細胞壁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 03:06 UTC 版)
- 植物では、細胞壁を形成する物質はセルロース(グルコース(ブドウ糖)がいくつもつながって出来ている糖鎖)である。他にも、リグニンやペクチンのようなものもある。細胞壁は、二重構造(一次壁・二次壁)になっていてたえず成長を繰り返している。細胞壁の主な役割は、防御(細胞膜から内側を守る)、改築・補強、物質補給、細胞間連絡、影響感知細胞である。また細胞壁の分子間は微細ではないため、水・ナトリウムイオン・カリウムイオンなどを容易に通す。通常、植物細胞は緑色をしているが、木などは茶色をしている。これは細胞壁がリグニンによって木化したためで、通常の細胞壁よりも硬い。
- ^ 動物細胞には存在しない。
- ^ “細胞壁”. BotanyWEB. Takeshi Nakayama. 2018年5月26日閲覧。
- ^ a b c d José Ruiz-Herrera (1991). Fungal Cell Wall: Structure, Synthesis, and Assembly. CRC Press. p. 9-11
- ^ a b c d e f g h i j k l 鈴木健一朗、平石明、横田明『微生物の分類・同定実験法』丸善出版、2001年、97-99頁。ISBN 978-4-621-06330-9 。
- ^ a b ジョン・ウェブスター/椿啓介、三浦宏一郎、山本昌木訳、『ウェブスター菌類概論』(1985年)、講談社。58-59頁。
- ^ a b c d e 加来久敏『植物病原細菌学』養賢堂、2016年、20-22頁。ISBN 978-4-8425-0553-4。
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