幽☆遊☆白書 魔強統一戦
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ジャンル | 2D対戦型格闘ゲーム |
---|---|
対応機種 | メガドライブ |
開発元 | トレジャー |
発売元 |
セガ Tectoy |
ディレクター | 菊地徹彦 |
プログラマー |
右京雅生 八井田満 |
音楽 |
村田智 鈴木勝彦 畑亜貴 半沢紀雄 |
美術 |
菊地徹彦 荻野誠 |
人数 | 1 - 4人(対戦プレイ) |
メディア | 24メガビットロムカセット |
発売日 |
1994年9月30日 1999年12月 |
デバイス |
ファイティングパッド6B対応 セガタップ対応 アーケードパワースティック6B対応 |
その他 |
型式: G-4122 048380 |
『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画『幽☆遊☆白書』(1990年 - 1994年)のゲーム化作品[1]。メガドライブでは同年1月にアクションアドベンチャーゲームとして『幽☆遊☆白書 外伝』がリリースされており、本作品はそれに次ぐ第2弾ソフトとなる[2]。プレイヤー操作可能キャラクターは原作の「魔界の穴編」までに登場したキャラからセレクト、ストーリーは「魔強統一戦」という謎の武術会への招待状が届けられた各キャラクターたちが最強を決する戦いの興じるという本作品独自のものになっている[3]。
2019年9月にはセガが自ら手掛けリリースされる復刻系ゲーム機・メガドライブ ミニにプリインストール(本体にあらかじめインストール)される42作品の一つとして収録された[4][5][6][7]。
ゲーム内容
ゲームスタイルは比較的オーソドックスな2D型対戦格闘だが、最大の特徴として、当時の対戦型格闘ゲームでは例をみない4人同時対戦が挙げられる。また、ダッシュ・バックステップ・2段ジャンプなど、当時様々なタイトルを通じて発展途上にあった格闘ゲームのシステムを数多く取り込み、その上で打撃技の相殺など独自のシステムも盛り込んでいる[3]。
操作は簡単で難易度は低く、初心者でも楽しめる作りであるのが特徴。キャラクター同士のパワーバランスも非常に良く、どのキャラクターで勝負してもきちんと戦える点でも高い評価を得ている。アニメと同じ声優がキャラクターボイスを担当している点でもファンに好まれた[3]。
システム
基本操作は8方向レバーでの移動・しゃがみ・ジャンプ、6ボタンで様々なアクションを行う。3ボタンでの操作にも対応。攻撃ボタンは基本的に強・弱の2つで、前後から攻撃を受ける可能性のあるシステム上、ガードに専用のボタンが割り当てられている点が一般的な2D型格闘ゲームとの大きな違いである。また、必殺技のコマンドが比較的簡単で各キャラであまり違いがないため、ハードルが低く多人数で遊ぶスタイルにマッチしている。
- 霊力[3]
- 必殺技を繰り出す際に消費するエネルギー。攻撃ボタンを押しっぱなしにして回復させることができる。また相手に連続技を決めることでも回復する[3]。
- 超霊撃技
- いわゆる「超必殺技」の本作品での名称。取扱説明書ではコマンドが伏せられていた。発動には残り体力50%以下、霊力90%以上という厳しい条件がある。
- ふっ飛ばし攻撃
- いわゆる「投げ」の本作品での名称。ほとんどのキャラがこの攻撃後に追撃を入れることができ、投げ間合い内に複数の相手がいてもまとめて投げてしまえるため、立ち回り上非常に重要な要素である[3]。幻海・陣・戸愚呂弟は空中でも行える。
- ガード
- 相手の立ち・ジャンプ攻撃に対応する「立ちガード」と立ち・しゃがみ攻撃に対応する「しゃがみガード」の2つ。専用ボタンが割り当てられ、ガード中は背後からの攻撃も防げる。
- ガード中は投げ以外の攻撃で体力が0になることが無い(削りダメージでは倒れない)。
- 攻撃ガード
- 相手の攻撃に自分の攻撃を当てることで互いの攻撃が相殺される。飛び道具も同様の方法で相殺できる。飛び道具同士がぶつかった場合は、威力の高いほうが残る。またダッシュには攻撃判定はないが、1発だけ攻撃ガードの効果がある。
- ライン移動[3]
- 手前と奥の2つのライン間を移動する。本作品にはラインを越えて届く技は存在しないため、非常に安全な回避手段である。また、逃げまわり防止のため、誰もいないラインへの移動は遅くなっている。
- 挑発[3]
- キャラごとに固有の動きで相手を挑発し、自分以外全員の霊力を減らす。桑原の挑発は接近の相手を気絶させできる。
- バックステップ[3]
- わずかに無敵時間がある。本作品はレバー入力で振り向くため、相手に背を向けてバックダッシュで接近する戦法も可能。
- 2段ジャンプ
モード
- 勝ち抜き戦
- 1人用のモードで1対1で全11キャラと戦う。戦い抜けばエンディングとなるが、この時スタッフロールと一緒に難易度によってはデモプレイが流れる場合があり、難易度によって内容が変わっている。
- 練習試合
- バトルロイヤル、タッグマッチ、トレーニング、対戦成績のモードがある。
- バトルロイヤル[3]
- 4人までの参戦キャラクター全員がそれぞれ敵になるモード。戦いに参加する数よりプレイヤーのエントリー人数が少ない場合は、残りはコンピューター相手になる。
- タッグマッチ[3]
- 2チームに分かれて戦う2対2のチーム戦のモード。同じチーム同士の攻撃は当たらない。
- トレーニング
- 霊力や体力を気にせずに技を練習するモード。
- 対戦成績
- プレイした対戦成績を見ることが出来る。キャラ別成績も見ることが出来るが、本体の電源を切ると全てクリアされる。
- トーナメント[3]
-
- 1Pトーナメント
- 8人のキャラによる1対1のトーナメント戦。4人まで参加が可能。
- タッグトーナメント
- 2人1組を1チームとした、2対2のチームごとのトーナメント戦。
設定
ストーリー
主人公幽助とその仲間、また彼らとかつて戦った妖怪たちのもとへ「魔強統一戦」という謎の武術会への招待状が届く。最強を決めるために、11名の猛者が集まった。
ステージ構成
- 霊界
- コエンマたちが働いている建物の門の前。幽助が初めて死んだ時に、連れてこられた場所。
- 勝ち抜き戦では浦飯との戦いの際に使用される。
- 魔界
- 仙水が魔界にたどり着いた時に、戦いに選んだ場所。
