社用車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 04:10 UTC 版)
カンパニーカー
ヨーロッパの一部の国やアメリカ合衆国の企業には、中級以上の幹部社員に対する福利厚生策も兼ね、会社経費で乗用車を購入またはリース調達し、これを個人貸与する「カンパニーカー」と呼ばれる制度が見られる。
幹部社員や高度な技能を持つ社員に対し、単純に高額の給与を支払っても累進課税制度や社会保障費徴収によって、実質の手取り金額増は薄くなりがちである。そこで社有車を社員個人に現物貸与して自由に使用できるようにすることで実質的な給与外の報酬(フリンジ・ベネフィットの一環)とし、同時に会社にとっては車両代を経費計上して節税策ともしている。
カンパニーカーは広義の社用車ではあるが、貸与対象の社員が自家用車として自ら運転するのが基本であるため、DセグメントまたはEセグメント程度の上級セダン型乗用車が多く用いられる。カンパニーカー制度が定着したドイツやイギリスなどでは、該当クラスの乗用車需要の多くがカンパニーカーとしての法人購入、という実情が多々見受けられる。
同様に社有のビジネスジェットの使用権を与える例もあり、カンパニー・ジェットやコーポレート・ジェットと呼ばれる。
日本では中小・新興企業の経営者層を除くと、このような社用車の使い方は一般的でない。
脚注
関連項目
注釈
出典
- ^ 公用車とは?センチュリーやテスラなど、都知事や首相、全国47都道府県の車種|2022最新情報 (2022年6月21日) - エキサイトニュース
- ^ 公用車とは?センチュリーやテスラなど、都知事や首相、全国47都道府県の車種|2022最新情報 (2022年6月21日) - エキサイトニュース(2/22)
- ^ 公用車とは?センチュリーやテスラなど、都知事や首相、全国47都道府県の車種|2022最新情報 (2022年6月21日) - エキサイトニュース(3/22)
- ^ “議長公用車に1830万円センチュリー 広島県が購入”. 中国新聞 (2020年10月23日). 2020年10月24日閲覧。
- ^ “高級公用車 無駄遣い?”. 朝日新聞. (2020年10月29日)
- ^ a b c “岸田首相の長男が「土産購入」で利用 海外に公用車って何台ある?どんな車種?外務省に聞いてみた:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年1月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 「無駄遣い?知事公用車、全都道府県に聞く 人気の車種は」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2020年10月29日。2023年6月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 「話題の「知事車」で人気は何? 最高級「センチュリー」じゃない意外な車種とは」『くるまのニュース』メディア・ヴァーグ、2020年12月23日。2023年6月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 「11都県で1000万円超の高級議長車、知事車の低コスト化の一方で…前例踏襲と格式や品位重視か」『読売新聞』読売新聞社、2022年12月26日。2023年6月30日閲覧。
- ^ 「議長の公用車、センチュリーからアルファードへ 月13万円→7万円」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2022年12月5日。2023年6月30日閲覧。
- ^ a b c d e 「県議会議長の専用公用車「なし」/首長、議長の公用車実態本紙調査」『山口新聞 電子版』みなと山口合同新聞社、2023年6月23日。2023年6月30日閲覧。
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