大航海時代 (ゲーム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/28 21:28 UTC 版)
ゲーム内容
システム
プレイヤーは主人公のレオン・フェレロ(名前変更可能)となり、主人公の父に仕えていた老航海士ロッコ・アレムケルとともに船に乗り、冒険や交易、海戦を行いながら名声ポイントを上げていく。名声ポイントが高くなるに従ってより高い爵位を得るとともにイベントが進行するシステムとなっており、最終的にはポルトガル王女との結婚も目的の一つとなる。イベントの数が続編に比べて少ないが、そのぶん自由度は高い。テンキーもしくはマウスでプレイできる。
名声の上げ方
名声を上げるには以下の方法がある。
- 港を発見する
- スタート地点であるヨーロッパのゲーム開始時から発見されている以外の港、外洋の港、補給港の発見でわずかながら上がる。外洋の港の方が発見した時の名声が高い。
- 同盟港を増やす
- 港の施設に投資をすることで支持率を上げることができ、支持率が80%以上になると同盟港となる。すでに他国の同盟港になっている港の場合、その国の敵対心が上昇し、狙われやすくなる。
- 港の人からの依頼の達成
- ギルドや交易所で交易品購入や財宝入手の依頼を受ける場合があり、達成すると名声が上がる。
- ポルトガル以外の艦隊との戦闘で勝利
- 装備の揃ってくる中盤以降の手段となる。
- 勅命を果たす
- 名声が一定値まで上昇すると勅命を受ける。港の依頼と異なり、断ると名声が大幅に下がる。達成後は爵位が得られる。
舞台
港には様々な施設がある一般港と、補給のみ可能な補給港がある。以下一般港の施設について解説する。
- 港
- 出航、物資の補給、編成が可能。
- 造船所
- 船の建造、改造、修理、売却、造船所への投資が可能。投資により工業価値が上がり、建造できる船の種類が増える。船には新造と中古があり、新造は中古に比べ高いかわりに建造時に一部のスペックを設定できる。
- 酒場
- 情報収集をしたり、乗員・航海士を雇用/解雇する場所。イベントが進行することもある。
- 交易所
- 交易品の売買及び交易所への投資ができる。投資で商業価値が上昇し、交易品の種類が増えたり、造船所で船首像が買えるようになったりする。
- 宿屋
- 無料で情報を見ることができる。
- 王宮
- リスボン、セビリア、イスタンブールにある。リスボンの王宮では、謁見して勅命を受ける以外にも、姫との密会、貯金が可能で、資金や乗員を援助してもらうこともできる。セビリア、イスタンブールでは謁見のみ可能で、それぞれの国の情報として同盟港を教えてもらえることがある。
- ギルド
- アイテムや財宝の売買ができる。有料だが国の情報も見ることができる。
- 寺院
- セーブをすることができる。家庭用移植版には存在しない。
- 埠頭
- ここへ行くと1日が過ぎる。
補給港はマップ画面上では一般港と同じで見分けられないが、施設は港と埠頭のみしかないため物資の補給目的にしか利用できず、どこかの国の同盟港となることもない。
登場人物
- レオン・フェレロ
- ポルトガルの若き航海士。嵐で死んだ父の跡を継いで貿易商人となる。スタート時に名前変更可能。
- ロッコ・アレムケル
- 本編中では名前が登場せず「老航海士」と表記される。パソコン版のサブマニュアルである「海洋見聞録」では名前が登場していた。(パソコン版ハンドブック、ファミリーコンピュータ版ガイドブックでもロッコという名前で紹介されている。)父の代から仕える水夫[2]。仲間が1人もいない時に案内役を務める。
- クリス
- ポルトガル王マヌエルの一人娘。レオンとは密かに惹かれあう仲だが、身分の壁により隔てられている。
- マルコ
- 最初期にリスボンの酒場にいる航海士。レオンの勇気が80以上なら無条件で仲間になってくれるため、最初のキャラクターメイキングで勇気を80以上にして仲間に加えておくとよい。アプリ版では3番目の主人公になる。
- フェルナンド
- リスボンの酒場にいる航海士。アプリ版では2番目の主人公となり、イスパニアの士爵、および私掠艦隊の提督として登場する。その際、フェルディナンド・マゼランをモデルにしている(フェルナンドはフェルディナンドのスペイン語読みである)。もと探検隊であったフェルナンドはアルメイダらポルトガル貴族の讒言で王宮を追放され、ポルトガルに復讐するため、イスパニアの海賊となる。
- ファスコ
- ヴァスコ・ダ・ガマがモデルの航海士。
- クリストフ
- クリストファー・コロンブスがモデルの航海士。家庭用では各航海士のグラフィックが新たに描き直され、上記3人はパッケージイラストを基にした顔となった。
- ディアス
- バルトロメウ・ディアスがモデルの航海士。ペルナンブーゴの酒場にいる。仲間になる全航海士中最大の航海レベル・戦闘レベルを持つ。
- その他の人物
- アメリクス(アメリゴ・ヴェスプッチ)、フランシスコ(フランシスコ・ザビエル)などが歴史上の人物をモデルとして登場している。
- ^ 大航海時代 30周年記念サイト
- ^ アプリ版では、フェルナンド編では王から与えられるベテラン航海士、マルコ編では父親から派遣された召使いとなっている。
- ^ 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、 302頁。
- ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、 40頁。
- ^ a b c d 「8月情報号特別付録 スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店、1993年8月1日、 83頁。
