ダムカレー
読み方:dam curry
ダムをモチーフにして盛り付けられたカレーライスの通称。ご飯が堰堤に見立てられており、カレールーが貯水池に見立てられている。ご飯の盛り方でダムの形を再現することに重点が置かれたダムカレーや、器の中程に盛られた飯がカレーを堰き止めるような形で盛り付けられたダムカレーがある。
ダムカレーは、主に日本全国のダム周辺の飲食店などで提供されている。そのため、ダムカレーの堰堤(ご飯)の形状は、現地のダムの形が模されているものが多い。カレールーは片側に寄って装われており、反対側の空いた部分には付け合わせやトッピングが盛られる場合が多い。
ダムカレーのアイデアのものは、昭和の半ば頃には既にあったとされるが、2000年代半ば以降頃からマスコミに注目されるなどして全国的に知られるようになり、ダム愛好家に限らず広く一般的に知られるようになっている。ダムカレーはある種のご当地グルメでもあり、ダム近辺の地域興しに一役買っているともいえる。
2015年にが「日本ダムカレー協会」が発足し、ウェブサイト等を通じて全国のダムカレーに関する情報発信を行っている。
ダムカレーの代表格としては、群馬県みなかみ町で提供されている「みなかみダムカレー」、および、黒部ダム周辺で提供されている「黒部ダムカレー」が挙げられる場合が多い。「みなかみダムカレー」は堰堤で堰き止める構造のダムカレーの代表格であり、「黒部ダムカレー」はご当地ダムの堰堤の形状の再現に重点を置いた(ルーを堰き止めているわけではない)ダムカレーの代表格であるといえる。
なお「みなかみダムカレー」は東京の「割烹&ジャパニーズレストラン三州家」に協力を仰いで開発されており、この「三州家」が今日におけるダムカレーの基本的コンセプトおよび「ダムカレー」という名称を全国に知らしめた嚆矢とされている。
ご飯が実際にカレールーを堰き止めた形になっているダムカレーの場合、どこかのタイミングで必ずご飯を崩してカレールーが流出することになる。いわばダムの決壊が行われるわけである。この点について不快感を抱く者もいるようで、2019年2月、建設関係事業者向け情報サイトで「悲惨な災害を連想させる」「ダムカレーは不謹慎だ」「ふざけるな」という趣旨のコラムが掲載され、少なからず波紋を呼んだ。
ダムカレーと同様にカレーライスで構造物を模した料理としては、関西大学で期間限定で販売された「フジタのビルカレー」なども挙げられる。
ダムをモチーフにして盛り付けられたカレーライスの通称。ご飯が堰堤に見立てられており、カレールーが貯水池に見立てられている。ご飯の盛り方でダムの形を再現することに重点が置かれたダムカレーや、器の中程に盛られた飯がカレーを堰き止めるような形で盛り付けられたダムカレーがある。
ダムカレーは、主に日本全国のダム周辺の飲食店などで提供されている。そのため、ダムカレーの堰堤(ご飯)の形状は、現地のダムの形が模されているものが多い。カレールーは片側に寄って装われており、反対側の空いた部分には付け合わせやトッピングが盛られる場合が多い。
ダムカレーのアイデアのものは、昭和の半ば頃には既にあったとされるが、2000年代半ば以降頃からマスコミに注目されるなどして全国的に知られるようになり、ダム愛好家に限らず広く一般的に知られるようになっている。ダムカレーはある種のご当地グルメでもあり、ダム近辺の地域興しに一役買っているともいえる。
2015年にが「日本ダムカレー協会」が発足し、ウェブサイト等を通じて全国のダムカレーに関する情報発信を行っている。
ダムカレーの代表格としては、群馬県みなかみ町で提供されている「みなかみダムカレー」、および、黒部ダム周辺で提供されている「黒部ダムカレー」が挙げられる場合が多い。「みなかみダムカレー」は堰堤で堰き止める構造のダムカレーの代表格であり、「黒部ダムカレー」はご当地ダムの堰堤の形状の再現に重点を置いた(ルーを堰き止めているわけではない)ダムカレーの代表格であるといえる。
なお「みなかみダムカレー」は東京の「割烹&ジャパニーズレストラン三州家」に協力を仰いで開発されており、この「三州家」が今日におけるダムカレーの基本的コンセプトおよび「ダムカレー」という名称を全国に知らしめた嚆矢とされている。
ご飯が実際にカレールーを堰き止めた形になっているダムカレーの場合、どこかのタイミングで必ずご飯を崩してカレールーが流出することになる。いわばダムの決壊が行われるわけである。この点について不快感を抱く者もいるようで、2019年2月、建設関係事業者向け情報サイトで「悲惨な災害を連想させる」「ダムカレーは不謹慎だ」「ふざけるな」という趣旨のコラムが掲載され、少なからず波紋を呼んだ。
ダムカレーと同様にカレーライスで構造物を模した料理としては、関西大学で期間限定で販売された「フジタのビルカレー」なども挙げられる。
ダムカレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 07:58 UTC 版)
ダムカレーとは(主に)ご飯をダム、カレー(カレーソース)をダム湖に見立てて器に盛りつけたカレーライスのこと[1]。
