オーステナイト系ステンレス鋼とは? わかりやすく解説

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オーステナイト系ステンレス

読み方:オーステナイトけいステンレス
別表記:オーステナイト系ステンレス鋼

1000前後高温度における安定状態常温でも保たれるように処理したステンレス鋼腐食強く溶接加工しやすいなどの特長があり、幅広く利用されている。熱処理を行うステンレスにはオーステナイト系の他にマルテンサイト系がある。

オーステナイト系ステンレス鋼

英語 Austenitic stainless steel

鋼に耐食性向上させる目的クロムニッケル含有させると、常温においてオーステナイト組織を示すステンレス鋼である。ステンレス鋼(マルテンサイト系フェライト系オーステナイト系、オーステナイトフェライト系、析出硬化系)のうちもっとも耐食性優れ加工性溶接性もよく、熱処理による硬化性はなく、一般に非磁性である。18クロム、8%ニッケルを含む18Cr-8Ni鋼が代表的である。排気系のフレキシブルバイプは高温側と低温側とを結ぶ部品であるが、冬場融雪剤による高温腐食対応した材料として、18Cr-8Ni鋼が用いられている。

参照 オーステナイト
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

オーステナイト系ステンレス鋼

austenitic stainless steels
常温においてもオーステナイト組織を示すステンレス鋼熱処理によって硬化せず、一般に非磁性である。18クロム8%ニッケル(18-8)鋼がその代表的なものである。

オーステナイト系ステンレス鋼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 08:33 UTC 版)

オーステナイト系ステンレス鋼(オーステナイトけいステンレスこう)とは、常温でオーステナイトを主要な組織とするステンレス鋼である。ステンレス鋼種の中で最も一般的で、各種用途に幅広く使われている。ステンレス鋼の金属組織別分類の1つで、オーステナイト系ステンレス鋼の他には、「マルテンサイト系ステンレス鋼」「フェライト系ステンレス鋼」「オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼」「析出硬化系ステンレス鋼」の4つがある[1]。工業材料として最初にオーステナイト系ステンレス鋼を発明したのはドイツのクルップ社ベンノ・シュトラウスドイツ語版エドゥアルト・マウラードイツ語版で、1912年に特許出願された。


注釈

  1. ^ SUS410とSUS430とSUS304
  2. ^ Pitting Resistance Equivalent Number

出典

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オーステナイト系ステンレス鋼

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ステンレス鋼」の記事における「オーステナイト系ステンレス鋼」の解説

詳細は「オーステナイト系ステンレス鋼」を参照 オーステナイト系ステンレス鋼とは、常温オーステナイト主要な組織とするステンレス鋼である。上記述べたとおり、通常常温ではオーステナイト残存しないが、オーステナイト生成元素を添加することでオーステナイト安定化して常温存在可能になる通常高温材料全体オーステナイト化合金元素十分に固溶させ、急冷して完全なオーステナイト組織にする。 オーステナイト系は、主要合金元素としてクロムニッケルを含むクロム・ニッケル系ステンレス鋼一種である。「18-8じゅうはちはち)ステンレス」など呼ばれるクロム18 % ・ニッケル約 8 % の鋼種が、オーステナイト系代表的な鋼種である。オーステナイト系ステンレス鋼全体中でもっとも広く使われている鋼種で、使用量も種類も多い。 オーステナイト系常温でも主要組織オーステナイトとするが、添加される合金元素組成によって存在するオーステナイト安定度異なる。オーステナイト安定度が低い場合は、塑性加工施されたり、低温下に置かれたりすると、一部オーステナイトマルテンサイト変態するこのような鋼種は「準安定オーステナイトステンレス鋼」と呼ばれる一方オーステナイト安定度が高い場合加工などを施して相変態起きずこのような鋼種を「安定オーステナイト系ステンレス鋼」と呼ぶ。

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