k平均法 k平均法の概要

k平均法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 17:12 UTC 版)

k平均法の収束

k平均法(kへいきんほう、: k-means clustering)は、非階層型クラスタリングアルゴリズム。クラスタの平均を用い、与えられたクラスタ数k個に分類することから、MacQueen がこのように命名した。k-平均法(k-means)、c-平均法(c-means)とも呼ばれる。

何度か再発見されており、まず、Hugo Steinhus1957年に発表し[1]、Stuart Lloydが1957年に考案し、E.W.Forgyが1965年に発表し[2]、James MacQueenが1967年に発表しk-meansと命名した[3]

数式で表現すると、下記最適化問題を解くアルゴリズム[4]。本アルゴリズムでは最小値ではなく初期値依存の極小値に収束する。

単純なアルゴリズムであり、広く用いられている。分類をファジィ化したファジィc-平均法やエントロピー法をはじめ、データ構造を発見するさまざまな応用手法が提案されている。上記の最適化問題はNP困難であるが、k-平均法は局所解を求める効率的なヒューリスティックである。k-平均法は混合正規分布に対するEMアルゴリズムの特殊な場合である。


  1. ^ Steinhaus, H. (1957). “Sur la division des corps matériels en parties” (French). Bull. Acad. Polon. Sci. 4 (12): 801–804. MR0090073. Zbl 0079.16403. 
  2. ^ E.W. Forgy (1965). “Cluster analysis of multivariate data: efficiency versus interpretability of classifications”. Biometrics 21: 768–769. 
  3. ^ MacQueen, J. B. (1967). Some Methods for classification and Analysis of Multivariate Observations. Proceedings of 5th Berkeley Symposium on Mathematical Statistics and Probability. Vol. 1. University of California Press. pp. 281–297. MR 0214227. Zbl 0214.46201. 2009年4月7日閲覧
  4. ^ Hastie, Trevor、Robert, Tibshirani、Jerome, Friedman『統計的学習の基礎 ―データマイニング・推論・予測―』共立出版、2014年6月25日。ISBN 978-4320123625 
  5. ^ クラスタリング (クラスター分析)”. 2013年8月7日閲覧。
  6. ^ クラスタ生成の統計アルゴリズム ~ 階層的手法、k-means法”. 2013年8月7日閲覧。


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