Mathematical Markup Language
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 05:00 UTC 版)
ソフトウェアでの対応状況
2015年現在、普及はしているとは言い難いが、MathML出力をサポートしているソフトは増えつつある。
エディタ
MathMLをサポートするネイティブなエディタにはデザイン・サイエンスからのMathFlowとMathType、ウルフラム・リサーチからのMathMagic、Publicon、そしてWIRISがある。[3] W3CにMathMLのエディタのリストがある。[4]
Mathematica、MapleおよびCasio ClassPad 300のウィンドウズ版のようなものの数学のソフトウェア製品と同様に、(OpenOffice Mathによる)Apache OpenOffice、(LibreOffice Mathによる)LibreOffice、(以前の KOfficeの)Calligra Suite、そしてMS Office 2007のような主要な製品によってもMathMLはサポートされている。
Mozilla FirefoxのアドオンのFiremathは、WYSIWYGのMathMLエディタを提供する。
たいていのエディタは表現MathMLだけを作り出す。MathDoxの数式エディタは表現だけでなく内容MathMLもまた提供するOpenMathエディタである。MathMLの表現、内容、ならびにそれらの混ざったマークアップを編集するのにFormulator MathML WeaverはWYSIWYGスタイルを使う。
TeXmacsなどのWYSIWYGなエディタでMathML出力をすることができるものや、MathMLをネイティブに読込・保存できるソフトとしてFormulator[5]、Amayaなどがある。
他の数式表現形式からMathMLに変換するソフトもあり、例えばTeXからの変換ソフトとしてConTeXtやMathType、itex2mmlなどがある。またウェブ上で変換をするページもある。
ブラウザ
ブラウザでのMathMLネイティブサポート(ブラウザのレンダリングエンジンによるMathMLのレンダリング)は進んでいない。対応しているのは、Gecko を採用している Mozilla Firefox などのブラウザ[6]、Safari 5.1 以降にとどまる。Google ChromeではChrome 24で対応したが、実装上の問題からChrome 25で非対応になり[7]、Chrome 109から再び対応した[8]。Microsoft Edgeでも同様に対応した。Presto を採用している、Opera 9.50[9]〜12.1 においては単体でほとんどの数式の表示が可能となったが、Opera 14 よりレンダリングエンジンが WebKit そして Blink になり非対応となった。
Internet Explorer は対応していない。ただしJavaScriptライブラリのMathJax[10]や、Internet Explorer 用のプラグインMathPlayerなどを使うと、MathML非対応ブラウザでも表示することができる。
ブラウザでのMathMLのレンダリングの品質はインストールされているフォントに依存する。STIXフォント事業はオープンライセンスの数学フォントをリリースしている。Microsoft Windows付属のCambria Mathフォントもサポートしている。
その他
アンテナハウスのAH FormatterはXMLまたはHTML中に埋め込まれたMathMLを可視化して印刷したり、PDFやSVGなどに出力できる[11]。
JAWSは2015年に発売されたVersion 16.0よりMathMLに対応している[12]。
ソフトウェア開発のサポート
コンピューター・エイデッド・エデュケーション(遠隔教育、電子教科書、そして他の教材);魅力的なレポートの自動作成;数式処理システム;著作、教育、出版ツール(ウェブとデスクトップ・オリエンテッドの両方)、そして数学、科学、ビジネス、経済、その他の多くの他のアプリケーションのような多様なものにおいてMathMLフォーマットのサポートはソフトウェア・アプリケーションの開発を加速する。ソフトウェア開発者らにたいして彼らのアプリケーションにおいて機能的で数学的なレンダリング/編集/処理を組み入れるように簡易な方法の提供を行って、幾つかのソフトウェア・ベンダーらは彼らのMathMLエディタのコンポーネント・エディションを提案する。例えば、Hermitech LaboratoryからのFormulator ActiveX ControlはMathMLのエディタと同じようになるようにアプリケーションへ合併するようできる、Design Scienceはインタラクティブな数式を含むものであるウェブ・ページを組み立てるためのツールキットを提供する(MathFlow DEvelopers Suite[13])。
訳注
- ^ HTML Math
- ^ “Mathematical Markup Language (MathML™) 1.01 Specification (Abstract)” (1999年7月7日). 2008年5月10日閲覧。 “While MathML is human-readable it is anticipated that, in all but the simplest cases, authors will use equation editors, conversion programs, and other specialized software tools to generate MathML.”
- ^ WIRIS editor page describing the use of MathML.Wiris.com.Retrieved on 9 May 2012.
- ^ MathML Software - Editors at W3C. W3C.org (24 April 2012). Retrieved on 9 May 2012.
- ^ Hermitech Laboratory - Formulator Mathml Weaver
- ^ Authoring MathML for Mozilla
- ^ 「WebKitの数式(MathML)でSafariはボランティアの努力を採用し、数式を表示できる。Chromeは同じものを不採用として批判を浴びる。」『電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ』 アンテナハウス株式会社、2014年3月8日
- ^ “「MathML」に対応した「Google Chrome 109」が正式版に ~Windows 7/8.1対応はこれが最後”. 窓の杜. 2023年1月11日閲覧。
- ^ Opera Desktop Team - Even more work
- ^ MathJax
- ^ MathML で記述した数式を PDF に変換
- ^ JAWS16.0日本語版
- ^ MathFlow, Dessci.com. Retrieved on 9 May 2012.
- ^ Presentation MathMLをPMathML、Content MathMLをCMathMLのように略記することも一案だが、ここでは文献ローラ・リメイ 武舎広幸訳 (1998-8). HTML入門 続. プレンティスホール出版. p. 489-496. ISBN 4-89471-066-8に倣った。
固有名詞の分類
マークアップ言語 |
軽量マークアップ言語 Markdown Mathematical Markup Language 文書スキーマ定義言語 Extensible Application Markup Language |
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