アリストテレス【Aristotelēs】
アリストテレス(ありすとてれす)
紀元前384~前322年。古代ギリシアの哲学者。ワインの蒸留を初めて記録した。彼は土、水、空気、火という四つの要素間の変化は、温、冷、乾、湿という性質のうちの一つを共有しているもの同士間で容易に行われると考えた。水は冷湿、空気は温湿の性質を持つので水を温めれば空気(水蒸気)となりこれを冷やせば水にもどる(上図参照)。すなわち蒸留であり、彼の説によれば酒(オイノス)は水と土の二要素から成り、蒸留で水の要素が分離すれば後に土(酒のエキス分)が残る。紀元前342年から七年間招かれてアレクサンドロスの教育係となり、大王は東征中にアリストテレスから贈られた『イーリアス』を枕(まくら)の下に忍ばせたと伝えられるほどの思想的影響を及ぼした。
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