西廂記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 18:22 UTC 版)
評価
伝統的には表向き『西廂記』は淫書とされ、良家の子女が読むべきものではないとされた。しかし実際には大いに流行し、傳田章によると清末までに100種に及ぶテクストの存在が確認されるという[7]。
明代にはまた『西廂記』を南曲に作りかえた『南西廂記』が作られた[8]。
金聖嘆は『西廂記』を『荘子』、『離騒』、『史記』、『杜甫詩』、『水滸伝』に並ぶ第六才子書として高く評価した。
『紅楼夢』ではしばしば『西廂記』とその文句に言及しているが、題を『会真記』に変えてある(第23回)。
参考文献
- 王実甫 著、田中謙二 訳「元曲 西廂記」『戯曲集 上』平凡社〈中国古典文学大系 52〉、1970年、1-122,456-463頁。
- 元稹 著、前野直彬 訳「鶯鶯の物語」『六朝・唐・宋小説選』平凡社〈中国古典文学大系 24〉、1968年、280-290頁。
- 黄冬柏『『西廂記』変遷史の研究』白帝社、2010年。ISBN 9784863980112。
外部リンク
西廂記と同じ種類の言葉
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