ウイルスタンパク抗原
英訳・(英)同義/類義語:viral protein antigen, virus-associated antigen
ウイルス粒子に含まれるウイルス特異的な抗原となるタンパク質で、ワクチンや診断に利用される。
酵素タンパク質モチーフなど: | インヒビン ウイルスエンペローブ糖タンパク ウイルスキャプシド抗原 ウイルスタンパク抗原 ウイルス核タンパク構造物 ウシ血清アルブミン ウラシル-DNAグリコシダーゼ |
ウイルス抗原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:18 UTC 版)
コロナウイルスによるADEは、ウイルスのスパイク (S) タンパク質に対する抗体により促進されると考えられる。この現象はネコ伝染性腹膜炎ウイルス(英語版)等のα-コロナウイルスの他、SARS-CoV-1やMERS-CoV等のβ-コロナウイルスでも観察される。これまでの処、ウイルスの他の部位に結合した抗体ではこのような作用は無く、スパイクタンパク質に抗体が結合した場合にのみ、食作用によりFcγRII経由で免疫細胞内に取り込まれ、ウイルス粒子が分解されずに複製され始める。スパイクに抗体を持つ血清はヒト単球由来マクロファージへのSARS-CoVの感染を増加させる。SARSウイルスのヒト免疫優性エピトープ(ヒト免疫が抗体を作りやすい部位)はヒト以外の霊長類では増強作用と中和作用の両方を示す。但し、マウスをベクター構築をエンコードするNタンパク質で事前免疫すると、SARS-CoV-1の感染時に重度の肺炎が促進される。このワクチン誘発性肺炎は恐らくADEと関係がある。SARS-CoVやMERS-CoV、SARS-CoV-2のNタンパク質は、補体活性化経路に関与するセリンプロテアーゼMASP-2に結合出来る事が示されている。この結合はタンパク質誘発性の補体過剰活性化を引き起こす。マウスでこの現象が起こるという事は、ヒトでも同様の現象が起こり得る事を示している。Nタンパク質の一部(115-123)はMASP-2と直接相互作用する。しかし、Nタンパク質は検出可能量のSARS-CoV中和抗体産生の切っ掛けとはならなかった為、ADEとの関連は非常に薄いと考えられる。
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ウイルス抗原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 10:23 UTC 版)
子宮頸がんや一部の頭頸部がんなどのウイルス関連腫瘍では、ウイルスのオープンリーディングフレームに由来するエピトープが新生抗原のプール(蓄積)に貢献する。
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