オーステナイト系ステンレス
オーステナイト系ステンレス鋼
鋼に耐食性を向上させる目的でクロムとニッケルを含有させると、常温においてオーステナイト組織を示すステンレス鋼である。ステンレス鋼(マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、オーステナイトフェライト系、析出硬化系)のうちもっとも耐食性に優れ、加工性や溶接性もよく、熱処理による硬化性はなく、一般に非磁性である。18%クロム、8%ニッケルを含む18Cr-8Ni鋼が代表的である。排気系のフレキシブルバイプは高温側と低温側とを結ぶ部品であるが、冬場の融雪剤による高温腐食に対応した材料として、18Cr-8Ni鋼が用いられている。
参照 オーステナイトオーステナイト系ステンレス鋼
austenitic stainless steels |
常温においてもオーステナイト組織を示すステンレス鋼。熱処理によって硬化せず、一般に非磁性である。18%クロム8%ニッケル(18-8)鋼がその代表的なものである。 |
オーステナイト系ステンレス鋼
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オーステナイト系ステンレス鋼(オーステナイトけいステンレスこう)とは、常温でオーステナイトを主要な組織とするステンレス鋼である。ステンレス鋼種の中で最も一般的で、各種用途に幅広く使われている。ステンレス鋼の金属組織別分類の1つで、オーステナイト系ステンレス鋼の他には、「マルテンサイト系ステンレス鋼」「フェライト系ステンレス鋼」「オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼」「析出硬化系ステンレス鋼」の4つがある[1]。工業材料として最初にオーステナイト系ステンレス鋼を発明したのはドイツのクルップ社のベンノ・シュトラウスとエドゥアルト・マウラーで、1912年に特許出願された。
注釈
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- 1 オーステナイト系ステンレス鋼とは
- 2 オーステナイト系ステンレス鋼の概要
- 3 加工
- 4 用途例
- 5 歴史
- 6 参照文献
オーステナイト系ステンレス鋼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:24 UTC 版)
「ステンレス鋼」の記事における「オーステナイト系ステンレス鋼」の解説
詳細は「オーステナイト系ステンレス鋼」を参照 オーステナイト系ステンレス鋼とは、常温でオーステナイトを主要な組織とするステンレス鋼である。上記で述べたとおり、通常は常温ではオーステナイトは残存しないが、オーステナイト生成元素を添加することでオーステナイトが安定化して常温で存在可能になる。通常、高温で材料全体をオーステナイト化・合金元素を十分に固溶させ、急冷して完全なオーステナイト組織にする。 オーステナイト系は、主要合金元素としてクロムとニッケルを含むクロム・ニッケル系ステンレス鋼の一種である。「18-8(じゅうはちはち)ステンレス」など呼ばれるクロム約 18 % ・ニッケル約 8 % の鋼種が、オーステナイト系の代表的な鋼種である。オーステナイト系はステンレス鋼全体の中でもっとも広く使われている鋼種で、使用量も種類も多い。 オーステナイト系は常温でも主要組織をオーステナイトとするが、添加される合金元素組成によって存在するオーステナイトの安定度が異なる。オーステナイト安定度が低い場合は、塑性加工が施されたり、低温下に置かれたりすると、一部のオーステナイトがマルテンサイトに変態する。このような鋼種は「準安定オーステナイト系ステンレス鋼」と呼ばれる。一方、オーステナイト安定度が高い場合は加工などを施しても相変態が起きず、このような鋼種を「安定オーステナイト系ステンレス鋼」と呼ぶ。
※この「オーステナイト系ステンレス鋼」の解説は、「ステンレス鋼」の解説の一部です。
「オーステナイト系ステンレス鋼」を含む「ステンレス鋼」の記事については、「ステンレス鋼」の概要を参照ください。
オーステナイト系ステンレス鋼と同じ種類の言葉
オーステナイトに関連する言葉 | オーステナイト オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼 オーステナイト化 オーステナイト系 オーステナイト系ステンレス鋼 |
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