【テイルローター】(ているろーたー)
ヘリコプターの機尾付近に装備されるローター。
二重反転ローターや交差反転ローター、タンデムローター、ノーター搭載機などの例外を除いて、現在ほぼ全てのヘリコプターに装備されている。
ちなみにメインローターとテイルローターの2つのローターで構成された方式を、シングルローターという。
メインローターのトルクで機体自身がローターの回転方向と逆の向きに回転しないように横向きのダウンウォッシュで相殺するアンチトルクを発生させることが目的。
また、アンチトルクの量を増減することにより、回頭を行う。
なお、テイルローターのトルクはメインローターのダウンウォッシュで相殺される。
テイルローターを失うと機体がひどく不安定になり、錐揉みに陥るなど大変危険な状態になる。にもかかわらず防御も弱く、ヘリの弱点といえる。
ソマリア内紛に米軍特殊部隊が介入したブラック・シーの戦いにおけるMH-60の墜落は対戦車ロケットでテイルローターを吹き飛ばされたのが原因といわれ、また2004年8月に起きた沖縄の大学構内への米軍ヘリ墜落事故も、テイルローターを失ったためだともいわれる。
関連:ダクテッドファン ノーター
テイルローターと同じ種類の言葉
- テイルローターのページへのリンク