「北斗星」用改造車
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「国鉄24系客車」の記事における「「北斗星」用改造車」の解説
オハネフ24形500番台 (501・502) 1989年、急行「宗谷」「天北」の気動車化で余剰となったオハネ14形500番台を「北斗星」の増発用として改造したもの。車体はオハネ14形を流用し、デッキと客室の間に車掌室を設け、車掌室側妻面には左側のみ窓が付く。貫通扉は開戸に変更され、列車名表示器が設置されている。種車は3段寝台であったが、改造時に2段寝台となった。冷房装置はAU76だったが、1997年にAU76Bに改造され、台車は110 km/h対応のTR217F改となっている。乗務室を女性用化粧室に改造したり、女性用トイレや化粧シートを交換している。 客用扉は引戸のままであるため、扉窓がHゴム押さえとなっている。 塗装も白帯2本から金帯3本に変更となったが、引戸も含めて帯が巻かれている。 通常は編成の中間へ連結され、最後尾に連結される機会は少ない。 2015年3月14日のダイヤ改正に伴う「北斗星」の定期運行終了によって用途がなくなり、2両とも札幌運転所から札幌貨物ターミナル駅へ回送され、2015年4月5日付で廃車された。オハネ14 507・508→オハネフ24 501・502 オハネフ25形0番台 (2・4・8・15) 1997年、「北斗星」1・2号の全車両個室化を目的としてオハネフ25 2・4・8・15が「Bコンパート」に改造された。4人で使うと個室になる。改造による車両番号の変更などはない。 2015年3月14日のダイヤ改正に伴う「北斗星」の定期運行終了によって用途がなくなり、オハネフ25-2が解体のため苗穂工場へ、3両(4・8・15)が札幌運転所から札幌貨物ターミナル駅へ回送された。いずれも2015年4月5日付で廃車されている。 オハネ24形500番台 (501 - 504) オハネフ24形500番台と同様、1989年に余剰となったオハネ14形500番台を「北斗星」の増発用として改造した車両である。冷房装置をAU76(1998年以降はAU76Bに改造)、台車は110 km/h対応のTR217F改寝台は3段式から2段式に改造された。 扉は種車の引戸(Hゴム押さえの戸窓)のままであり、塗装も白帯2本から金帯3本に変更となり、オハネフ24形500番台と同様、引戸にも帯が巻かれている。 「北斗星」以外にも、「はまなす」のB寝台車として連結される運用もあった。 オハネ24 504は2008年に廃車となり、ミャンマー国鉄に譲渡された。残った501 - 503も2016年3月に廃車された。オハネ14 505・509・511・516→オハネ24 501 - 504 スハネ25形500番台 (501 - 503) 「北斗星」用の1人用B個室寝台「ソロ」「ミニロビー」「シャワー室」の合造車。AV設備や公衆電話も設置された。503は種車の関係で冷房装置をAU76、台車は110 km/h対応のTR217F改に改造した。 2015年3月14日のダイヤ改正に伴う「北斗星」の定期運行終了によって用途がなくなり、2両(502・503)が札幌運転所から札幌貨物ターミナル駅へ回送された。3両とも2015年4月5日付で廃車。オハネ25 18・31→スハネ25 501・502 (自動販売機はロビー内) オハネ14 515→スハネ25 503(自動販売機はデッキ) スハネ25 501については、後述の車両保存活動をREADYFOR?のファンディングで行い、2016年4月18日時点で1250万円を達成しているために保存が確定した。茂辺地中学校跡地(北海道北斗市)で同年8月7日より一般公開開始、静態保存されている。 オハネ25形550番台 (551・552) 「北斗星」用の1人用B個室寝台「ソロ」車。「北斗星1・2号」の個室化促進に伴い、1991年(平成3年)に14系座席車のオハ14形の改造により登場。台車は110 km/h対応のTR217F改とした。なお、オハ14形からの改造車は鋼体を新規に製造している(以下同じ)。 2015年3月14日のダイヤ改正に伴う「北斗星」の定期運行終了によって用途がなくなり、2両とも札幌運転所から札幌貨物ターミナル駅へ回送され、2015年4月5日付で廃車された。オハ14 502・538→オハネ25 551・552 オハネ25形560番台 (JR北海道 561 - 566) 「北斗星」用の2人用B個室寝台「デュエット」車。上記の550番台と同じく、1991年にオハ14形の改造により2両が登場。その後1997年(平成9年)にオハネ25形より4両が追加改造されている。種車がオハ14形のものとオハネ25形のものは床下の機器配置が異なるが、車体はほぼ同一であるが、561・562の台車は110 km/h対応のTR217F改、563-566の台車はTR217Cとなっている。 2015年3月14日のダイヤ改正に伴う「北斗星」の定期運行終了によって用途がなくなり、6両とも札幌運転所から札幌貨物ターミナル駅へ回送され、2015年4月5日付で廃車された。