消失 消失の概要

消失

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 21:12 UTC 版)

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消失
訳題 the disappearance
作者 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
日本
言語 日本語
ジャンル 戯曲
幕数 1幕
初出情報
初出 舞台公演
刊本情報
収録 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 消失/神様とその他の変種
出版元 ハヤカワ演劇文庫
出版年月日 2012年6月1日
初演情報
公演名 NYLON100℃ 27th SESSION
場所 紀伊國屋ホール
初演公開日 2004年12月3日
劇団 ナイロン100℃
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術
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2004年から2005年にかけて日本で上演された演劇作品。2015年に「ナイロン100℃ 43rd SESSION」として再演が行われた[1]。作・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下「KERA」)。群像劇としての性質が強い。

ストーリー

  • 遠い未来、地球は“第二の月”を打ち上げたが、その星との交信は長く途絶えている。
  • 最終戦争が終わったのち、そこから再生を図ろうとする兄弟。
  • 怪しい人物たちが次々と登場するなか、事態は急速に悪化してゆく。

登場人物・配役

上演

(以下、配役まで典拠[2]

初演

「NYLON100℃ 27th SESSION」として、東京および地方ツアーにて上演。

日程
キャスト
スタッフ

再演

「NYLON100℃ 43rd SESSION」として上演。出演は同メンバー。

日程
キャスト
スタッフ

その他

  • 初演の模様を収めたDVDが発売されている。
  • テーマソングタートルズの「Happy Together」。初演パンフレットにも明記されている。
  • 公式アナウンスではシリアス・コメディーと分類される。
  • 上演時間は2時間45分で、休憩なし。場内アナウンスでは2時間40分と説明された。一幕での上演時間としては、ナイロンとしてもKERA作品としても最長。再演時は休憩が入った。
  • 一幕劇であり、大がかりな舞台装置の転換がないこと、外の世界の設定が現実とはかけ離れていること、登場人物が限られていることなどは、『4 A.M.』を感じさせる部分がある。
  • SFめいた設定であるが、「部屋の外の世界」での出来事は映像で説明されるのみである。
  • 全編を静かなトーンが包むが、これらについてKERAは、「破裂しない笑い」を目指したものとし、具体的には、小津安二郎ウディ・アレンエルンスト・ルビッチなどを手本としたと明かしている[3]
  • スタンリーは、劇中では「スタン」と呼ばれる。スタンとチャズ以外の4人は姓で呼び合っている。
  • ドーネンのみ、ファーストネームが戯曲中にも存在しない。
  • 当初の構想では、スワンレイクは出てこないと思われていたらしい[4]

  1. ^ a b “KERAが描く「善意がもたらす悲劇」、ナイロン100℃『消失』再演”. SPICE (イープラス). (2015年9月20日). https://spice.eplus.jp/articles/14343 2020年7月29日閲覧。 
  2. ^ NYLON100℃ 43rd SESSION『消失』(再演)公演パンフレット 発行:シリーウォーク キューブ 2015年12月5日
  3. ^ 「センス・オブ・ナンセンス」−「せりふの時代」34号・小学館
  4. ^ 初演パンフレットより


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