グループ専用車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:26 UTC 版)
「近鉄50000系電車」の記事における「グループ専用車両」の解説
グループ車両は、車両中央の出入台を挟んで大阪難波、京都、近鉄名古屋側に6人用サロン席を3か所と喫煙室、賢島側に和洋各個室を2室設けた。また、サロン席は山側、個室はその反対側に通路を配した。 サロンサロン席はヨーロッパの客車を連想させるコンパートメント形式で、ガラスの簡易仕切りを設けた。天井はドーム型で、頭上にガラス張りの荷棚を設けた。座席間に大型テーブルを設けた。座席は6人仕様だが、発売は4人から可能である。 サロン サロン内と通路 側壁に電源コンセントを設置 ドーム状の天井 個室個室は、靴を脱いでくつろげる掘りごたつ風の「和風個室」とリビングのようにゆったりとした時間を過ごせる「洋風個室」が各1室ずつ用意されている。両個室ともカーテンは電動式ロールカーテンが採用され、プラズマクラスターや電源コンセントも用意される。そのほかに、カフェメニューのルームサービスが可能で、そのためにアテンダント呼び出しボタンが設置されている。また、個々の室内の温度調整が可能で、出入口付近の壁に設定器を設置している。定員は両個室とも4人であるが、3人から発売される。 和風個室は床の間のイメージで、照明は床から天井にかけて光の演出がなされ、この部分には花模様が描かれている。壁には観光情報や車載カメラからの映像等を流す液晶ディスプレイが設置されたほか、入口付近に下駄箱が設けられ、靴を脱ぐ玄関スペースが設けられた。座席は座椅子仕様で、左サイドの格子内にリクライニングボタンが内蔵されている。冬季は足下の冷えを防止するために、掘りごたつ部分の暖房を乗客の任意で行なうことが可能で(暖房運転時のみ)、そのためのフットヒータースイッチを壁際に設けている。また、第3編成の増備車では黒を主体としたモダン和風調のデザインに変更し第1・第2編成と差別化が図られている。 洋風個室はソファを大窓に向かってL字型に配し、車窓を正面から見ることが出来る。そのほかに、身だしなみを整えるための鏡(液晶ディスプレイも併せて設置)と小テーブルならびにスツール(肘掛のない椅子)が1つ用意されている。テーブルと背後の壁は木目である。 和風個室(第1・第2編成) 和風個室(第3編成) 和風個室特徴的な照明と下駄箱スペース 洋風個室4人分のソファがL字状に並ぶスツールも用意 洋風個室身だしなみを整えるための小テーブルと鏡も用意
※この「グループ専用車両」の解説は、「近鉄50000系電車」の解説の一部です。
「グループ専用車両」を含む「近鉄50000系電車」の記事については、「近鉄50000系電車」の概要を参照ください。
- グループ専用車両のページへのリンク