サンガネーブ海洋国立公園とは? わかりやすく解説

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サンガネーブ海洋国立公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:33 UTC 版)

サンガネーブ海洋国立公園とドンゴナーブ湾=ムカッワー島海洋国立公園」の記事における「サンガネーブ海洋国立公園」の解説

サンガネーブ海洋国立公園は1990年設定されスーダン初の海洋保護区である。サンガネーブ環礁紅海では唯一の環礁であり、欧米人にとっては人気ダイビングスポットになっている南北細長い環礁長さ6.5 km、幅1.6 km礁湖面積は約4.6 km2である。 紅海にはサンゴ礁が多い。ペルシア湾紅海塩分濃度海水温の点で類似するが、土砂流入量の違いなどから透明度では紅海優り造礁サンゴの種の数はペルシア湾側を大きく上回っている(ペルシア湾51紅海北・中南部あわせて500超える)。サンガネーブ環礁があるあたりはその中でも特にサンゴ礁発達適しているとされており、以北比べれば寒くなりすぎることもなくアデン湾湧昇流影響を受ける以南比べれば生物侵食影響大きくない結果、サンガネーブ環礁見られる刺胞動物124種にのぼる。1980年代オニヒトデ大発生してサンゴ食い荒らされたことがあったものの、21世紀初頭調査ではオニヒトデ生息数標準的な数値落ち着いているとされている。 魚類1990年代報告251種が特定されており、実際に300種以上が棲息しているものと推測されている。棲息確認されているのは、サメアカシュモクザメオグロメジロザメツマジロツマグロネムリブカ)、エイオニイトマキエイマダラトビエイルリホシエイ英語版))、メガネモチノウオなどのベラ科31種のほか、スズメダイ科24種)、ハゼ科18種)、ハタ科13種)、チョウチョウウオ科12種)、テンジクダイ科12種)、ニザダイ科10種)、ブダイ科(9種)、イソギンポ科(9種)、フエダイ科(8種)のなどである。また、海洋哺乳類としては、オキゴンドウゴンドウクジラザトウクジラハンドウイルカなどが挙げられる爬虫類では、確定的なものではないが、タイマイの餌場になっている可能性アオウミガメ目撃しうる時期のあることが指摘されている。 商業的にスジハタ (Plectropomus maculatus) とニシキウズガイ (Trochus) が重要であり、ニシキウズガイについては20世紀末の約20年間の輸出実績スーダン世界3位、太平洋以外では1位だったが、それはもっぱらこの海域での生産負っている。その生産量年間300トン上っていたと推測されているが、21世紀生息数調査でも乱獲はされていないものと認識されている。スジハタ地元では最も高い値のつく高級魚である。 鳥類確認されているのは6種にとどまるが、うち1種紅海一帯固有種であるメジロカモメである。 藻類緑藻褐藻紅藻藍藻で計91種が確認されているが、海草についてのまとまった研究2010年代半ば時点では存在しない

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