デルタレッド時代
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『ストリートファイターII』(以下『ストII』)シリーズと『ストリートファイターIV』(以下『ストIV』)シリーズでは英軍の特殊部隊「デルタレッド」の隊員。緑色の袖無しハイレグレオタードと赤いベレー帽のコスチュームで登場する。 嵐の夜、土砂崩れに巻き込まれた状態で英国情報部の特殊工作部隊に発見され、基地に保護される。記憶喪失となっており、名前も身元も分からない状態だったが、所持品のペンダントに記されていた「CAMM 740106」という文字から「キャミィ」という呼び名をつけられる。半ば保護・半ば監視という待遇で基地に身を置くが、事故で負った骨折がたったの一週間で完治する異常な回復速度を見せるなど、その身体は通常の人間とは異なっていた。さらにマインドコントロールで特定の人物をターゲットとした暗殺命令を刷り込まれていたことも発覚する。 軍上層部の注目を受けながら、やがて自ら志願して特殊部隊の訓練を受けるようになり、あらゆる科目で優秀な成績を修めてカリキュラムを終えた。その後、犯罪組織シャドルーを巡る調査で黒幕のベガにたどり着き、そのベガの口から記憶を失う前の自分が3年前にシャドルーから送り込まれたスパイであったという事実が語られる。自分の素性を知って悩むが、デルタレッドの仲間から「過去よりこれからだ」と受け入れられた。 『ストII』シリーズにおいては、「キャミィ」の名前は所持していたペンダントにあった文字を由来に、デルタレッドの隊長・ウルフマン大佐によって付けられたという設定だが、時系列では過去に位置する『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)ではすでにキャミィと呼ばれている。カプコンは「『ストII』シリーズと『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』)シリーズはストーリーや出来事に直接の関係のないパラレルワールド的なもの」と説明している。月刊ゲーメスト増刊『ギャルズアイランド3』の開発者インタビューによると、頬の傷は過去の手がかりとなっている。 『ストII』の数年後が舞台の『ストIV』においても引き続きデルタレッドに所属。作中ではリュウ、ケン、春麗、ガイルとともにベガを倒すが、キャミィ自身はベガの死とシャドルー壊滅に関しては懐疑的である。また、『ストIV』家庭用版初回購入特典DVD『〜新たなる絆〜』では南米で起こった不審なデリンジャー現象の調査をするべく、調査隊の隊長として初の隊長任務に臨んでいる。その際にシャドルー暗躍の手がかりを発見し、同時期にシャドルーの調査を行っていたガイル、春麗と合流する。 『スーパーストリートファイターIV』(以下『スパIV』)ではシャドルーやS.I.N社追跡の傍ら、かつての同僚で姉妹と呼んでいるベガ親衛隊の救出にも尽力している。 『ウルトラストリートファイターIV』(以下『ウルIV』)ではベガ親衛隊の一人であるディカープリに一方的に狙われることになる。 恩人であるキース・ウルフマン大佐を父のように慕っている。 『ストII』シリーズと『ストIV』シリーズでは口調が若干変わっており、前者では少女らしい幼さが残る口調、後者ではやや高圧的な口調となっている(一例として二人称が前者では「あなた」、後者では「おまえ」となっており、相手が目上(年上)の者であってもその姿勢は崩さない)。 『ストIV』シリーズでは既にさくらと面識のある描写があり、さくらに勝った時の勝利メッセージでは温厚な態度で接している。 『ストII』シリーズでは性格がかなりの天気屋(気分や機嫌が変わりやすい)という設定があるほか、『スパIIX』以降のCPU戦クリア時に見られる一枚絵では猫と笑顔で向き合う姿が描かれるなど、少女らしい面もある。 『ストリートファイターV』(以下『ストV』)では『ストII』シリーズにあった脚の迷彩柄のボディペイントが無くなり、代わりに右足の太ももに小物入れを装着している。 『ストV』にてシャドルー基地に行く直前、ケンがメルを抱く姿を見て「ケンは残っていいんじゃないか」と言い「家族」に複雑な感情を抱いている。
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