ジョン・マドックス賞
英語:The John Maddox Prize
科学的根拠(エビデンス)に立脚しつつ公共の利益のため情報発信等の活動に尽力した人物を顕彰する制度。イギリスの科学誌「ネイチャー」(Nature)が創設した。賞の名称はネイチャーの編集長を長らく務めたジョン・マドックス(John Royden Maddox)の名にちなむ。
ジョン・マドックス賞は2012年に最初の授与者が発表され、以降毎年1~2名に授与されている。2017年には村中璃子(むらなかりこ)が日本人として初めて受賞者に選ばれ、日本国内でも話題となった。
関連サイト:
The John Maddox Prize ― Sense about Science
Women's health champion, Dr Riko Muranaka, awarded the 2017 John Maddox Prize for Standing up for Science ― Nature.com
ジョン・マドックス賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 06:12 UTC 版)
ジョン・マドックス賞(John Maddox Prize)は、公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人に与えられる、2012年に始まった国際的な賞[1]。ジョン・マドックスは2009年に死去した『ネイチャー』誌の元編集長であり、本賞は『ネイチャー』、コーン財団、センス・アバウト・サイエンスが共同で構想した[1]。
- ^ a b c d e f “The John Maddox Prize”. Sense About Science. 2018年4月10日閲覧。
- ^ 邦訳にブライアン・S・エヴェリットとの共著『ロンドン大学精神医学研究所に学ぶ――精神科臨床試験の実践』(医学書院、2011年)がある。
- ^ 中国著名ブロガー「プーアル茶に発がん性」発言巡り訴訟沙汰│NEWSポストセブン 2017年9月30日7時0分
- ^ Professor Simon Wessely and Fang Shi-min are the two winners of the inaugural John Maddox Prize for Standing up for Science – Sense about Science
- ^ Professor David Nutt is the winner of the 2013 John Maddox Prize for Standing up for Science. – Sense about Science
- ^ Dr Emily Willingham and Dr David Robert Grimes are the two winners of the 2014 John Maddox Prize for Standing up for Science. – Sense about Science
- ^ 『代替医療のトリック』(改題『代替医療解剖』新潮文庫、2013年)をサイモン・シンと共著した。
- ^ Prof Edzard Ernst and Prof Susan Jebb are the two winners of the 2015 John Maddox Prize for Standing up for Science. – Sense about Science
- ^ Pioneer in understanding of human memory, Professor Elizabeth Loftus awarded the 2016 John Maddox Prize for Standing up for Science – Sense about Science
- ^ Women’s health champion, Dr Riko Muranaka, awarded the 2017 John Maddox Prize for Standing up for Science - Sense about Science
- ^ An interview with Olivier Bernard - Sense about Science
- 1 ジョン・マドックス賞とは
- 2 ジョン・マドックス賞の概要
- 3 外部リンク
ジョン・マドックス賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 18:02 UTC 版)
2017年11月、日本のHPVワクチン接種率が70%から1%に激減する中、ワクチンについての誤情報を指摘し、安全性を説いたとして、ジョン・マドックス賞を日本人として初めて受賞した。ロンドンの授賞式で村中は受賞スピーチを行った。日本の報道メディアで、この受賞を伝えたのは当初、BuzzFeed Japan、東洋経済オンライン、新聞では北海道新聞と産経新聞にとどまった。その後、12月18日に厚生労働省で記者会見が行われると、東京新聞や朝日新聞でも受賞が伝えられた。 村中は授賞式のスピーチで、北海道大学の産婦人科医が「僕たちだけあとどのくらい子宮を掘り続ければいいんですか」と発言したと語り、当該発言は村中の著書の冒頭にも掲載された。これに対して一般社団法人WIND(北海道大学産婦人科医局)代表理事の櫻木範明北海道大学名誉教授は、同法人公式ウェブサイトで声明を発表し、産婦人科医の発言は2017年8月21日に北海道大学医学部小児科教室が開催した村中の講演会においてのものだが、「医師は「取る」と発言したのであり、「掘る(dig out)」とは述べておりません。「掘る」と発言したという村中氏の指摘は、事実と異なります。「掘る」というのは、医師が女性への敬意を欠いて臓器を扱っている、と誤解されかねない表現です。この点について、当法人が何もコメントをしなければ、医師と当法人の名誉と信用が毀損されるおそれがあるため、本HPでこれを指摘させていただきます」と述べた。
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