鉄道附属地 鉄道附属地の概要

鉄道附属地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 23:10 UTC 版)

東清鉄道南満洲鉄道の附属地がある。

概要

ロシア帝国では、モスクワからウラジオストクに至るシベリア鉄道の一部として[1]を縦断する東清鉄道が計画された。

1896年に、ロシアは清と条約(露清密約)を結び、鉄道の建設に必要な土地の管理権を獲得した。これがいわゆる「鉄道附属地」である。

そしてロシアはこの条約を拡大解釈し、単なる土地の所有権だけでなく、清の行政権が及ばない排他的行政権を認めさせた。そして線路や駅など本来の鉄道用地のみならず、鉄道から数百メートルも離れた用地をも鉄道附属地とし、鉱山都市を開発した。

1906年に、大日本帝国の国策会社南満洲鉄道が設立されると、この鉄道附属地制度も継承した(詳細は満鉄附属地を参照)。

東清鉄道の附属地
1917年ロシア革命が勃発し、革命政府が中国内の権益の放棄を宣言した。そのため中華民国1921年に、附属地の行政権を回収し、「東省特別行政区」を設置した。
南満洲鉄道の附属地
満洲国の成立後、1937年に行政権が移譲された。

関連項目

外部リンク


  1. ^ ロシア国内のみを通る国内線が完成するのは1916年である。


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