土屋昇平 土屋昇平の概要

土屋昇平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 02:12 UTC 版)

土屋 昇平
生誕 (1979-06-06) 1979年6月6日(44歳)
出身地 日本
ジャンル ゲームミュージック
職業 作曲家編曲家サウンドディレクター
担当楽器 エレクトリックベース
活動期間 2003年 -

略歴

幼稚園の頃にピアノを習い、中学・高校とブラスバンド部に所属。同時期にエレクトリックベースを購入し、そこからジャコ・パストリアスに傾倒する。一浪して大学に進学したものの、進路を見出せず中退。その後、ゲーム音楽の作曲家を志し、専門学校に入学。音楽教育を受けていないことから、1日1曲ペースで作曲を重ねる修練に励み、在学中の1年間で300から400曲を作曲した[1]

2003年、フロム・ソフトウェア入社。デビュー作は『O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜[2]。以降『アーマード・コア ネクサス』や『METAL WOLF CHAOS』などに参加する。2008年8月、タイトーに中途入社[3]し、ZUNTATAに参加。タイトーでの最初の作品は、メダルゲームの『ファンタジーコロシアム』。

2009年のPSPダライアスバースト』ではメインコンポーザーを務め、翌年のアーケードゲームダライアスバースト アナザークロニクル』ではサウンドディレクションも担当する。2010年のアルバム『ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド』では、アルバムディレクターとして多数のゲーム音楽作曲家に自ら呼びかけ、さらにリミックスする原曲のみならずリミックス後の曲名、2枚組CDそれぞれのアルバム名、収録曲順まで自身で指定してから各人に発注する、というこだわりを見せた[4]

2014年より開催されたゲーム音楽の見本市「東京ゲーム音楽ショー」では、初回より川口博史とトークステージのホストを担当。2017年に病気療養のため欠席したのを除き、毎年登壇している。

2016年2月24日、16年ぶりの“ZUNTATA RARE SELECTION”シリーズとなるソロアルバム『“SHOHEI TSUCHIYA” WORKS』を発売。2020年2月15日、ソロアルバム第2作『SHOHEI TSUCHIYA WORKS Vol.2』を発売。

人物

幼少よりコンシューマーゲーム好きで、プレイディアPC-FXバーチャルボーイといったマイナーなハードまで所持していた[1]。一方で幼少時にアーケードゲームには触れておらず、そのためタイトーへの移籍や『ダライアスバースト』メインコンポーザーの担当においても、ZUNTATAやダライアスシリーズに対する予備知識はほとんどなかったという[2]

作曲においては偶然性を重視しており、そのあまりシンセサイザーの音色のパラメータすら保存しておらず、修正依頼には苦労するという[1]

タイトーが権利を保持する楽曲の使用許可申請制度[5]の発起人でもある[2]

パニック障害の疾患を公表しており、ブログなどに闘病の経過を綴っている。

作品

フロム・ソフトウェア作品

タイトー作品

他社作品

いずれもタイトー入社後。

その他

  • 闘神祭2019(オープニングムービー楽曲、効果音など)
  • Audiostock
    • 「Walk in slow」「Thunder and Ocean」「Standing in the lake」「Seeds」「Notice」「Muse about」「Memories」「Escape」「Encounter」「Deep sea」提供

CD・配信

前述ゲーム作品のサウンドトラックは除く。

  • CD『ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド』
    • アルバムディレクションを担当
    • 「残骸の中静かに眠る(原曲:Hello 31337)」、「淡々ト敵ヲ撃破(原曲:Hinder Two)」リミックス
    • 「The world of spirit Type zero (for A ZONE)」作曲
  • CD『Soil』
    • KeyRewrite』初回限定版の特典アレンジアルバム
    • 「綿帽子」アレンジ
  • CD『スーパーレアトラックス The LAND of RISING SUN』/ゲ音団
    • 「Rejected 2003」作曲
  • CD『COZMO 〜ZUNTATA 25th Anniversary〜』
    • 「World collapse」作曲
  • CD『すばらしきこのせかい Crossover 〜 Tribute』
    • 「Make or Break remix for qanchis」リミックス
  • CD『GAME MUSIC PRAYER』
    • 「何もない」作曲
  • CD『GAME MUSIC PRAYER II』
    • 「Your Own Pace」作曲
  • CD『ザ・レジェンドアーチスト お宝発見!』
    • 「ムジナ」作曲
  • CD『モンスターハンター10周年 コンピレーション・アルバム【トリビュート】』
    • 「深い森の幻影/オオナズチ」アレンジ提供
  • CD『Hiro 30th Anniversary Album Thank you for listening!』
    • セガのサウンドコンポーザー、Hiroのセガ入社30周年記念アルバム
    • 「sleeper(クラッキンDJ PART2より)」アレンジ提供
  • CD・配信『ZUNTATA RARE SELECTION “SHOHEI TSUCHIYA” WORKS』
    • 自身初のソロアルバム。『ゴシップライター 〜消えたアイドルを救え!〜』『Wizrogue 〜Labyrinth of Wizardry〜』『エレベーターアクション デラックス』(CDのみ)を収録
    • 『グルーヴコースター3 リンクフィーバー』より「Smash a mirror」を先行収録
    • アルバム書き下ろしオリジナル曲「Bass on Bass」収録
  • CD『ファイナルファンタジー レコードキーパー オリジナル・サウンドトラック』
    • 「クレイジーモーターサイクル FFRK Ver. arrange from FFVII」アレンジ提供
  • CD『DARIUS THE OMNIBUS II -群像-』
  • CD『GAME MUSIC PRAYER 4』
    • 「botsu2016」作曲
  • 配信『SHOHEI TSUCHIYA WORKS Vol.2』
    • ソロアルバム第2作。『ダライアス コズミックコレクション』『スペースインベーダーGIGAMAX』『クリムゾンクラン』『おまつりクエスト ヒッパレQ』を収録

  1. ^ a b c d 電撃 - 【ほぼ毎日特集 ♯49】ZUNTATA・土屋昇平さんの未公開音源も公開! 「インタビュー企画“教えて!土屋昇平先生」前編(ミゲル)”. 電撃オンライン - ゲーム・アプリ・漫画・アニメ情報サイト (2013年10月1日). 2014年11月9日閲覧。
  2. ^ a b c 電撃 - 【ほぼ毎日特集 ♯50】『ダライアスバースト』で味わった“つらさ”とは? ゲーム作曲家インタビュー「教えて!土屋昇平先生」後編(ミゲル)”. 電撃オンライン - ゲーム・アプリ・漫画・アニメ情報サイト (2013年10月2日). 2014年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月9日閲覧。
  3. ^ ゲームの「音屋さん」になるための心得、タイトー「ZUNTATA」インタビュー”. GIGAZINE (2011年9月2日). 2014年11月9日閲覧。
  4. ^ ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド 発売中!”. ZUNTATA OFFICIAL SITE "Z-Field". 2014年11月9日閲覧。
  5. ^ タイトー サポートセンター”. support.taito.co.jp. 2024年2月20日閲覧。


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