機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの登場兵器 地球連邦軍

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの登場兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 11:57 UTC 版)

地球連邦軍

ペーネロペー

デザイン・設定の変遷(ペーネロペー)

初出は小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で、メカニックデザインを担当したのは森木靖泰[1]。その解説では「新鋭モビルスーツ」となっており、機体設計思想そのものにはガンダム系モビルスーツの影響があるとされているが[71]、正式には「ガンダム」ではない[1]とされていた。

2000年にゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』に本作のモビルスーツが登場することになり、森木靖泰によって新たに設定画が起こされている[1][72][6]。より立体映えするシルエットとなり、脛前側アーマーが取り付けられておらず、内側に配備された爪先が省略されている。また、この際にサンライズから「ペーネロペーのフライトユニットを分離させてほしい」というオーダーがあった[3]。最初のデザインの時にはまったく想定していなかったことなので[注 4]、デザインをまとめ直して本体のオデュッセウスガンダムとフライトユニットの分離合体も盛り込んだ[3]

2001年の『ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR』で、「ガンダムタイプのMS『オデュッセウスガンダム』にオプション装備のFF(フィックスド・フライト)ユニットを装着した状態(FFタイプ)をペーネロペーと呼称する」と設定され[73]、以後、正式にガンダムということになった[1][17][74]。また、同年の11月に刊行された『機動戦士ガンダム/ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』では、オデュッセウスガンダムのフロントとリアの線画が掲載された[75]

2005年にカトキハジメプロデュースによる「GUNDAM FIX FIGURATION」シリーズで初の立体化をした際、カトキがデザインをリニューアルした[1]

2021年に映画化に合わせてカトキによる新たなデザインが発表された。劇場版では連邦軍に制式採用された正当なガンダムの系譜の機体で、Ξガンダムが偽物のガンダムに見えるようにデザインされた[2][4]。そのため、顔も"ガンダム顔"になっている[2]。またΞガンダムのデザインが小説版に近いものにされたので、バランスを考えてこちらもスカートを大きくしたりしてより怪物感を出すなど小説版に寄せられている[2]

2000年の『SDガンダム GGENERATION-F』では準サイコミュ機と設定されており、2012年の『SDガンダム GGENERATION OVER WORLD』までのプロフィールモードでは一貫してこの設定だった。しかし、2016年の『SDガンダム GGENERATION GENESIS』で修正された。なお、同ゲームではコックピットがΞガンダムおよびνガンダムと同じとなっている。

設定解説(ペーネロペー)

諸元
ペーネロペー
PENELOPE[71]
型式番号 RX-104FF[73]
全高 32.5 m[16]
頭頂高 26.0 m[18]
本体重量 36.4 t[18]
全備重量 112.0 t[18]
装甲材質 ガンダリウム合金[18]
出力 4,050 kW[18]
推力 168,000 kg[18]
センサー
有効半径
32,000 m[18]
武装 バルカン砲[18]
ビーム・サーベル×2[18]
ビーム・ライフル[18]
ミサイル×32[18]
シールド[18]
メガ粒子砲×2[18]
ファンネル・ミサイル×34[18]
特殊装備 ビーム・バリアー[18]
搭乗者 レーン・エイム

対マフティー部隊「キンバレー隊(キルケー部隊)」に配備された新型のガンダムであり、地球連邦軍初のミノフスキー・クラフト搭載機[75]。大出力のミノフスキー・クラフトを装備しており大気圏内のモビルスーツの運用を一変させる機種として期待されている[71]。パイロットはレーン・エイム中尉[75]

小型化したミノフスキー・フライトを初めて搭載したモビルスーツの一機であり、大気圏内での高度な単独飛行能力を持つ。超音速飛行能力も備えているが、使用するためにはフライト・フォーム形態に変形する必要がある[20]

フライトユニットを装備すると、従来はモビルアーマーのような超大型機体にしかできなかったMS単体での空中戦および超音速飛行が可能になる[74]。フライトユニットを含めた全高は30mを超える大型機体で、宇宙世紀のガンダムとしても最大級のサイズ[74]。機体の外観は、巨大で鈍重にも見える[76]。劇場版では、飛行時には独特の駆動音を発しユニットの一部が発光する。

自重による倒壊がない程度には強度が保証されているが[77]、武器庫の誘爆により直立した状態から機体が倒れた際には[78]、フライング・フォームに変形する部分に異状をきたした[77]

武装面では、Ξガンダムと同等の性能を持っている[75]

