横浜みなと博物館 概要

横浜みなと博物館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 15:08 UTC 版)

概要

当館開館以前には、横浜市内には1961年開館の横浜海洋科学博物館があった。20年余りを経過し、老朽化や狭隘化から、同館を運営する財団法人横浜海洋科学博物館では1982年12月に移転拡充を主旨とした「21世紀の『船と港のミュージアム』を目指して」と題した将来構想を策定[1]1983年8月に練習帆船日本丸」の横浜での保存が決定すると、誘致計画に盛り込まれていた日本丸展示館構想も動き出す。1987年4月に横浜マリタイムミュージアム着工。財団法人横浜海洋科学博物館では、「マリタイムミュージアムは日本丸メモリアルパークとともに帆船日本丸記念財団が管理することが適切であり、当財団は適切な時期に解散する」意向を示した。1988年9月30日、横浜海洋科学博物館は閉館し財団法人横浜海洋科学博物館も解散した[2]

その半年後の1989年3月25日横浜博覧会の開催に合わせ、みなとみらい地区(23街区)の日本丸メモリアルパーク内に港湾船舶を扱う博物館として「横浜マリタイムミュージアム」の名称で開館した。日本丸の雄姿を隠さないよう半地下構造とし、屋上は芝生広場とした[3]

横浜港開港150周年を期に、横浜港に特化した展示内容へ更新するため2008年秋より半年間休館し、2009年4月24日に「横浜みなと博物館」と名称を改め再開館した。また、2018年3月27日には当館内(約150m2)に常設展示室「柳原良平アートミュージアム」を開設している(入館料金等は当館と共通)[4][5][6]。なお、当館の総展示スペースは地上1階地下1階、2,500m2である。

2021年6月7日からリニューアル工事のため約一年間休館し、2022年6月28日にリニューアルオープンを迎えた[7]。今回のリニューアルに伴い、新たなエリアを設けるほか、プロジェクションマッピングによる演出、さらに体験型コンテンツ(VRシアター)の導入、ガントリークレーンシミュレーターの設置など展示内容も大幅に更新している[7][8][9]


  1. ^ (横浜海洋科学博物館 1984, pp. 69–75)
  2. ^ (横浜海洋科学博物館 1988, pp. 2–3)
  3. ^ 二見尚子「みなと文化の創造、発展、そして伝承 (PDF) 」 『調査季報』第102巻、横浜市政策局、1989年6月、 58-66頁、2020年8月14日閲覧。
  4. ^ a b 2018/3/27(火) 柳原良平アートミュージアムOPEN!!(横浜みなと博物館 公式サイト内)
  5. ^ a b 平成30年3月27日(火)「柳原良平アートミュージアム」が横浜みなと博物館内にオープンします! (PDF) (横浜市記者発表資料〈同市港湾局・帆船日本丸記念財団ほか〉 平成30年(2018年)2月14日)
  6. ^ a b 3月に柳原良平ミュージアム 横浜みなと博物館(日本経済新聞 2018年2月14日)
  7. ^ a b c d 横浜みなと博物館がリニューアルオープンします/記者発表資料 (PDF) (横浜市港湾局 令和4年(2022年)6月14日)
  8. ^ 横浜みなと博物館、2022年4月ごろリニューアルオープン。6月7日から工事のため休館(トラベルWatch 2021年5月14日)
  9. ^ 横浜市港湾局 令和4年 (2022年) 度予算概要アーカイブ (PDF) (資料内「IV 観光と賑わいの港」 p.16〈2 賑わいのある港:【コラム6】都心臨海部における観光・賑わいと横浜みなと博物館の改修〉


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