鹿島臨海鉄道鹿島臨港線
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運行形態
鹿島サッカースタジアム - 神栖間は、2014年3月15日改正時点では貨物列車(高速貨物列車)が2往復運行されている[9]。そのうち1往復は東京貨物ターミナル駅との間、1往復は越谷貨物ターミナル駅との間で運行されている[9]。ただし、日曜日は東京貨物ターミナル駅発着の1往復は運休[9]し、機関車の回送列車に変更される[10]。列車の編成はコンテナ車が主体だが、神栖駅で解体される貨車が連結されることがある[10]。このほか、1日1往復の貨物の回送列車が設定されている[10]。またこの回送列車とは別に、大洗鹿島線で使用される旅客車両が神栖駅で滞泊するため、(鹿島神宮 - )鹿島サッカースタジアム - 神栖間の回送列車も数往復設定されている。神栖 - 奥野谷浜間には、平日午前不定期にコンテナ列車が設定されている[11]。
旅客営業の臨時復活
2005年10月16日、通常は旅客営業を行わない鹿島臨港線で、鹿島サッカースタジアム駅 - 神栖駅間の旅客列車が3往復運転された。旅客営業は当日限定のため、雨天にもかかわらず大盛況となった。
営業は6000形2両編成のピストン運行で、列車番号は第1便・第2便がそれぞれ臨903D・臨906D。終点神栖駅では7000形の展示、車庫見学会、グッズ販売などが行われた。発着ホームはかつての旅客運転時とは異なり、洗浄線を転用しての臨時ホームとなった。
乗車券は車内補充券を企画扱いとしたもので、普段旅客営業しない鹿島臨港線は路線図にはない。このような経緯から、鹿島サッカースタジアムからの往復券限定の販売(往復500円)となった。神栖駅の記念入場券も限定発売され、たちまちのうちに完売となった。
2007年10月20日にも旅客列車が運転された。使用した車両は6000形3両編成、本数は2往復であった。また、神栖駅での乗降はできず、5分ほど停車した後に折り返した。以後も2010年11月13日、2011年10月15日、2012年10月20日[12]、2013年11月9日[13]、2014年11月1日[14]、2015年10月24日[15]、2016年10月22日[16]、2022年2月13日・3月6日(両日とも大洗駅から直通)[17]、2023年10月22日[18]と複数回運転されている。
また、2023年10月からの茨城デスティネーションキャンペーンの企画として、2023年12月10日(JR東日本の12系客車1両とDE10形ディーゼル機関車を借用して、過去の直通列車「大洗エメラルド号」をリバイバルし、大洗駅から神栖駅まで直通)[19][20]、2023年12月24日から2024年2月24日(工場夜景ナイトツアーとして水戸駅 - 終端部の奥野谷浜駅エネオス分岐点まで)[19][21]に旅客列車が運転されている。過去の旅客営業は旧鹿島港南駅までであったため、同駅以遠に旅客運行したのは初めてのことである。
駅一覧
駅名 | 営業キロ | 接続路線・備考 | 線路 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | ||||
鹿島サッカースタジアム駅 | - | 0.0 | 鹿島臨海鉄道:大洗鹿島線 東日本旅客鉄道:鹿島線 |
◇ | 鹿嶋市 |
居切駅 | - | 7.5 | 1978年廃止 | | | 神栖市 |
神栖駅 | 10.1 | 10.1 | ◇ | ||
神之池駅 | - | 13.0 | 1976年廃止 | | | |
鹿島港南駅 | - | 15.4 | 1983年廃止 | | | |
知手駅 | - | 16.4 | 2018年廃止 | | | |
奥野谷浜駅 | 9.1 | 19.2 | | |
- ^ a b 寺田裕一『日本のローカル私鉄 (2000)』 - ネコ・パブリッシング
- ^ 鹿島港南駅は閉塞区間の途中に設けられた駅であり、北鹿島方から来た列車は一旦知手駅まで進んでから鹿島港南駅に戻る必要があった。
- ^ 鉄道統計年報平成28年度版 - 国土交通省
- ^ 鹿島臨海線 線路上に生コン 燃料輸送ゲリラ?『朝日新聞』1978年(昭和53年)9月12日夕刊、3版、11面
- ^ 線路内にダンプ 成田燃料輸送を妨害?『朝日新聞』1979年(昭和54年)9月14日夕刊 3版 15面
- ^ 同時期に進められていた、日本国有鉄道(国鉄)の特定地方交通線選定基準でも、第1次廃止対象路線となる「営業キロ30kmの盲腸線かつ旅客輸送密度が2000人/日未満」を大きく下回っていた。なお、同社大洗鹿島線の1986年(開業2年目)の輸送密度は2190人/日である。
- ^ 同年8月8日に同空港向けのパイプライン輸送が開始。
- ^ 以上、本章の記述は『鹿島臨海鉄道三十年史』、2003、42-43pによる。
- ^ a b c 『2014 JR貨物時刻表』鉄道貨物協会、2014年。
- ^ a b c 郷田恒雄「全国の現役機関車をめぐって 民営鉄道の電気機関車・ディーゼル機関車はいま... -その17-」『鉄道ファン』第572号、交友社、2008年10月。
- ^ 岩成政和「私鉄貨物列車 2018」『レイルマガジン』第418号、ネコ・パブリッシング、2018年7月。
- ^ 鹿島臨海鉄道鹿島臨港線で旅客臨時列車運転 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2012年10月22日
- ^ 鹿島臨海鉄道、「鹿嶋まつり」開催にあわせ貨物線で臨時旅客列車…11月9日 - レスポンス、2013年10月29日
- ^ 第24回鹿嶋まつり開催に伴う臨時停車のお知らせ - 鹿島臨海鉄道ホームページ 最新情報 2014年10月23日
- ^ 第25回鹿嶋まつり開催に伴う臨時停車のお知らせ - 鹿島臨海鉄道ホームページ 最新情報 2015年10月20日
- ^ 第26回鹿嶋まつり開催に伴う臨時停車のお知らせ - 鹿島臨海鉄道ホームページ 最新情報 2016年9月23日
- ^ 『鹿島臨海鉄道・貨物路線「鹿島臨港線」を特別貸切運行 貨物列車のための駅「神栖駅」を特別公開』(PDF)(プレスリリース)KNT-CTホールディングス、2022年1月6日 。2024年2月1日閲覧。
- ^ 鹿嶋まつり開催に伴うスタジア駅臨時停車及び鹿島臨港線の臨時旅客運行について - 鹿島臨海鉄道ホームページ 最新情報・お知らせ 2023年10月9日
- ^ a b 茨城DCにおけるJTBさまとの特別企画について - 鹿島臨海鉄道ホームページ 最新情報・お知らせ 2023年11月10日
- ^ “鹿島臨海鉄道で「大洗エメラルド号」運転”. 鉄道ファン・railf.jp. 鉄道ニュース. 交友社 (2023年12月11日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ 「鹿島臨海工業地帯を走る工場夜景ナイトツアー」の日程の追加について - 鹿島臨海鉄道ホームページ 最新情報・お知らせ 2023年12月12日
固有名詞の分類
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