機体構造
メーンセンサー
頭部に設置されている[71]
マルチセンサー
メーンセンサーの下に搭載されたセンサー[71]。先端部にバルカン砲を装備している[71]
モノアイ
コックピットより、前方下部に設置されている[71]。高速飛行時は、これがメーンカメラになる[71]
ファンネルミサイルラック
頭部の背後上方に設置されている[71]
肩部メーンミノフスキー・クラフト発振器
肩に設置されたミノフスキー・クラフトの発振器。
コックピット
機体中央の部分[71]
シートには三重のショック・アブソーバが搭載されている[79]。しかし、機体のどこかが不調であれば、最大加速時にかかる大気圧の振動がショック・アブソーバを乗り越え、パイロットを揺さぶってしまう[79]。映画劇中ではΞガンダムに撃墜された後、意識を取り戻したレーンがコックピット内に装備されていたサバイバルガンを取り出し、海中で無理やりハッチを開いて海面に上がり、追撃に備えて銃を構え周辺警戒するも敵機は既に去った後であった。
メイン・ノズル
ミノフスキー・クラフトと共に稼働させ、出力をあげると、排気ガスを排出する[77]
足部
足部にも、フライトユニットが装着される。これはユニット単独での飛行時には、上半身ブロックのユニットへ装着される[73]。上半身の肩部と同様に、高効率のレイヤースラスターにより、既存のジェット/ロケットエンジンを凌駕する推力を機体にもたらす[73]
脚部ミノフスキークラフト
脚部後方に設置されたミノフスキークラフト[71]

機能(ペーネロペー)

ビーム・バリアー
ミサイルや大気圏突入時の熱、ビームから機体を保護するバリアー[34][80]。音速飛行時には、機体の進行方向にビームを放射し、大気干渉を拡散させ、音速を突破させる技術を指す[38]
本機は開発時にこの音速突破技術を検討しており、完璧にすることはできなかったものの音速の突破は可能である[38]。小説中では、どういった部分が不完全か明かされなかった。一方、Ξガンダムはこの技術を完成させており、ペーネロペーの方は単純にその技術開発に負けているが、それは技術開発の背景にある組織の問題である[38]
『SDガンダム GGENERATION-F』以後の設定では、本機は空気抵抗軽減用ビーム・バリアーの完成度が低いため、フライング・フォームに変形する必要がある[17]という理由付けがされている。ミノフスキー・クラフト
背部まで伸びたパーツ[71]。マルチセンサーと一体化している[71]。Ξガンダムのものと比べても、その性能は劣っていない[81]。この装置とメイン・ノズルの出力を上げ、移動する[77]
この装置により、飛行時の高速方向転換が可能である[71]
フライング・フォーム
「フライト・フォーム」とも呼称される[78]。小説では、言及されるが未登場。
この形態になるには、機体のある部分を可変させる[77]。フライング・フォームを維持するには、ミノフスキー粒子を散布するパーツが必要[82]
2000年の『SDガンダム GGENERATION-F』以後の設定では、高速飛行時の形態を指す[17]。この形態では、胴体前面装甲と頭上の機首を閉じる[17]

武装(ペーネロペー)

バルカン砲
マルチセンサーの先端部に接近戦用のものが4門装備されている[71]。劇中では空中戦でガウマンの乗るメッサーの右手をライフルごと吹き飛ばし、Ξガンダムのミサイルの集中砲火を受けた際には、後退しながら迎撃しようとするも撃ち落とし切れず被弾・中破し海中に落ちてしまう。
ビーム・ライフル
専用のビーム・ライフル[75]。Ξガンダムのものにサーマルジャケットを追加したような形状[75]サイコミュとのシンクロドライブも可能で、”視覚的に”見えていなくとも”知覚”したターゲットを攻撃することもできる。ただし、それには高いNT能力が必要とされる[73]。原作小説では特に目立った記述はない。サーベルと共に映画版でのビーム色は連邦軍側の伝統的なピンクで、Ξガンダムのジオン系に多く見られたグリーンのビームと識別しやすく、対象的に描かれている。
コンポジット・ウェポン・ユニット(ビーム・ユニット)
本体であるオデュッセウスガンダムの両腕部に搭載されているバックラー(ショートシールド)状の複合装備[73]
ビーム・サーベルとメガ粒子砲とミサイルが装備されている[73]
原作小説には未登場。
ビーム・サーベル
コンポジット・ウェポン・ユニット先端部に内蔵されている斬撃装備。マニュピレーターで保持せず直接発振する。劇中では接近戦でΞガンダムのビーム・サーベルと斬り結んだ。
メガ粒子砲
コンポジット・ウェポン・ユニット後部に搭載。前方に折りたたむ形で展開、発射する。
ミサイル
コンポジット・ウェポン・ユニット側面部の四つのハッチに搭載。
ファンネル・ミサイル
最新のビット兵器。サイコミュ誘導式のミサイル。パイロットが認識した複数のターゲットへの同時攻撃が可能で、あくまでワンウェイの兵器として運用される[73]。形状はΞガンダムと共通[75]。原作小説では機体上部の背部に設置されている細長いパーツが「ファンネルミサイルラック」となっている[71]が、後年の設定では左右肩アーマー内部や前部の腰アーマーなど機体各部に多数を装備しており、その総数はΞガンダムのものよりも多い。『GジェネレーションF』では腕のシールドから発射される。
ファンネルの操作にパイロットが集中しているかどうかが命中率に影響するため、空港の爆発によって集中が乱された時には、ガウマン機に全弾回避されてしまった[83]。しかし、操作に集中した時には、一撃でエメラルダ機を撃破した[79]
サンドバレル
本体であるオデュッセウスガンダムが装備している特殊なショットガン[73]

