【ローター】(ろーたー)
- 回転子。
電動機やロータリーエンジンなどで、力を受け止めて軸に伝えることでトルクを生み出す部品のこと。
- 回転翼。
羽根車状の翼を機体の上向きに取り付け、回転させて揚力を得るもの。
オートジャイロの場合は、ローターブレードがローターシャフトに完全固定されており、ローター面全体を傾けることによって操舵をおこなう。
ヘリコプターの場合は、各ローターブレードのローターピッチを傾けることによって機体を傾け、加減速や操舵をするという複雑な方式を採っている。
このためローターブレードとローターマストを繋ぐローターハブには、繊細な操縦性と堅牢な耐久性の両立が求められる。
また複雑な制御が要求されるため、ヘリコプターのローターブレードには制御の容易な対称翼形が採用される場合がほとんどである。
一方で揚力効率が重視される場合、近年一部の大型ヘリコプターでは翼端をパドル型にしてボルテックスリングを抑制したり、回転翼面積の限られる転換式航空機では内翼のローターピッチを増したプロップローターを採用するなどの工夫がされている。
これらの変形ローターでは回転翼面積の割に大きな揚力を得ることができる一方で制御が難しく、オートローテーションも不利だといわれている。
ヘリコプターにおけるローター形式の組み合わせは多岐にわたり、下記のように分類される。
ローター
レシプロエンジンのピストンに相当するロータリーエンジンの特殊鋳鉄部品。ローターハウジング内部で遊星運動を行うことで作動室を形成する。3角形の輪郭はペリトロコイドの内包絡線が用いられ、吸排気ポートの開閉制御を行う機能もあわせもつ。作動室の気密を保つガスシールが3角形の頂点と側面に、そしてオイルの作動室への漏れを防ぐオイルシールが側面に組み込まれる。片側の側面にはインターナルギヤが取り付けられ、サイド、ハウジングに固定されたステーショナリーギヤと噛み合って、ローターがローターハウジング内壁に沿って回転するように動きを規制する。ローター中心部のローター軸受けを介して、エキセントリックシャフトにより支えられる。また、ローターの冷却は油冷式が主流であり、エキセントリックシャフトからローター内部に供給された潤滑オイルの一部が、ローターの遊星回転による慣性力によってローター壁面を冷却し、自動的にローター中心部からオイルパンへ排出される。
参照 ぺリトロコイドローター
【関連用語】ディスクブレーキ ホイール
ローター roater
ローター
ローター
ローター(浮遊装置)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/16 18:06 UTC 版)
「クロムハウンズ」の記事における「ローター(浮遊装置)」の解説
機体を数秒間ではあるが浮揚させるパーツ。慣性を活かせば数秒間の滑空飛行も可能となる。各種ローターの性能にもよるが、基本的に機体重量が軽く、高速であるほど飛行時間は長くなる。それを利用して通常では進入出来ない場所への進入も可能となるため、起伏の激しいMAPでは驚異的な機動性を得る事になり、電撃的な奇襲作戦も可能。
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ローター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 02:24 UTC 版)
「マツダ・13G型エンジン」の記事における「ローター」の解説
1ローター追加により長くなった回転系全体の信頼性向上と全体重量の低減のため、ローター軽量化を重点課題として取り組んだ。 その結果、ロストワックス鋳造法を採用し、リブや外壁の薄肉化や余肉削減を行い、2ローターから約30%の質量低減ができた。
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ローター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:59 UTC 版)
ピストンとコネクティングロッドに相当するもので、ローターハウジングのトロコイド曲線に内接する3葉の内包絡線で構成された、三角形(ルーローの三角形)をしたもの。中心にはローターベアリングを介してエキセントリックシャフトがはめられる丸い穴部があり、その縁にはサイドハウジングのギヤ部とかみ合う内歯の歯型(インターナルギヤ)が設けられている。自動車ファンの間では「おにぎり」と称される事もある。
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ローター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:28 UTC 版)
「CH-47 (航空機)」の記事における「ローター」の解説
前部回転翼ドライブトランスミッションは約9度、後部回転翼ドライブトランスミッションも4度前傾しており、これらは地上をタキシングする際の推進力を生み出す。 ローターブレードは、前縁側に回転翼ソケットから翼端まで全通する中空の桁材(Dスパー)を配し、その後方にはアルミ製の小骨(リブ)を一定間隔で並べて、これらをガラス繊維製の外皮(スキン)で覆ったボックス構造となっている。CH-47D以降では複合材料の導入範囲が拡大され、Dスパーもガラス繊維製になったほか、リブの代わりに難燃性アラミド繊維(ノーメックス)のハニカム構造をガラス繊維製のスキンで覆ったフェアリングが接着されている。複合材製ブレードは金属製に比べて軽量だが、異物の衝突などによる衝撃には弱いため、前縁部はチタン合金製のフェアリングで守られている。 なお、21世紀以降、ヘリコプターはローターのブレード数を増やすことで効率向上と低騒音化が試みられているが、ブレード間の隙間にもう一基のローターのブレードが入り込む同期を行なっているタンデムローター機ではそのようなことはほとんど行えない(ボーイング モデル360など実例が全くないわけではない)。 2009年に、アフガニスタンで従軍記者をしていたマイケル・ヨンが、ローターの回転する形に発光しているCH-47の写真を撮影した。この現象は、砂漠など砂が多い状況で、チタンやニッケルでできたローターが回転することで、粒子衝突帯電が連続で発生し、ヘリ本体に蓄積した衝突帯電電荷が、ローターの先端でコロナ放電を引き起こすために起きる。正式な名称は付いていないが、マイケル・ヨンはこの現象を、戦争で命を落とした二人の兵士の名前を取って、コップ・エッチェルズ現象(Kopp-Etchells Effect)と呼んでいる(セントエルモの火)。
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ローター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 08:42 UTC 版)
「マツダ・10A型エンジン」の記事における「ローター」の解説
ダクタイル鋳鉄製で、後のエンジンより多くのシール材が使用されている。サイドシールは、幅1 mmで2重。オイルシールは3重になっている。ローターの片側には、スプリングピンで取り付けられた内歯歯車を備え、サイドハウジングに固定される外歯歯車と噛み合う位相歯車機構を構成して、ローターの回転運動を規制する。この歯車機構の影響で、出力軸の回転数は、ローターの回転数の3倍になり、ローター頂点はローターハウジングの内面形状(ペリトロコイド曲線)を動く。ローターの回転力は、ローター内のベアリングから出力軸へ伝達される。
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「ローター」の例文・使い方・用例・文例
- 「それが彼の唯一のチャンスだとローター医師が言っている」と彼女は苦しそうに付け加えた
- 相互のにかみ合ったローター
- ヘリコプターには水平のローター、ジェット機にはコンプレッサーのローターがある
- 単一ローターがあるヘリコプター
- ローターが回転するモーターまたはジェネレーターの固定された一部でなる機械的装置
- ブレードのローターを回転させることで流体の運動エネルギーが機械エネルギーに変換されるロータリーエンジン
- 尾部ローターという,回転翼機に設置する回転翼
- ティルトローター機という垂直着発航空機
- ローターという機械の回転部分
ローターと同じ種類の言葉
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