黄鉛 黄鉛の概要

黄鉛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/14 01:23 UTC 版)

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黄鉛
おうえん
 
16進表記 #FFCB05
RGB (255, 203, 5)
表示されている色は一例です
クロムイエローJIS慣用色名
  マンセル値 3Y 8/12

化学式は PbCrO4である。Pb(SCr)O4がかった黄鉛であり、PbO・PbCrO4がかった黄鉛である。純粋な PbCrO4 から構成される黄鉛は鮮黄を呈する。

安価で隠蔽力が大きいが、六価クロム及びを含んでいるため、有毒で日光及び硫化水素によって黒変するのが欠点である。また、耐アルカリ性や耐熱性も中程度である。そのため今日では殆どの用途において黄色有機顔料に代替されている[3]。ただ黄色顔料のなかではジンククロメート(亜鉛黄、ジンクイエロー)と並んで生産量が多く、日本産業規格 (JIS) では黄鉛はジンククロメートとともに統一規格の対象として規定している12品目の顔料の1つとなっている。黄鉛は一般の黄色塗料のほか防錆塗料にも使われている。

なお一般の無機顔料のクロムグリーンは黄鉛と紺青の混合物を指す[4]

出典

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参考文献

  • 『顔料の事典』伊藤征司郎、朝倉書店、2000年10月。ISBN 978-4254252439
  • 『絵具の科学』ホルベイン工業技術部、中央公論美術出版社、1994年5月、新装普及版。ISBN 480550286X
  • 『絵具材料ハンドブック』ホルベイン工業技術部、中央公論美術出版社、1997年4月、新装普及版。ISBN 4805502878
  • ラザフォード・J・ゲッテンス、ジョージ・L・スタウト『絵画材料事典』森田恒之訳、美術出版社、1999年6月。ISBN 978-4568420166

関連項目


  1. ^ 佐藤一郎『絵画技術入門―テンペラ絵具と油絵具による混合技法(新技法シリーズ)』美術出版社、1988年11月、[要ページ番号]ISBN 978-4568321463
  2. ^ The Color of Art Pigment Database : Pigment Yellow, PY” (英語). 2015年1月27日閲覧。
  3. ^ 画材のエコロジー 『アートなび』からの提言”. 株式会社ハート・アンド・アート. 2016年3月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年2月26日閲覧。
  4. ^ ホルベイン工業技術部 1997, p. [要ページ番号].


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