劇中での活躍(ペーネロペー)

マフティー側のΞガンダム投入より一足先に地球に降下しており、レーン・エイムにとって初陣であるタサダイホテル近くの戦闘では、中空で浮遊したと見えた瞬間にガウマンの搭乗するメッサーの頭部を蹴り飛ばし、グスタフ・カールとの連携で機体の鹵獲に成功する。インドネシア・ハルマヘラ島沖で未確認の機体と接触を図ろうとするマフティー側の動きを察し、ケネス・スレッグ大佐からの命令でガウマンを人質に取った作戦行動に移るが、マフティーの挑発を受けてガウマンを解放し、対等な条件での戦いにこだわる。その結果、海上付近でライフルを囮にされたことを見抜けず、Ξガンダムのミサイルの集中攻撃によって撃墜される。その大きな損傷具合からケネスに奇跡的と言われながらもレーンは無事に生き残る。

修理された本機とともにその後はマフティーの追撃任務に入り、Ξガンダムとは別に行動していた敵側旗艦ヴァリアントを轟沈させるなど、戦果をあげる。オーストラリア・アデレートの連邦中央閣僚会議をマフティーに襲撃されてΞガンダムと再戦した時には、フライング・フォームを維持する時のミノフスキー粒子を散布するパーツを外し、出撃する。レーンは機体とパイロットの差をものともぜずΞガンダムに食らいつくが、やがて徐々に形勢不利となっていく。しかし、ケネス准将の指示したビーム・バリアーの予定ポイントまでΞガンダムを誘導することは達成したため、作戦は成功する。

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オデュッセウスガンダム

ODYSSEUS GUNDAM[18]

ペーネロペーの本体としてのちに設定されたガンダム(型式番号:RX-104[73])で、小説にはこの機体の設定は存在しない。しかし、原作にも「Ξガンダムとの最終戦でペーネロペーは外装の一部とフライング・フォームを維持する際のミノフスキー粒子散布パーツを外し、その姿は如何にも軽快で白兵戦で能力を充分発揮するように見えた」「その時の戦闘により、全面の装甲がズタズタになった」など、本機を思わせる描写がある[57][84]

デザイン・設定の変遷(オデュッセウスガンダム)

2000年にゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』に本作のモビルスーツが登場することになり、森木靖泰によってペーネロペーの設定の一部として新たにデザインが描き起こされた[72]。ただしゲーム本編には登場していない。設定の初出は2001年に発売された「ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR」[73]で、機体の一部が公開された。また同年11月発売の『機動戦士ガンダム/ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』では、全身の線画が掲載された[75]

2014年のアーケードゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブースト』で初めて機体の全形が公開された。ペーネロペー時に一定のダメージを受けると、フライトユニットがパージされる形でオデュッセウスガンダムとなる。この間はファンネルミサイルなどのフライトユニット依存の武装が使えず弱体化するが、一定時間が経過すると再装着されてその後はいくらダメージを受けてもパージされない(ただし、撃墜されてからの再出撃後に一定ダメージを受けると再びパージされる)。

設定解説(オデュッセウスガンダム)

重力下でのMSの展開速度の低さを解決するため、推力に依存しない浮遊システムであるミノフスキー・クラフトの搭載を可能とした機体[73]。当時の標準的なMSのサイズよりひと回り大きい程度ながら、MS形態のまま空中戦が可能となっている[73]。また、重力下で有効なサイコミュ・ミサイルを標準兵装としている[73]