- ^ “コーエーのPC98名作群がWin版となって帰ってくる!” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2003年7月3日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ 中村聖司 (2003年7月3日). “コーエー、「コーエー25周年記念パック」を発売” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “過去の名作PC3タイトルをセットに!「コーエー25周年記念パック」発売決定” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2003年7月3日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ “コーエー25周年記念:懐かしの名作3本まとめて4500円!” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2003年7月3日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ “iモード向け艦隊シミュレーションゲーム「Mobile 大航海時代」” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2004年2月10日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ “コーエーが携帯版「信長の野望」「三國志」「大航海時代」の配信を決定” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2004年2月16日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ “GAMECITY” (日本語). コーエーテクモゲームスエンターテインメントサイト. コーエーテクモゲームス. 2020年6月20日閲覧。
- ^ 石田賀津男 (2004年10月8日). “コーエー、EZweb「モバイル大航海時代」を配信。ランキングや独自シナリオ配信なども実施” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “携帯電話用ゲーム「Mobile 大航海時代」,iモード,ボーダフォンライブ!に続きEZweb版もサービス決定” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2004年10月8日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ “PC-9801の名作たちがWindowsで復活!「コーエー定番シリーズ」に16タイトル追加” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2005年6月10日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ “コーエー,同社の定番16タイトルを廉価版として連続リリース” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2005年6月10日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ Gueed (2012年12月20日). “「大航海時代」「水滸伝」といった名作をブラウザで遊べる「クラシックゲーム館」のサービスが「my GAMECITY」でスタート。コーエーファンクラブは「my GAMECITY プレミアム」へ名称変更” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “Steamの“シブサワ・コウ アーカイブス”第5弾は『三國志V with パワーアップキット』&『太閤立志伝』&『大航海時代』” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2017年4月19日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ Gueed (2017年4月19日). “「三國志V WPK」「太閤立志伝」「大航海時代」の配信がSteamで本日スタート。「シブサワ・コウ アーカイブス」の第5弾” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年6月20日閲覧。
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- ^ a b “大航海時代 まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年6月20日閲覧。
- ^ a b “大航海時代 まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年6月20日閲覧。
- ^ a b “スーパー大航海時代 まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “Uncharted Waters for NES (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年6月20日閲覧。
- ^ a b “Uncharted Waters for Genesis (1992)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年6月20日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 74頁、 ASIN B00J16900U。
- ^ “Uncharted Waters for Macintosh (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “Uncharted Waters for DOS (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年6月20日閲覧。
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