オハ14 527・537、オハネ25 241・33・227・240→オハネ25 561 - 566 オロネ25形550番台 (551) 1989年、「北斗星3・4号」の定期列車化に伴い、オハネ14形500番台の改造によって登場した2人用A個室寝台「ツインDX」車。上記の500番台車とは異なり、スハネ25形700番台と同じく2階建て構造になっており、双方の利用者が梯子を使わずにベッドに入れるよう配慮されている。種車の関係でHゴム付きの引戸である。洗面所も備える。2008年3月15日ダイヤ改正で「北斗星」が減便したため、2008年に廃車され、ミャンマー国鉄に譲渡された。 500番台車と定員が同じであることから共通に運用されている。オハネ14 514→オロネ25 551 オロハネ25形550番台 (551 - 554) 「北斗星」用の1人用A個室寝台「ロイヤル」、2人用B個室寝台「デュエット」合造車。1988年「北斗星」運転開始に伴い、オハネ25形から改造された。1989年、オハネ14形500番台の改造により1両増備されている。冷房装置はAU76、台車は110 km/h対応のTR217F改となっている。 車両中央部に「ロイヤル」2室、両端に「デュエット」7室を備える。2008年3月15日ダイヤ改正で「北斗星」が減便したため、同年に廃車され、ミャンマー国鉄に譲渡された。オハネ25 1・2・9・オハネ14 513→オロハネ25 551 - 554 オロハネ25形550番台(555 - 558) 「北斗星」用の1人用A個室寝台「ロイヤル」・1人用B個室寝台「ソロ」合造車。1989年「北斗星3・4号」の定期列車化に伴い、オハネ14形500番台から改造された。冷房装置はAU76を2台、台車は110 km/h対応のTR217F改となっている。 車両中央部に「ロイヤル」2室、両端に「ソロ」10室を備える。2008年3月15日ダイヤ改正で「北斗星」が減便したため、同年に廃車され、ミャンマー国鉄に譲渡された。オハネ14 503・506・510・512→オロハネ25 555 - 558 オハ25形550番台(JR北海道 551) 「北斗星」用のロビーカー。1989年、「北斗星3・4号」の定期列車化に伴い、オハネ14形500番台から改造。冷房装置はAU76、台車は110 km/h対応のTR217F改となっている。 「北斗星」1往復が再び季節列車化されたため定期運用を失い、臨時列車などに使用されたが、2008年3月15日ダイヤ改正で「北斗星」が減便したため、同年に廃車され、ミャンマー国鉄に譲渡された。オハネ14 517→オハ25 551
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オロネ24形500番台 (501) 「北斗星」用2人用A個室寝台「ツインDX」車。1989年にオハネ24形の改造により登場。外観・内装は上述のオロネ25 500番台に準ずる。2015年9月3日に廃車。オハネ24 24→オロネ24 501 オロハネ24形500番台 (501) 「北斗星」用1人用A個室寝台「ロイヤル」・1人用B個室寝台「ソロ」合造車。冷房装置はAU77を2台、台車は110 km/h対応のTR217Cとなっている。1989年、「北斗星3・4号」の定期列車化に伴いオハ14形から改造された。2015年9月3日に廃車。 後述するオロハネ25形500番台とは異なり、「ロイヤル」2室は車両中央部に配置しその両端に「ソロ」10室を備える。オハ14 186→オロハネ24 501 オロハネ24形550番台 (551 - 554) 「北斗星」用の1人用A個室寝台「ロイヤル」・2人用B個室寝台「デュエット」合造車。1989年、「北斗星3・4号」の定期列車化に伴いオハネ24形の改造により登場。2015年に551 - 553の3両が廃車され、2016年4月8日に554が廃車され消滅した。 車両中央部に「ロイヤル」2室、両端に「デュエット」7室を備える。オハネ24 28・8・11・12→オロハネ24 551 - 554 オロハネ25形500番台 (501 - 503) 「北斗星」用の1人用A個室寝台「ロイヤル」・1人用B個室寝台「ソロ」合造車。1988年「北斗星」運転開始に伴い、オハネ25形から改造された。2016年6月に502・503の2両が廃車された。2021年3月1日付で501も廃車された。 「ロイヤル」2室は車端部に配置、その他「ソロ」12室を備える。オハネ25 22・27・30→オロハネ25 501 - 503 オハ25形500番台 (501 - 504) 「北斗星」用のロビーカー。1988年の「北斗星」運転開始に伴い、翌年にかけてオハネ25形より改造。ロビーの他、自動販売機とシャワー室を備える。2015年12月5日付で503が廃車され全廃。オハネ25 7・16・25・37→オハ25 501 - 504 マニ24形500番台 「JR北海道」の節を参照。
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