名称の由来は、アナハイム・ガンダムの開発開始から20年であることと、MSのミノフスキー・クラフトの搭載に20年を要したことを、ギリシア神話においてトロイア戦争終結後20年間の冒険と放浪を余儀なくされた英雄オデュッセウスになぞらえたものである[73]

機体構造
頭部
高高度における高速飛行時の長距離センサー、フライトユニットとのドッキングシーケンサー、サイコミュミサイルを誘導するためのサイコウェーブ端末などが渾然一体となっている。特にパイロットの知覚を補助するデバイス、シーカーなどが各所に配置されている[73]
胴体部
フライトユニットなどのオプション装備を「着る」ことが前提となっており、機体各部のアライメントは必要に応じて調整が可能になっている[73]。背部や肩部のドッキングクローは、1基あたり自重の5倍以上の重量物を懸架でき、空中での高機動戦闘時の衝撃にも耐えられる[73]
オプション装備
本来の計画ではフライトパーツ自体も数種が検討されており、運用条件に対応するいくつかのバージョンが計画されている[73]
フライトユニット
単機能のフライトユニット (Flight-unit) を装着した (Fixed) 状態のFFタイプは、ペーネロペーと呼ばれる[73]。さらなる高機動戦闘に対応が可能となり、超音速飛行も可能となる[73]。ユニットの機首にドップラーレーダーをはじめとした高性能のセンサーやシーカーが搭載されている[73]。また、本体から展開する立方格子にバイアスをかけることにより、機体各所の形状ごとに整流作用をもたらして各部の流体抵抗を結果的に減免する効果を発揮する[73]
“アルゴス”ユニット
オールレンジ攻撃が可能なビット兵器装備のユニットで、開発途上であるとされる[73]

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グスタフ・カール

諸元
グスタフ・カール
GUSTAV KARL[85][注 5]
型式番号 FD-03[85]
頭頂高 22.0 m
本体重量 29.0 t
全備重量 60.0 t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 3,425 kW
推力 79,500 kg
センサー
有効半径
21,300 m
武装 頭部バルカン砲
左腕部グレネード・ランチャー
ビーム・サーベル
ビーム・ライフル
搭乗者 エイレン
地球連邦軍一般兵

ジムジェガンの設計思想の延長線上に位置するとされる汎用型MS。基本的スペックは、ガンダムタイプにも通じる高さを誇るが大気圏内での自由落下飛行では他のMS同様に限界があり、長距離移動や本格的な空中戦にはサブフライトシステム「ケッサリア」への搭乗が必要とされる。キンバレー隊(ケネス大佐の着任後はキルケー部隊に改名)をはじめ、地上の治安部隊を中心に配備された[86]

初出である小説『閃光のハサウェイ』では森木靖泰によってデザインされた[87]。白黒イラストのみ掲載だったことから、カラーリングは不明だった。ゲーム『SDガンダムGジェネレーションF』への登場時に、藤田一己によってリデザインが行われた[6][66]。その際、全身のボリュームと全体的な形状の変更、頭部アンテナの有無、脹脛部分にあったビーム・サーベルの変更などにより、ほとんど別物のデザインになっている。

書籍『ガンダムMSグラフィカ』の文章設定で「重装型」と「軽装型」に分けられ、『週刊ガンダム・パーフェクトファイル』159号で重装型がゲーム『GジェネF』版、軽装型が小説版のデザインとされた。

グスタフ・カール(重装型)

『GジェネF』版のデザイン。

量産機の汎用性を維持しつつ、機体の大型化と重装甲化を目的として開発が行われた[85]。これによる重量の増加に合わせて大出力のジェネレーターを搭載し[85]、なおかつ機動性と運動性の確保のため、機体各所に多数のスラスターと姿勢制御用のバーニアスラスターが配されている[85]。また、運用性の維持のため、固定装備を減らす代わりに連邦軍系MS用の標準的な武装を使用できる[85]

ジェガンを超える高性能機として宇宙世紀0096年には先行運用となり、シャイアン基地には2機が配備され、翌0097年には制式配備が決定する[85]。一方、『ガンダムMSグラフィカ』では反連邦組織 "EARM" へ流出しており、0097年に3機がジョニー(ライトニング)の駆るΖガンダム再生産機に撃破されている。

『Gジェネ』以降、カラーリングはブルー系になっており、ビーム・ライフルはジェガンと同一のものを使用している。

グスタフ・カール(先行配備機)

