オリエンタリズムによるロマン主義的支配とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > オリエンタリズムによるロマン主義的支配の意味・解説 

オリエンタリズムによるロマン主義的支配

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 00:52 UTC 版)

オリエンタリズム」の記事における「オリエンタリズムによるロマン主義的支配」の解説

オリエンタリズムという概念は、エドワード・サイード著作オリエンタリズム』(1978年)によって一躍有名になった。サイードはここで、従来無かった鋭い問題意識視点に基づき厳しい批判考察行った伝統的に西欧継承されてきた「オリエンタリズム」という概念は、東洋人イメージとして好色怠惰自分言語地理等把握できず、独立国家運営もできず、肉体的に劣った存在というイメージ作るこうしたオリエンタリズムロマン的・異国情緒的・軽蔑的にすぎず、それは西欧オクシデント)の文芸絵画上の流れ一つだった。サイードオリエンタリズムを、オリエント対すヨーロッパ思考様式であると同時に支配様式でもあると見なす。すなわち「知」と「力」が結合してオリエンタリズム支配様式にもなる。 サイードによればオリエンタリズム根底には、オリエント東方)とオクシデント西方)との間に「本質」的な違い存在するではないか、という漠然とした見方がある。そうした曖昧な概念が、一定のイメージ図式等によって表現され続けるうちに、あたかもそれが「真実」あるかのように思い込まれ、それが長い間人間の心理深く浸透し強化されて、オリエントへの特定の見方考え方形成され次第独り歩き始めるに至ったその結果オリエンタリズムから自由に現実を見ることはできなくなる。 こうしたサイード書物オリエンタリズム』は、東方対す見方一変させる事件」だった。その結果一方で西洋式近代化への懐疑起こり他方では東洋と西洋相違類似に関する研究異文化融合論人類共生への模索等が議論される至った

※この「オリエンタリズムによるロマン主義的支配」の解説は、「オリエンタリズム」の解説の一部です。
「オリエンタリズムによるロマン主義的支配」を含む「オリエンタリズム」の記事については、「オリエンタリズム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オリエンタリズムによるロマン主義的支配」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オリエンタリズムによるロマン主義的支配」の関連用語

オリエンタリズムによるロマン主義的支配のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オリエンタリズムによるロマン主義的支配のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオリエンタリズム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS