せいれき

実用日本語表現辞典

西暦

読み方：せいれき

西暦とは、キリスト教の伝統に基づく年号の表記法である。この表記法は、イエス・キリストの誕生を紀元とし、その前後を分けて年数を数える。キリストの誕生前は紀元前（BC）、誕生後は紀元（AD）と表記される。西暦は、国際的に広く用いられており、公的な文書や学術的な文献で頻繁に見られる。また、西暦は日常生活でも一般的に使用されている。例えば、新聞やテレビのニュース、スマートフォンやパソコンの日付表示などで見ることができる。西暦の使用は、時間の経過を明確に示し、世界中の人々が共通の時間軸で情報を共有することを可能にしている。

（2023年8月22日更新）

西暦

読み方：せいれき

西暦とは、西欧で標準的に用いられている紀年法である。「西暦紀元」あるいは「キリスト紀元」と呼ばれることもある。

西暦はキリスト教における救世主イエス・キリストの誕生を紀元（元年）とする数え方である。キリスト誕生前の時代は紀元を起点として遡って数え、「紀元前」として扱う。紀元前と対比して紀元以降は「紀元後」という。

西暦は実際のところは6世紀頃に策定された紀年法である。すなわち、西暦元年から500余年の間は遡及的に西暦が割り当てられた期間であり、リアルタイムに西暦が用いられていたわけではない。また、西暦元年がイエス生誕年であるとは断定できず。最近の考証ではイエスの生誕年は実際は西暦元年よりも数年前と推定されている。だからといって西暦の数え方が今さら覆されるわけではない。

【西暦の語源】
英語ではキリスト紀元以降（紀元後）を「A.D.」と略し、紀元前を「B.C.」と略する。A.D.はラテン語の「Anno Domini」（主の年）の略であり、B.C.は「Before Christ」の略とされる。

日本語の「西暦」は「西欧の暦法」程度の意味と解釈できる。

日本において伝統的に用いられてきた紀年法（すなわち「元号」）は、西暦に対して「和暦」と呼ばれることがある。

【西暦の類語】
西暦の類語として「西洋暦」「キリスト暦」などの言い方が挙げられるが、基本的に意味やニュアンスの違いはない。

（2019年7月5日更新）

デジタル大辞泉

せい‐れき【西暦】

読み方：せいれき

キリストが誕生したとされる年を元年とする年代の数え方。西紀。「—2000年」