作中の時系列では『閃光のハサウェイ』より9年前の宇宙世紀0096を舞台とした『機動戦士ガンダムUC』のアニメ版[注 6]にて初登場。こちらでは先に登場したジェガンの発展機ジェスタとは別ラインで開発された[85]という設定が付加されており、試験運用中の機体が登場する。シャイアン基地での警戒中、降下したラー・カイラムから発進したジェスタ部隊により、ほとんど抵抗できずに武装解除される[注 7]

デザインは『GジェネF』にほぼ準じているが、カラーリングはロービジリティー風のグレー系で、左側頭部のバルカン砲が『GジェネF』版では1門[75]だったのに対し、『UC』版では縦に2門[88][85]となっている。フレシキブル・シールドは、バックパックの可動アームに接続する方式となっている[85]。操縦席には、同作のジェガンD型リゼルなどと同じものが使用されている。

『UC』の1年後を描くアニメ『機動戦士ガンダムNT』にも登場する。武装がビーム・ライフルから90ミリショートマシンガンに変更されていること以外、『UC』の登場機体との違いはない。

グスタフ・カール00型

劇場版『閃光のハサウェイ』に登場。上述の先行配備機から量産機への過程においてフレーム構造などを全面的に見直した改良型で、機体色もブルー系に変更され、型式番号も13型から00型に更新されている[20]。カラーリングは『GジェネF』版に似た青となっているが、フレキシブル・シールドは先行配備機と同じくバックパックのアームで接続する方式となっている。スペックの数値に変更はない(センサー有効半径のみ未記載)[65]

ケッサリアから飛び降りても自機のスラスターによる自由落下飛行はある程度可能であり、同様に自機の推力でジャンプを繰り返すメッサー迎撃のために空中戦を展開する。しかし、滞空時間には大きな制約があり、Ξガンダムにケッサリアを破壊されると追撃を止め、着陸できる小島に退避している。対メッサー戦では市街地への二次被害を無視してミサイル攻撃を仕掛け、地上に落下したメッサーを集団で行動不能にした。

ドーラ・カール

ムック『ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』には『GジェネF』版の設定画が掲載されているが、本書には一般機の「ドーラ・カール」と指揮官機の「グスタフ・カール」を区別する設定と画稿が掲載されている。ドーラ・カールは左のガトリングの後方に、グスタフ・カールは眉間の右側にアンテナがついており(全身画稿はグスタフ・カールのもの)、グスタフ・カールのほうが通信機能が強化されている[75]。この設定は原作小説には無いもので、実際のゲームでもドーラ・カールの存在を設定として記載したことはないが、ゲーム中に登場する「グスタフ・カール」には、実際はドーラ・カールの頭部デザインが長らく採用されていた(『F』から『オーバーワールド』まで。『ジェネシス』では指揮官機のデザインを採用)。

グスタフ・カール(軽装型)

小説版準拠のデザイン。漫画版『閃光のハサウェイ』ではこちらのデザインが用いられているが、脹脛部分には重装型と同様の重装甲(メッサーのパイロット曰く「重たいドレス」)が装着されており、ビーム・ライフルも重装型と同じくジェガンと同一のものを使用している。ダバオを襲撃するメッサー部隊の迎撃に2機がアンクシャとともに駆けつけるが、撃破される[89]

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ケッサリア

KESSARIA

型式番号:BJ-K232[90][86]。地球連邦軍の最新鋭SFS。マフティー側のギャルセゾンが2機のMSを縦列で搭載するのに対し、こちらは並列で2機を搭載する方式となっている[20]。コックピットは複座で、その後部にキャビンを有し、下部には車両も搭載可能[65]。武装は本体下部前方にビーム・ガン2門、両舷にマルチ・ミサイル・コンテナ(クラスター・ミサイル、空対空ミサイル、空対地ミサイル)[65]。映画劇中では二機が重なる瞬間をΞガンダムに捉えられ一発で撃ち落とされている。

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注釈

  1. ^ その後、2015年にも同様にペーネロペーが発売された[10]
  2. ^ この前腕部は3連装のミサイルコンテナも兼用している[13]
  3. ^ 小説版では脚部がメイン・スラスターとされていた[67]
  4. ^ 小説にはフライトユニットに関する描写があるものの、デザインしたのは小説が完成する前だった。
  5. ^ "GUSTAV-CARL" とする資料もある[75]
  6. ^ OVAのepisode7、『RE:0096』の第18話。
  7. ^ 2014年7月に発売されたプラモデル「HGUC 1/144 ゼータプラス(ユニコーンver.)」のボックスアートにも描かれている。

出典

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