ハニービーナス【ハニービーナス】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第9400号 |
登録年月日 | 2001年 10月 18日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | ハニービーナス よみ:ハニービーナス | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山根弘康、山田昌彦、佐藤明彦、吉永勝一、平川信之、栗原昭夫、岩波宏、永田賢嗣、小澤俊治、角利昭、平林利郎、角谷真奈美、中島育子 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「紅瑞宝」に「オリンピア」を交配して育成されたものであり、果皮の色が黄緑、果粒が短楕円で大粒の育成地(広島県豊田郡安芸津町)では8月下旬に成熟する早生種である。樹の拡がりは大、樹勢は強である。熟梢の太さは太、色は褐、節間横断面の形は楕円、表面の形状は細溝あり、幼梢先端の色は薄赤、巻きひげの着生は2である。花穂の着生数は中、花性は両性、花粉の多少は中である。成葉葉身の形は五角形、裂片数は3片、葉身横断面の形は波打ち、葉縁鋸歯の形は両側直線、葉柄裂刻の一般的な形及び成葉上裂刻の一般的な形は開く、成葉上裂刻の深さは浅、成葉の大きさは中、上面の色は暗緑、葉柄の色は紅、成葉の下面葉脈間の綿毛の密度及び下面主脈上の綿毛の密度は中、葉柄の綿毛の密度は無~極粗、中肋に対する葉柄の長さの比は短、葉柄の太さは中である。穂梗の太さは太、長さは短、色は淡緑である。果房の形は有岐円錐、大きさは極大、長さは長、着粒の密度は中、果梗の太さは太、長さは長、色は黄緑である。果粒の形は短楕円、大きさは大、果皮の色は黄緑又は黄白、果粉の多少は中、果皮の厚さは厚、果皮と果肉の分離性は中、果肉の色は不着色、肉質は中間、甘味は高、酸味は少、渋味は無~極少、香気はその他、果汁の多少は多、種子の数及び形は中、大きさは大である。発芽期及び開花期は中、成熟期は早で育成地においては8月下旬である。花振いの多少は中、無核果粒の混入及び裂果の多少は無~極少、果梗の強さは強、果梗と果粒の分離は中、果実の日持ち性は短である。「翠峰」及び「白峰」と比較して、成葉の裂片数が3であること、上裂刻が浅いこと、無核果粒の混入が少ないこと等で、「ネオマスカット」と比較して、葉柄裂刻及び成葉上裂刻の一般的な形が開くこと、果実の日持ちが短いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和55年に農林水産省果樹試験場安芸津支場(現独立行政法人農業技術研究機構果樹研究所ブドウ・カキ研究部(広島県豊田郡安芸津町))において、「紅瑞宝」に「オリンピア」を交配し、平成元年に一次選抜、4年から系統適応性検定試験を実施して特性の調査を行い、10年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「ブドウ安芸津19号」であった。 |
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