愛情物語 (1984年の映画)
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愛情物語 | |
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監督 | 角川春樹 |
脚本 | 剣持亘 |
原作 | 赤川次郎 |
製作 | 角川春樹 |
出演者 | 原田知世 |
音楽 | 甲斐正人 |
主題歌 | 原田知世「愛情物語」 |
撮影 | 仙元誠三 |
編集 | 鈴木晄 |
製作会社 | 角川春樹事務所 |
配給 | 東映洋画 |
公開 | 1984年7月14日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 18億5000万円[1] |
原作は赤川次郎の同名小説。劇場公開時の同時上映作品は『メイン・テーマ』。
ストーリー
東京。16歳の仲道美帆はミュージカル『カーテン・コール』を観劇して感銘を受け、この作品のダンサー採用オーディションを受けることを決意する。幼少期からバレエを習い、踊りに自信を持っていた美帆は、オーディションに向けて日々ダンスの練習に励むが、練習中にダンスシューズが壊れてしまう。シューズを新調する必要に迫られた美帆は、物心ついたときから自宅に保管されている「赤いトウシューズ」のことを思い出す。
血のつながらない養母・治子に育てられた美帆にとって、自分の生い立ちを知る手がかりは、治子が保管していたトウシューズと、毎年誕生日に送られてくる差出人不明の花束だけだった。美帆は治子に、「トウシューズと一緒に置き去りにされた遺棄児だ」と聞かされて育った。美帆は花束の送り主を「あしながおじさん」と呼び、実の両親の手がかりを知る人物と信じていた。美帆は、「トウシューズがぴったり履けるようになったら、あしながおじさんを探しに行く」と心に決め、バレエを始めたのだった。自宅へ飛んで帰った美帆は、トウシューズを履いてみる。トウシューズはすっぽりと美帆の足に収まる。実の親探しの旅に出ることを告げた美帆に対し、治子は「知らないほうがいいこともある」とさとすが、美帆の決意は固かった。
花を注文していた人物の名が「篠崎拓次」であることと、今の篠崎が金沢市に住んでいることを探り当てた美帆は、金沢へ向かう。篠崎は花束のことについて「知らない」と言い張る。陶芸家である篠崎は陶土を調達するため、西日本各地へ向かうところだった。篠崎の態度を疑う美帆は、旅について行く。はじめは疎んじていた篠崎だったが、美帆に早世した妹・真理の面影を見て、美帆の親探しに協力するようになる。
大阪、愛媛県砥部町、佐賀県伊万里市を経て、2人は偽の「篠崎拓次」が花を発送していた住所である長崎市に着く。発送元の長崎の花屋が判明する。花屋は「匿名では荷が送れず、やむなく蔵書に書かれていた篠崎の名と住所を借りた」と明かす。また美帆は、町の写真館で幼少期の自分が見知らぬ女性と写っている写真を発見する。写真の女性・大森妙子の自宅まで来ると、美帆はひとりで入ることを申し出る。篠崎は外で待つ。
妙子の夫・泰三が応対する。美帆は、妙子こそが自分の産みの母ではないかとただす。泰三は真相を明かす。美帆の実の両親は交通事故で死去した。大森夫妻が最初の養父母になったが、美帆の幼少期に妙子が心を病んだため、やむなく妙子の親友であった治子に美帆を預けることにした。泰三は、恋愛も結婚もしないまま子育てをすることを引き受けた治子に対する罪の意識から、名を明かさずに花束を送り続けていたのだった。大森夫妻の邸宅を出た美帆は黙って篠崎と抱き合う。美帆は治子の待つ東京の自宅に戻る。美帆は治子に「私はお母さんに似てるわ」と告げる。
美帆は『カーテン・コール』のオーディションに臨み、合格を果たす。初舞台の日、篠崎と治子が見守る中、美帆は無事に公演を終える。
キャスト
- 仲道美帆:原田知世
- 仲道治子:倍賞美津子
- 中山(篠崎の同僚):ジョニー大倉
- 佐川(砥部の陶芸家):梅野泰靖
- 長崎の花屋の主人:太宰久雄
- 大森家の看護師:きたむらあきこ
- 篠崎真理:津田ゆかり
- 『カーテン・コール』のヒロイン:村田香織
- 東京の花屋の女主人:川口敦子
- 大森泰三:室田日出男
- 写真館の主人:日野道夫
- 大森妙子:加賀まりこ
- 篠崎拓次:渡瀬恒彦
- ^ a b 1984年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ 大林宣彦『映画、この指とまれ』徳間書店〈アニメージュ#アニメージュ文庫〉、1990年、89-90頁。ISBN -4-19-669627-9。
- ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P221
- ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P202
- ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P203~204
- ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P206~207
- ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P206~208
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- 4 外部リンク
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