ティー‐エム‐ディー【TMD】
読み方:てぃーえむでぃー
《theater missile defense》戦域ミサイル防衛。射程80〜3000キロメートルの弾道ミサイルを、THAAD(サード)ミサイルやパトリオットミサイルにより高空、低空の2段階で迎撃する構想。1993年、従来のSDI(戦略防衛構想)に代えて米国が提唱、日本も共同開発に参加している。theater(戦域)は、米軍の定めたアジア・太平洋地域、中東、欧州という3つの防衛区域を意味する。→エム‐ディー(MD)
ティー‐エム‐ディー【TMD】
TMD(てぃーえむでぃー)
アメリカであるすめられている弾道ミサイル防衛システムの一つ
このシステムは大きく、アメリカ本土を対象としたものと、アメリカの同盟国を対象としたものとに分かれる。TMDはこのうち後者のほうで、対象国は日本・韓国・イスラエル・西欧諸国などである。
弾道ミサイルとは、ロケット推進により発射され、その後弾頭軌道を描いて目的地に至るミサイルである。距離によって戦略ミサイル(長距離)、戦域ミサイル(中・短距離)がある。
弾道ミサイル防衛構想とは、これらミサイルが敵国から発射された際、予め打ち上げておいた衛星で探知して迎撃する、というものである。弾頭が大気圏外にあるときに破壊することで、被害を最小に抑えることができる。
この計画にあたっては、日本も1998年、参加して研究費用を分担することを決定した。これは同年8月の「テポドン発射」が参加理由とされる。1999年9月には交換公文を閣議決定、了解文書に調印した。また、防衛庁は同研究に伴う費用として9億6000万円を1999年度予算に計上した。
(2000.03.12更新)
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