ゼンザブロニカシリーズ用レンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/20 00:44 UTC 版)
「ゼンザブロニカ」の記事における「ゼンザブロニカシリーズ用レンズ」の解説
純正品は当初完全自動絞りのニッコールレンズ群をその交換レンズとして完備、後に一部のレンズがゼンザノンブランドで東京光学や旧東独カール・ツァイス等から供給された。レンズマウントは小バヨネットマウント、大バヨネットマウント、φ57mmのスクリューマウントを併せ持ち、フランジバックは101mm。φ57mmのスクリューマウントはミノルタSR用接写リングセットと同じ規格であり、ミノルタはライカLマウントレンズをミノルタSRカメラに使用するアダプターを発売していたので、非公式の使い方ながらこれらを利用しゼンザブロニカにヴィゾフレックス用レンズを流用できる。ピント合わせはゼンザブロニカSまでがラック・アンド・ピニオン方式、ゼンザブロニカC以降がヘリコイド式。ピント調整機構を外した後に直接取り付ける大バヨネットマウントは一般に300mm以上のレンズに使用され、ゼンザブロニカS以前とゼンザブロニカC以降で互換性がない。旧型大バヨネットにはニコンS型レフボックス用レンズを使用できるアダプターが存在する。新型大バヨネットレンズのレンズヘッドはニコンFフォーカシングユニット用と共通。 純正のニッコールブランドは以下のものがある。 ニッコールDC40mmF4 - 8群10枚。ニッコールD40mmF4をマルチコートしたもの。 ニッコールD40mmF4 - 8群10枚。アタッチメントはφ90mmねじ込み。レンズ先端から15cmまで近接撮影が可能。 ニッコールOC50mmF2.8 - 7群8枚。アタッチメントはφ77mmねじ込み。ニッコールO50mmF2.8をマルチコートしたもの。 ニッコールO50mmF2.8 - 7群8枚。アタッチメントはφ77mmねじ込み。ニッコールH50mmF3.5の後継である。 ニッコールH5cmF3.5/50mmF3.5(1959年12月8日発売) - 6群6枚。アタッチメントはφ82mmねじ込み。ゼンザブロニカDとともに発売された。当初は焦点距離がcm表示であった。 ニッコールPC75mmF2.8 - 4群5枚。ニッコールP75mmF2.8をマルチコートにしたもの。 ニッコールP7.5cmF2.8/75mmF2.8(1959年12月8日発売) - 4群5枚。ゼンザブロニカDとともに発売された。当初は焦点距離がcm表示であった。 ニッコールHC75mmF2.8 - 4群6枚。アタッチメントはφ67mmねじ込み。ニッコールPC75mmF2.8の高級バージョンで併行販売された。カタログではDXの文字がついていたがレンズにその旨の表示はない。 ニッコールQ105mmF3.5LS - テッサー型の3群4枚。セイコー0番レンズシャッター内蔵。公式にはゼンザブロニカEC-TLとゼンザブロニカEC-TLIIには使用できない。また新型大バヨネットマウントを使用するためゼンザブロニカDとゼンザブロニカSには装着できない。売れ行き不振のマーシャルプレス用を流用したという。 ニッコールQ13.5cm/135mmF3.5(1959年12月8日発売) - テッサー型の3群4枚。アタッチメントはφ82mmねじ込み。ゼンザブロニカDとともに発売された。当初は焦点距離がcm表示であった。 ニッコールH18cmF2.5 - 4群6枚。ニコンSレフボックス用。アダプターを介して旧型大バヨネットに使用する。絞りは手動絞り。 ニッコールP200mmF4(後期型) - 5群5枚。アタッチメントはφ67mmねじ込み。光学系が変更された。 ニッコールP200mmF4(前期型) - 小バヨネットマウントを使用する一番長焦点のレンズ。専用クローズアップレンズが付属した。 ニッコールPC200mmF4 - ニッコールP200mmF4(後期型)をマルチコートにしたもの。 ニッコール25cmF4 - 3群4枚。ニコンSレフボックス用。アダプターを介して旧型大バヨネットに使用する。絞りは手動絞り。 ニッコールPC300mmF5.6 - 5群5枚。新型大バヨネットを使用するブロニカ専用レンズ。 ニッコール35cmF4.5 - 3群3枚。ニコンSレフボックス用。アダプターを介して旧型大バヨネットに使用する。絞りは手動絞り。 ニッコールQ400mmF4.5 - 4群4枚。アタッチメントはφ122mmねじ込み。新型大バヨネットマウントを使用する。レンズヘッドはニコンFと共用。絞りはフォーカシングユニットの自動絞り。 