スーパーシャトルバス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 08:27 UTC 版)
「つくば科学万博の交通」の記事における「スーパーシャトルバス」の解説
万博中央駅から13キロメートル離れた会場までを結ぶアクセスバスとして、スウェーデン・ボルボ製B10M(ボディは富士重工業製)の連節バスを使用して運行。会場への所要時間は約20分。全長17.99メートル。乗車定員は162人(座席53人・立席108人・運転手1人)。料金は大人600円、小人300円で、支払いは会場の北ゲート入り口で行われた。運転手が後車室内の乗客の状況や車外後方の安全を確認するためのモニターテレビを有しており、バスの発着管理を効率よくさばくために、コンピュータを利用した運行管理システムを利用した。GPSの利用が軍事利用に限られていた当時としては画期的なバスロケーションシステムだった。 運行請負事業者(計31社、いずれも開催当時の社名)と担当車両数(計100台)を以下に示す。このルートに関しては地域外の事業者が担い、関東鉄道など地元業者の担当はなかった。 常磐交通自動車 - 15台 東武グループ東武鉄道 - 5台 阪東自動車 - 2台 キング観光バス - 1台 小田急グループ神奈川中央交通 - 5台 箱根登山鉄道 - 2台 東京急行電鉄 - 5台 国際興業 - 5台 西武バス - 5台 京浜急行電鉄 - 5台 京成グループ京成電鉄 - 4台 千葉交通 - 4台 千葉中央バス - 2台 小湊鐵道 - 2台 成田観光自動車 - 2台 東都観光バス - 4台 冨士自動車 - 4台 帝産観光バス - 3台 東京ヤサカ観光バス - 3台 日本交通 - 2台 東京近鉄観光バス - 2台 ニュー東京観光バス - 2台 国際自動車(ケイエム観光) - 2台 藤田観光自動車 - 2台 はとバス - 2台 東日本観光バス - 2台 イースタン観光バス - 2台 日の丸観光自動車興業 - 2台 日東交通 - 2台 読売観光 - 1台 鏡浦自動車 - 1台 閉幕後の去就は以下のとおり。 オーストラリアへ輸出…80台 富士重工業伊勢崎製作所(現:桐生工業伊勢崎工場)で保存…1台その後部品供出の為に欠品がかなり目立つようになり、2000年頃に解体。 東京空港交通へ譲渡…19台運行路線が限定されている連接バスのため運用上のデメリットが多く、のちに運行を廃止。成田空港ランプバスに転用。1999年に3台が旭川電気軌道に移籍(2004年廃車)。 1993年廃車の3台は(750, 751, 752)、750は埼玉県の中古車販売店に留置されたのち、2008年バス愛好家団体「アキバエクスプレス」が動態保存用に1台購入。751, 752は倉庫代わりとして売却後、751は2011年に同団体が部品取り動態保存用に購入。750, 751とも動態車である。倉庫として残っている752も現存している。
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