聖書の無誤性に関するシカゴ声明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 03:30 UTC 版)
内容
声明は、自由主義神学(リベラル派)の傾向から、聖書の無誤性 (Biblical inerrancy) を防衛することを意図するものであった。
声明に署名した神学者の中には、J・I・パッカー、カール・ヘンリー、フランシス・シェーファーらがおり、福音派の著名な神学者が名を連ねていた。
声明は序文、要約声明、主張と否定の諸条項からなる。19ある諸条項で「われわれの見解を明らかにするとともに、否定論に対しては警告することによって、聖書の無誤性をあらためて主張するものである。」としている[1]。 声明の中で無誤性は、写本ではなく、聖書の原典にのみ適用されると述べた。
シカゴ声明は、日本の福音主義教会において聖書信仰として確認された。日本プロテスタント聖書信仰同盟 (JPC) の総会は、聖書論論争を経て、1987年2月5日に聖書の権威に関する宣言を発表した[2][3]。
批判
世界基督教統一神霊協会は、聖書の無誤性に関するシカゴ声明を批判している[4]。
参考
- 『福音主義キリスト教と福音派』宇田進(翻訳文を収録)ISBN 4264014239 いのちのことば社
- 『日本における福音派の歴史』中村敏 ISBN 4264018269 いのちのことば社
- 『日本キリスト教宣教史』中村敏 いのちのことば社
- Explaining Inerrancy: A Commentary(解説,英文)ロバート・チャールズ・スプロール
関連
外部リンク
- 1 聖書の無誤性に関するシカゴ声明とは
- 2 聖書の無誤性に関するシカゴ声明の概要
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