東京都立両国高等学校・附属中学校 基礎データ

東京都立両国高等学校・附属中学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 09:03 UTC 版)

基礎データ

アクセス

象徴

校章

5枚の桜の花弁と5筋の旭光を交互に円形に配し、中央に「三高」の字を置く(旧制中学時代は「三中」)が、これは学制改革期に一時使用した「都立第三新制高等学校」の校名の名残である。附属中学校は基本的なデザインを踏襲しつつ、文字を「両国」に替えたものを使用する。桜と旭光の意匠は府立一中の影響を受けたもの。

制服

男子の制服は旧制三中時代から引き継いだ、前をホックで留める形式の詰襟だが、これは当時の一中の制服と同形である。というのも三中は元々一中分校から発展した学校だからである。戦後に、「三高」という文字入りのボタンを使用する標準的な学生服も導入されたが、附属中開校に伴い、ホック式詰襟に統一された。附属中ではプラスチック製のボタンを使用し、襟に「両国」という文字の校章を付けられている。

女子の高校の制服は2009年度からデザインが多少変わった。中学の制服は開校した2006年度から変わっていない。ブレザーは中高共通で濃いグレーで三つボタン。スカートは中高どちらも濃いグレーの生地のチェックのスカートであるが、高校は水色と薄いグレーのチェック、中学はピンクと薄いグレーのチェック、と分けられている。リボンもあり、スカートのチェックと同じ色に揃えられていてストライプ模様である。全体的に可愛らしいデザインとなっている。

2021年(令和3年)度より、女子制服にスラックスが導入された[4]

エアコン

2023年度までは、旧式の全館冷房だったため、効きづらかった。だが、2024年度より個別のエアコンが取り付けられ、改善された。

しかし、体育館にある冷房については、規模に見合っていないことや、バドミントンなど、なるべく風のない空間が必要となる活動においては使用できないため、不十分である。

校舎

校舎は、都立高校の中でも古参に入るほどに古く、2024年時点で築44年となっている。そのため、一時期は建て替える案が話題になったが、東京オリンピックの開催や新型コロナウィルス蔓延等による、東京都の予算削減などの影響で、時機を逃してしまった。また、エアコンの新規設置などは、今後数年間の建て替えがないことを予感させる。

記念碑

芥川龍之介 大川の水 石碑

正門入って左手にある。石碑の前には紅白梅図屏風を模倣した2本の梅の木がある。

「もし自分に「東京」のにほひを問う人があるならば、自分は大川の水のにほひと答えるのになんの躊躇もしないであらう。ひとりにほひのみではない。大川の水の色、大川の水のひびきは、我が愛する「東京」の色であり、声でなければならない。自分は大川あるがゆえに、「東京」を愛し、「東京」あるがゆえに、生活を愛するのである。」

国産マッチ発祥の碑

清水誠が設立した日本最初のマッチ製造企業である新燧社の敷地がほぼ当校に当たることから、1986年に校庭に建立された記念碑である[5]。四角い黒い石材に「国産マッチ発祥の地」と刻まれている[5]

桂友会 モニュメント

「桂友」は、かつての定時制校名であるとともに、同窓会の名前でもある。


  1. ^ 石原重雄の著作
  2. ^ ただし、旧制中学校のような中等教育機関ではない
  3. ^ 高校創立120年・附属中学開校15年について | 東京都立両国高等学校附属中学校”. www.ryogoku-fuzoku-c.metro.tokyo.jp. 2020年6月26日閲覧。
  4. ^ a b 女子制服(スラックス)”. 東京都立両国高等学校・附属中学校 後援会 公式サイト. 2021年5月18日閲覧。
  5. ^ a b マッチ業界の多角化 - マッチの世界(日本燐寸工業会)






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