アルザス=ロレーヌ鉄道
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アルザス=ロレーヌ鉄道(アルザス=ロレーヌてつどう、フランス語: Réseau ferroviaire d'Alsace-Lorraine)は、1919年から1937年までフランスのアルザス=ロレーヌ地方に存在した鉄道網、およびその運営組織である。1938年からはフランス国鉄の一部となった。フランスの国有鉄道であるが、同時期にフランス西部の鉄道を運営していた国有鉄道(Réseau d'Etat, エタ鉄道、レゾ・デタ)とは別の組織である。
注釈
出典
- ^ a b Laederich et al. 1996, pp. 118-119
- ^ Laederich et al. 1996, pp. 107-108
- ^ Laederich et al. 1996, p. 110
- ^ a b Laederich et al. 1996, pp. 120-123
- ^ 松永 2010, pp. 73-76
- ^ 平井 2007, p. 35
- ^ Collaardey 2003, p. 35
- ^ Convention d’armistice du 11 novembre 1918. - ウィキソース.
- ^ a b c d e f Laederich et al. 1996, pp. 123-125
- ^ 菅 2010, pp. 115-116
- ^ Collaardey 2003, p. 38
- ^ Collaardey, Bernard (2000-9), “Éclaircie sur Strasbourg - Lauterbourg” (フランス語), Rail Passion (La Vie du Rail) 41: 28-31
- ^ 菅 2010, pp. 117-118
- ^ Collaardey 2003, p. 40
- ^ 菅 2010, pp. 105-106
- 1 アルザス=ロレーヌ鉄道とは
- 2 アルザス=ロレーヌ鉄道の概要
- 3 統合後
アルザス=ロレーヌ鉄道
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「アルザス=ロレーヌ鉄道」の記事における「アルザス=ロレーヌ鉄道」の解説
1918年11月11日に調印された第一次世界大戦の休戦協定では、アルザス=ロレーヌ地方の鉄道は31日以内に連合国に引き渡すことが定められており、フランス政府は12月1日までに鉄道の接収を完了した。1919年のヴェルサイユ条約発効とともに同地方は正式にフランス領に復帰したが、鉄道は東部鉄道には戻らず、西フランスのエタ鉄道とも異なる第二の国有鉄道として運営されることになり、6月19日にアルザス=ロレーヌ鉄道が発足した。 1919年の時点で、路線の総延長は2228kmあり、うち214kmはルクセンブルク(ギヨーム・ルクセンブルク鉄道、Réseau ferroviaire Guillaume-Luxembourg)に、5kmはスイスに、39kmはザールにあった。 1920年代には、アルザス=ロレーヌとフランスの他地域とを連絡する路線が盛んに建設された。メス - レルヴィル(Lérouville)間(パリへの経路を短絡)、ストラスブール - サン=ディエ間などがその例である。また1937年には当時フランス最長の鉄道トンネルであったサント=マリー=オー=ミーヌトンネル(Tunnel de Sainte-Marie-aux-Mines、後に廃線となり道路トンネルに転用)も開通している。 一方で、ドイツとの間の路線は一部を除いてローカル線と化した。たとえばドイツ時代の1877年に開通したストラスブール - ローターブール線は、元はストラスブール(シュトラスブルク)とカールスルーエを結ぶ路線の一部であり、第一次世界大戦中には軍事輸送にも用いられたが、1919年以降は普通列車が走るのみとなった。 ドイツ時代に右側通行に変更された複線の路線は、これを再び左側通行とするのは膨大な工事が必要となるためそのままにされた。 このころフランスの鉄道は三等級制をとっていたが、アルザス=ロレーヌ鉄道は当初ドイツと同じく四等級制であり、1920年時点では利用者の半数以上が四等車の乗客であった。1921年に一等から三等に限って往復割引の制度が新設されたため、これ以後四等車の利用は減少し、1930年に廃止された。 1930年代になるとフランスの鉄道網の国による統合が進み、1938年1月1日をもってアルザス=ロレーヌ鉄道はエタ鉄道および四大私鉄(パリ・リヨン・地中海鉄道、パリ・オルレアン・ミディ鉄道、北部鉄道、東部鉄道)と統合されてフランス国鉄(フランス・ナシオナル鉄道)の一部となった。フランス国鉄の路線は旧事業者の別によっていくつかの地域に分けられていたが、旧アルザス=ロレーヌ鉄道は旧東部鉄道とともに東部地域(région Est)とされた。
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