【聖都編】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 15:07 UTC 版)
フェンはさらわれたリムリアを救い出すため、ニキ・ヴァシュマールとともに村を出る。捜索の旅の中で占い師の少女ジュレや美青年の剣士クリシュナ、聖騎士ガルンなどといった仲間達と出逢い、やがて練法師(呪術使い)たちの組織≪聖華八門≫、そして≪八の聖刻≫に絡んだ神々の戦いという大きな運命に巻き込まれていく。 旋風の狩猟機 (かぜのしゅりょうき)〈1巻〉 ア・ハーン大陸中原、ダマスタ国の北はずれにあるカロウナ村に暮らす修行僧フェンは、父の遺した古操兵「ニキ・ヴァシュマール」を駆って外の世界に飛び出す事ばかり夢想する悪たれ小僧だった。 退屈ながら平穏な日々を送っていた収穫祭の夜、傭兵ガシュガルの操兵隊が村を襲い、〈獲物〉としてフェンの幼馴染でラマス教ソーブン寺官長の娘であるリムリアをさらい連れ去って行った。リムリアの父であり、フェンの師でもあるハラハ・ヴァルマーはリムリアの生い立ちについて語り、フェンにリムリアを守るよう依頼し「ニキ・ヴァシュマール」とともに旅立たせたのだった。 そのリムリアが連れていかれたのは、ダマスタの北にあるウルオゴナの首都デュラハーン。そこでリムリアは、自分をさらうようガシュガルに依頼した練法師《風の門》ゾマから自身の正体、16年前にウルオゴナに滅ぼされたホータン王家の唯一の生き残りであるリムリア・ラフト・メネス王女その人であることを教えられる。 ガシュガルの情報を追いながらフェンは立ち寄ったドウシャの街で、養母マサリエと死別したばかりのジュレ・ミィと出会う。2人で行った宿屋兼酒場でのいざこざを通じ、武者修行中のダマスタ国騎士で〈銀の貴公子〉として知られる美青年クリシュナ・ラプトゥとも知り合い、そこから行動を共にする。 フェン、クリシュナ、ジュレの3人は旅を続けるうちウルオゴナがダマスタ侵攻を計画していることを知り、それぞれの故郷(ジュレには故郷と言える場所が無いが)へと向かうのだが、その進路にある難所《風の巣》で練法師《火の門》バルサの襲撃を受ける。その戦いの中、それまでは全く普通の操兵だと思われてい「ニキ・ヴァシュマール」が覚醒、クリシュナの愛機アビ・ルーパに命じてジュレとともに避難させた後、ヴァシュマールとフェンは巨大な竜巻に巻き上げられ、大陸北部アレビスにあるカッチャラナ山まで飛ばされる。バルサの攻撃で重傷を負っていたフェンは、そこで聖刻騎士団前団長ラドウ・クランドに助けられる。 そこに聖刻騎士団南部方面隊《赤龍騎士団》所属の聖騎士ガルン・ストラがラドウの騎士団復帰を願ってやって来る。『ガルンが勝てば素直に山を下りる』との約束で毎日ラドウとガルンは決闘を重ねるものの、フェンとともに稽古を受けるようなものであった。何回目かの稽古の際、ラドウは背中に何者かの放った氷の刃を受け致命傷を負う。それを放ったのは、その日ガルンが一緒に連れて来た法王庁所属の派遣師ラモン・テグドスこと《水の門》シーターであった。ラドウは死の間際、ガルンに聖剣「プレ・ヴァースキン(龍の背びれ)」を譲り渡す。フェンとガルンの2人はシーターと戦って勝利するのだが…。 熱砂の貴公子 〈2巻〉 ウルオゴナとの戦いのため故国ダマスタに帰還したクリシュナであったが、宮廷内では権力争いばかりで民のことを考えない面々に失望し、親族内では祖父の拝金主義的な行動にも辟易するものの、祖父の用意した軍備で出陣する。 囚われの聖王女 〈3巻〉 黒衣の練法師 〈4巻〉 雷光の秘操兵 〈5巻〉 光風の快男児 〈6巻〉
※この「【聖都編】」の解説は、「聖刻1092」の解説の一部です。
「【聖都編】」を含む「聖刻1092」の記事については、「聖刻1092」の概要を参照ください。
- 【聖都編】のページへのリンク