作権概念確立していなかった時代においても、作品権利について意識が既に作曲家たちの中にあったことが良くわかる。なおこの訴訟については、当曲集が「創作ではなく編曲」としされていたことが幸いしブラームス勝訴した。


ハンガリー舞曲

(ハンガリー舞曲集 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 07:03 UTC 版)

ハンガリー舞曲集』(ハンガリーぶきょくしゅう、ドイツ語: Ungarische TänzeWoO.1 は、ヨハネス・ブラームスハンガリージプシーロマ)音楽に基づいて編曲した舞曲集。オーケストラでの演奏が広く知られているが、最初はピアノ連弾のために書かれ、爆発的な人気を博した。






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