デキ3020形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:38 UTC 版)
「東急電鉄の機関車・貨車」の記事における「デキ3020形」の解説
1929年に東京横浜電鉄が貨物列車用に発注した川崎車輛製の凸型電気機関車で、全長8m強の小型機である。当初の形式番号はデキ1形1、大東急成立による改番でデキ3020形3021となる。主電動機出力は600V時60kW、1,500V時75kW×4、制御方式は間接非自動直並列制御(HL)である。 川崎車輛(川崎造船所)製の類似車に伊勢電気鉄道501形、高畠鉄道キ1形がある。 主に東横線菊名 - 田園調布間の貨物列車牽引や、工事列車牽引等に用いられていたが、貨物列車廃止後は元住吉工場の入換車となり、同工場が長津田へ移転した後も引き続き長津田車両工場の入換車として使用されていた。なお、1980年に除籍されて以降は同工場の入換用機械としての扱いとなっていた。塗装が黒一色であることから「からす」の愛称で呼ばれている。 2009年に入換車としての役割を終えた後、動態保存を目的に上毛電気鉄道へ譲渡され、同年10月18日の同社イベント「上毛電鉄感謝フェアイベント」にて大胡列車区で一般公開された(上毛電鉄感謝フェアイベント2009 (PDF) )。なお同社においても車籍編入はされておらず、本線走行はできない。(同社イベントで車庫線内を試乗運転した。) 主要諸元 全長:8,078mm 全幅:2,725mm 全高:4,014mm 運転整備重量:20.0t 電気方式:直流1,500V(架空電車線方式) 軸配置:B-B 台車形式:棒台枠、イコライザ式 主電動機:K7-103-B型×4基歯車比:1:4.52 1時間定格出力:300kW 1時間定格引張力:3,400kg 1時間定格速度:32.4km/h 動力伝達方式:歯車1段減速、吊り掛け式 制御方式:抵抗制御、2段組み合わせ制御 制御装置:電磁空気単位スイッチ式 ブレーキ方式:AMF空気ブレーキ、手ブレーキ
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