ニッコール50cmF5 - 3群3枚。ニコンSレフボックス用。アダプターを介して旧型大バヨネットに使用する。絞りは手動絞り。 ニッコールP600mmF5.6 - 4群5枚。新型大バヨネットマウントを使用する。レンズヘッドはニコンFと共用。絞りはフォーカシングユニットの自動絞り。 ニッコールP800mmF8 - 5群5枚。新型大バヨネットマウントを使用する。レンズヘッドはニコンFと共用。絞りはレンズヘッドの手動絞り。 ニッコールP1200mmF11 - 5群5枚。新型大バヨネットマウントを使用する。レンズヘッドはニコンFと共用。絞りはレンズヘッドの手動絞り。 以下は純正のゼンザノンブランド。 ゼンザノン40mmF4MC - 7群9枚。 ゼンザノン50mmF2.8MC - 7群8枚。 ゼンザノン75mmF2.8MC - 4群5枚。東京光学(現トプコン)のOEM。 ゼンザノン80mmF2.4MC - 5群6枚。富岡光学のOEM。 ビオメター80mmF2.8MC/ゼンザノン80mmF2.8MC - 4群5枚。アタッチメントはφ67mmねじ込み。カール・ツァイスのOEMでゼンザノン銘になる前に少数がビオメター銘で販売された。 ゼンザノン100mmF2.8MC - 4群6枚。東京光学(現トプコン)のOEM。 ゼンザノン150mmF3.5 - 6群6枚。アタッチメントはφ67mmねじ込み ゼンザノン150mmF3.5 - 4群5枚。ノリタ光学のOEM。 ゼンザノン200mmF3.5 - 5群6枚。 ゼンザノン300mmF4.5 - 5群6枚。ノリタ光学のOEM。 純正の他、三協光機から販売されたコムラーブランドの交換レンズが有名である。 コムラー45mmF4.5 - 7群7枚。自動絞り。アタッチメントはφ82mmねじ込み。 コムラー50mmF3.5 - 6群8枚。自動絞り。アタッチメントはφ77mmねじ込み。 コムラー100mmF2 コムラー100mmF2.8 - 4群5枚。自動絞り。アタッチメントはφ62mmねじ込み。 コムラー135mmF2.3 コムラー150mmF3.5 - 4群4枚。自動絞り。アタッチメントはφ67mmねじ込み。 コムラー200mmF3.5 - 5群5枚。自動絞り。アタッチメントはφ67mmねじ込み。 コムラー200mmF3.5 - 5群5枚。自動絞り。アタッチメントはφ67mmねじ込み。 コムラー200mmF4 - 5群5枚。自動絞り。アタッチメントはφ67mmねじ込み。 コムラー300mmF5 - 3群4枚。プリセット絞り。アタッチメントはφ67mmねじ込み。旧型大バヨネット用「ユニヘリコイドIII」と新型大バヨネット用「ユニヘリコイドII」の両方を併売し、さらに「コムラーローライSL66用アダプター」併用によりロ−ライフレックスSL66シリーズにも使用できた。後にはレンズヘッド+ヘリコイド+マウントという「コムラノンシステム67・35」によりアサヒペンタックス6×7、ローライのローライフレックスSL66シリーズ、各社ライカ判一眼レフカメラに対応した。 コムラー400mmF6.3 - 4群4枚。手動絞り。アタッチメントはφ67mmねじ込み。旧型大バヨネット用「ユニヘリコイドIII」と新型大バヨネット用「ユニヘリコイドII」の両方を併売し、さらに「コムラーローライSL66用アダプター」併用によりロ−ライフレックスSL66シリーズにも使用できた。後にはレンズヘッド+ヘリコイド+マウントという「コムラノンシステム67・35」によりアサヒペンタックス6×7、ローライのローライフレックスSL66シリーズ、各社ライカ判一眼レフカメラに対応した。 コムラー500mmF7 - 4群4枚。手動絞り。アタッチメントはφ77mmねじ込み。旧型大バヨネット用「ユニヘリコイドIII」と新型大バヨネット用「ユニヘリコイドII」の両方を併売し、さらに「コムラーローライSL66用アダプター」併用によりロ−ライフレックスSL66シリーズにも使用できた。後にはレンズヘッド+ヘリコイド+マウントという「コムラノンシステム67・35」によりアサヒペンタックス6×7、ローライのローライフレックスSL66シリーズ、各社ライカ判一眼レフカメラに対応した。 コムラーテレモア66 X2 For BRONICA - ブロニカC2 ブロニカS2用EC系列でも使用可能なテレコンバーター。本体バヨネットとヘリコイドボディ側バヨネットの間に入れて使用する方式のため本体バヨネットへ直接取り付けるレンズでは使用不可能。
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