四次方程式 フェラーリの解法

四次方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/27 14:32 UTC 版)

フェラーリの解法

フェラーリの解法は、一般的な四次方程式の解法のうちで最初に与えられた解法である。四次方程式

a4 x4 + a3 x3 + a2 x2 + a1 x + a0 = 0 (a4 ≠ 0)

a4 で割り

x4 + A3 x3 + A2 x2 + A1 x + A0 = 0

の形にする。()

とし

x = yB3

によって変数変換を行うと

y4 + (A2 − 6 B32) y2 + (A1 − 2 A2 B3 + 8 B33) y + (A0A1 B3 + A2 B32 − 3 B34) = 0

となり、3次の項が消えた方程式が得られる。見やすいように

y4 + p y2 + q y + r = 0

と書く。q = 0 の時は、複二次式として解けばよいので、以後は q ≠ 0 とする。

媒介変数 u ≠ 0 を用い

と変形する。ここで上式を展開し係数を比較すると、u三次方程式

u (p + u)2 − 4 r u = q2

が得られる。このような補助的な方程式を、与えられた四次方程式に関する三次分解方程式(resolvent cubic equation) という。q ≠ 0 なので、この分解方程式の解は u ≠ 0 を満たしており、この解の一つを u として取る。また、求める四次方程式は

となり、この2つの二次方程式から、四次方程式の解を求めることができる。


  1. ^ Rees, E. L. (1922). “Graphical Discussion of the Roots of a Quartic Equation”. The American Mathematical Monthly 29 (2): 51-55. doi:10.2307/2972804. JSTOR 2972804. 
  2. ^ Charles Hermite (1858). “Sur la résolution de l'équation du cinquième degré”. Comptes rendus hebdomadaires des séances de l'Académie des sciences 46: 508–515. https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k3003h/f508.image.langEN. 






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