オーステナイト系とは? わかりやすく解説

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オーステナイト系

結晶組織がオーステナイト系ということNi添加により,910~1390 までの安定相 (γ相) を常温でも安定化させたもので、これをオーステナイト呼んでいる。
基本成分は、18Cr-8Niで、SUS304SUSXM7SUS316等がこの代表鋼種である。
この鋼種ステンレス中でも耐食性耐薬品性強靭性に優れ非磁性焼入れによって硬化はしないが、冷間で塑性加工を施すことにより硬化させることができる。ねじ部品の約80%がオーステナイト系で作られるぐらい主流系統である。
溶体化処理1100程度まで加熱急冷する)により延性耐食性よくする
一般的には非磁性素材だが、冷間加工後に多少磁性を示すことがある

オーステナイト系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:55 UTC 版)

析出硬化系ステンレス鋼」の記事における「オーステナイト系」の解説

オーステナイト系析出硬化型ステンレス鋼は、固溶化処理によるマルテンサイト変態を起こさせず、固溶化処理後は室温組織オーステナイトとなる鋼種である。セミオーステナイト系との違いは、固溶化処理後のオーステナイトがとても安定な点である。かなりの冷間加工加えてマルテンサイト変態起こさないほどに、高い安定度オーステナイトになっているマルテンサイト系同様に固溶化処理の後は時効処理のみを施す。時効処理後もオーステナイト組織維持するマルテンサイト系およびセミオーステナイト系とは異なり、オーステナイト系は析出硬化のみを高強度化機構とする鋼種といえる。 オーステナイト系の組成は、ニッケル含有量が多いのが特徴である。マルテンサイト系およびセミオーステナイト系比較してオーステナイト系の利用小規模だが、その中では "A-286" と呼ばれる鋼種比較多く利用される。A-286 では、ニッケル・チタン化合物などが析出し硬化する。A-286 の組成代表値を以下に参考例として示す。 オーステナイト系析出硬化型ステンレス鋼代表例組成数値は各元素質量パーセント濃度代表値鋼種名(通称)CMnSiCrNiMoAlTi対応規格A-286 0.05 1.5 0.6 15.0 25 1.3 0.2 2.1 AISI 660ISO X6NiCrTiMoVB25-15-2EN 1.4980JIS SUH660

※この「オーステナイト系」の解説は、「析出硬化系ステンレス鋼」の解説の一部です。
「オーステナイト系」を含む「析出硬化系ステンレス鋼」の記事については、「析出硬化系ステンレス鋼」の概要を参照ください。

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