- 勝ち抜き戦では仙水との戦いの際に使用される。
- 闘技場
- 暗黒武術会が行われた会場。激戦のためか、各所が破損している。
- 勝ち抜き戦では酎、陣、戸愚呂弟との戦いの際に使用される。
- 魔性の森
- 幻海の弟子入りテストが行われた森。
- 勝ち抜き戦では蔵馬、幻海との戦いの際に使用される。
- 山頂
- 蟲寄市近くの山頂。仙水が広げた界境トンネルが一望できた場所。
- 勝ち抜き戦では飛影との戦いの際に使用される。
- 洞窟
- 仙水が広げた界境トンネルの中心地。蔵馬と巻原定男に寄生した戸愚呂兄や幽助と仙水が戦った場所。
- 勝ち抜き戦では戸愚呂兄との戦いの際に使用される。
- 亜空間1
- 人間界と魔界にある空間。強い魔族が侵入できないように結界が張ってある。
- 勝ち抜き戦では桑原との戦いの際に使用される。
- 亜空間2
- 樹が使う平面妖怪、裏男の腹の中の空間。樹により桑原、蔵馬、飛影が閉じ込められた場所。
- 勝ち抜き戦では樹との戦いの際に使用される。
- ^ 後述する声優ボイスの関係などで、リリース当時に本放送していたフジテレビ系テレビアニメ『幽☆遊☆白書』(1992年 - 1995年)に関わる企業もクレジットされている。
- ^ メガドライブで発売された『幽☆遊☆白書』のソフトはこれが最後となった。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p78-79
- ^ “メガドライブミニ、『ストーリー・オブ・トア』や『幽☆遊☆白書 〜魔強統一戦〜』などソフトラインアップ第3弾発表! USBハブを使用すれば3人以上のマルチプレイも可能” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2019年5月16日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ “幻の超傑作「幽遊白書 魔強統一戦」が25年ぶり復活! 「メガドライブミニ」収録タイトル10本が新たに判明” (日本語). ねとらぼ. アイティメディア (2019年5月16日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ 勝田哲也 (2019年5月16日). “「メガドライブミニ」、「幽☆遊☆白書 魔強統一戦」収録決定、オリジナル同様4人プレイが可能に!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年4月18日閲覧。
- ^ “『メガドライブミニ』のタイトル10本が発表。『タントアール』や『幽☆遊☆白書 魔強統一戦』を収録” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2019年5月16日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2019年9月18日). “「メガドラミニ」発売前夜!豪華ゲストが集う生配信「『メガドライブミニ』おまけ話」 「ゲームのかんづめ」には隠しタイトルあり!「メガドラタワー ミニ」には資料集&ポスターが付属” (日本語). GAME Watch. 2022年5月3日閲覧。
- ^ a b “幽☆遊☆白書 〜魔強統一戦〜 まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年4月17日閲覧。
- ^ Cordon, Ivan (May 1998). “Jogos da Edição: Yu Yu Hakusho 2 - Mega Drive” (Portuguese). Ação Games (Editora Abril) (127): 36–7. ISSN 0104-1630.
- ^ Swan, Gus; Merrett, Steve (February 1995). “Mega Drive Review: Yu Yu Hakusho”. Mean Machines Sega (EMAP) (28): 68–70. ISSN 0967-9014.
- ^ Retro Gamer staff (November 2006). “Company Profile: Tec Toy”. Retro Gamer (Imagine Publishing) (30): 50. ISSN 1742-3155.
- ^ “Import Super Famicom:YuYuHakusho Makyotoissen” (フランス語). Joypad (France) (28): 166. (November 1994).
- ^ “Review Mega Drive : Yu Yu Hakusho” (イタリア語). Mega Console (Italy: Futura Publishing) (12): 78–80. (February 1995).
- ^ a b c 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 885頁、 ASIN B00J16900U。
- ^ Beep! MegaDrive staff (October 1994). “Be-Mega Hot Menu: Yu Yu Hakusho Makyō Tōitsusen” (Japanese). Beep! MegaDrive (SBクリエイティブ): 20.
- ^ a b 「Chapter 07 1994年」 『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、244頁。ISBN 9784872338805。
- ^ a b c 池紀彦 (2019年10月2日). “【メガドラミニ全タイトルレビュー!】「幽☆遊☆白書 ~魔強統一戦~」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年4月18日閲覧。
- 1 幽☆遊☆白書 魔強統一戦とは
- 2 幽☆遊☆白書 魔強統一戦の概要
- 3 登場キャラクター
- 4 開発
- 5 反響
- 6 脚注
固有名詞の分類
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