サンガトラス国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 14:14 UTC 版)
「ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜」の記事における「サンガトラス国」の解説
ゲルニア・ハン 声 - 楠田敏之 サンガトラスの王子。30歳(推定)。リタの婚約者。ある意味、リタ姫とは対極的な存在として物語の鍵を握る人物。 本来は文武両道の心優しい少年だったが、愛する母が他の男と浮気している場面を見た彼は苦しみ、母を憎み、そして冷淡に接するあまり自殺に追い込んでしまう。以来、母と同様の青い目の女性を見ると女性への思慕と憎悪という両極端な感情からくるストレスに苛まれるようになり、それに耐え切れず目をつぶして殺したいという狂気に犯されるようになった。以後、人の愛情を信じることができない策略家に変貌。一夜を共にした女性を殺して顔を潰すなど快楽殺人的な嗜好の持ち主となった。 お忍びでリタに逢いにきたその夜も、自らの本性を明かして剣で脅したところを、護身術に長けたリタに逆に刺され重傷を負う。リタとは遠い親類関係(伯母がリタの叔父と夫婦)にあたる。国一番の剣士でもあり、旧来の体制を周辺諸国もろとも一掃し、より強大な理想の王国の建国を目論む大野心家でもある。リタに刺された後、青い目を持つ女性への憎しみが薄れたということで、彼女に一層惚れこむことに。リタの強い意思と行動力に惚れ込んでおり、本気で妻に娶ろうとする。ジャミルの仇としてガラハドに刺され、その後建物の倒壊に巻き込まれて死亡した。 ガラハド・アイガー 声 - 浪川大輔 ゲルニア・ハンに忠誠を誓う騎士。28歳(推定)。料理人の息子として産まれた。王国の二大精鋭部隊・黒獅子連隊の隊長で、ゲルニアとは幼馴染同士である。上官のジャミル・カエラと密かに愛を育んで来た。 ゲルニアがリタに刺された日、事件現場にいち早く急行する。そしてそのまま、ゲルニア王子暗殺未遂事件の犯人として、リタとティナの二人を独断で追跡する。その過程で彼は、リタの口から、彼女が正当防衛でゲルニアを刺したということ、またゲルニアがサンガトラス王国で起こっている連続殺人事件の犯人だということを知らされることに。彼はその真偽を確かめるべく、連続殺人事件の件をゲルニアに直接尋ねに行く。そしてゲルニアはあっさりと自分が連続殺人事件の犯人であることを認め、そのことは王をはじめ、自分の近しい部下なら周知のことだと言い放った。しかもその中に、自分にとって最愛のジャミルまでが含まれていた。それに衝撃を受けたガラハドは、誰も信じられなくなり、軍を去ることを決断した。 その後しばらくの間、彼を軍に連れ戻しにきた隻眼となったジャミルが現れるまでは、サンガトラス領の小さな村で静かに暮らしていた。彼の意思を無視して城に戻るようにと一方的に主張するジャミルと口論になり、彼女と銃で決闘をすることになった。決闘の末、彼はジャミルを撃ち殺してしまう。最期の瞬間に、彼女から左目はゲルニアに潰されたこと、そしてゲルニアの命令とはいえ、何度も青い目の女性を彼に献上していたことから、ゲルニアに連続殺人事件の共犯者扱いされ、苦しんでいたことを告白される。その後、ガラハドはゲルニア・ハンに復讐することを誓い、ティナとリタと共闘し、本懐を果たした。 ジャミル・カエラ 声 - 甲斐田ゆき 王国の二大精鋭部隊・白獅子連隊の隊長。優れた銃の使い手である。ガラハドの上官で恋人である。長年に渡り、ゲルニア王子の命令を受け、青い目を持つ女性を街中から探し出しては、献上していた。そのことからゲルニア王子に連続殺人事件の共犯者呼ばわりされて、そのことにずっと苦しんでいた。脱走したガラハドを庇った際、二人の関係を知っているゲルニア王子に、ガラハドへの愛の証明を示せと左目を潰される。その後、ガラハドとの決闘の末、死亡する。 ランバノフ・ハン 声 - 秋元羊介 サンガトラス国王。ガラハドやジャミルのように若くとも才能あるものを取り立てたり、兵器開発指導も優秀で、優れた武人でもあるが、軍事力による勢力拡大を躊躇わない征服者でもある。その一方で後継者の王子の狂気がもたらす災禍に鈍感だった。その結果、第一幕の終盤に巨大戦艦と王子を失い、外交面での和解に応じながらも心からの怒りと憎悪でウエルベールへの復讐を誓うことになる。なお、第二幕において中立国であったはずのグリーダム国王から打倒ウエルベールの密謀を持ちかけられ、グリーダム国王の策略であることに気づかずに、打倒ウエルベールを目標に再度戦艦を建造する。
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