- ^ “ダムカレー見て食べて 日本ダムカレー協会の宮島咲さん”. 日本経済新聞. (2019年2月2日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ a b “ダムカレー人気拡大、全国制覇まであと一歩 きっかけは民主党政権のあの政策”. 産経新聞. (2017年1月7日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “ダムカレーなぜ受ける? 全国で続々「建造」3年で3倍”. 毎日新聞. (2018年11月26日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ アスパラみどりカレー新発田市ホームページ(2018年12月1日閲覧)。
- ^ a b c d e f “東北でダム人気 水位上昇中!催し、カレー、カードと新たな観光資源期待大”. 河北新報. (2018年11月19日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ a b c “藤井川ダムカレー1,000食突破 茨城・城里、町おこしで高校生ら発案”. 産経新聞. (2018年5月29日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ a b “城里の「藤井川ダムカレー」人気 町の認知度アップへ、学生ら考案 /茨城”. 毎日新聞. (2018年6月5日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ a b “ダムカレー大滝ダムの運用5周年記念 奈良・川上村”. 毎日新聞. (2018年5月25日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ a b 新メニュー「権現堂ダムカレー」の販売開始について 川の再生10周年キャンペーン協賛埼玉県ホームページ(2019年2月21日閲覧)
- ^ a b “「十王ダムカレー」好評 日立 1日20食限定 展望台や噴水も表現”. 読売新聞. (2019年2月15日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ a b “忠実再現のダムカレー、売り上げ1位に 「壬生菜で森林」”. 京都新聞. (2018年5月12日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ a b “新登場!滝里ダムカレー 芦別・道の駅レストラン、地場食材を使用”. 北海道新聞. (2019年2月19日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “黒部ダムカレー愛され10年 年間5.7万食売り上げ”. 毎日新聞. (2018年8月24日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ 松澤秀樹「ブランド想起機能を活用した地域の認知度を向上させる手法について:長野県大町市における黒部ダムカレーの取り組み (特集 地域ブランドの実践)」『地域ブランド研究』第6号、地域ブランド研究会、2011年1月、33-37頁、ISSN 18812155、NAID 120007112260。
- ^ 松澤秀樹「大町市における地域ブランド構築への取組」『地域ブランド研究』第4号、地域ブランド研究会事務局、2008年12月、173-186頁、ISSN 18812155、NAID 120007112240。
- ^ 「羽布ダムカレー」がデビューします!愛知県ホームページ(2019年2月21日閲覧)
- ^ a b “温泉施設ダムカレーでマニアの胃袋つかめ 福島・喜多方”. 毎日新聞. (2017年8月2日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “パシュート菊池彩花さん「売れるの?」実家カフェのイチ押し「南相木ダムカレー」”. スポーツ報知. (2018年5月21日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “ひそかな人気「上郷ダムカレー」 朝日の産直内食堂、平日も提供始める”. 山形新聞. (2018年5月30日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “「ホロルの湯」・藤井川ダムカレー 人気上々、1000食達成 2カ月半城里町、名物に定着期待”. 茨城新聞. (2018年5月30日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “鹿児島)ご飯盛り付けに統一型枠、鶴田ダムカレー誕生”. 朝日新聞. (2018年10月4日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “奈良・川上村がダムカレー開発 2つのダムと天然林表現、村内6店舗で提供”. 産経新聞. (2018年6月9日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “さつま町14店が「ダムカレー」 九州最大ダムアピール”. 毎日新聞. (2018年10月4日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ “湖底の似峡地区を煮卵で表現 士別の喫茶店が「岩尾内ダムカレー」”. 北海道新聞. (2018年11月13日) 2019年2月21日閲覧。
- ^ 「したらダムカレー」の販売を開始します! - 設楽町役場
[続きの解説]
「ダムカレー」の続きの解説一覧
- ダムカレーのページへのリンク