和樂備神社 摂末社

和樂備神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 14:39 UTC 版)

摂末社

  • 稲荷社本殿
    当社の前身である八幡社本殿を末社稲荷社本殿として、移築したものである。一間社流造で、屋根はこけら葺形銅板葺である。17世紀末から18世紀初めの建立と推定される。塚越稲荷神社本殿と絵様繰形が似ており、相前後する建築と思われる。蕨市指定文化財。
  • 天神社本殿
    宮田の天神社(現在の中央5丁目)の本殿を、末社天神社本殿として移築したものである。一間社流造で、屋根はこけら葺形銅板葺で、もとは彩色されていた。17世紀初めの建立と推定される。蕨市指定文化財。
  • 鐡山大権現
    • 祭神:不詳
    丁張稲荷神社境内にあったものを、明治44年の合祀の際に当社に移設。
  • 建築三神の碑
    建築の神様、手置帆負命(ておきほおいのみこと)、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)を祭ったものである。通常は聖徳太子を祭るが、当社では珍しいこの三神である。毎年建設関係者が集まり祭礼する。
  • 榛名神社納札所
    榛名山に鎮座する榛名神社の分社。大正14年(1925年)に塚越一番地(現在の中央2-17-13)に建立。永禄10年(1567年)に渋川氏は三船山合戦で里見氏に敗れて戦死し、その死を悲しんだ夫人も榛名湖入水したといわれている。入水した夫人は竜神となり、榛名神社に雨乞いに行くと雨が降るという伝説が生まれた。塚越村では有志が榛名神社の雨乞い信仰として毎年4月に代参し、お札を授かり、この納札所に納めて五穀豊穣を祈願した。時代の推移と共に田んぼも無くなり、昭和43年(1968年)の区画整理でこの納札所も片付けられ、当社に移設された。
  • 富士浅間神社・小御岳神社
    かつて蕨市役所の敷地に富士山を模倣した人工の山(富士塚)が築かれ、一合目、二合目、三合目と、ぐるぐる回って登って行くと頂上に浅間神社があった。これは仲上町の鎮守であった。小御岳神社はその中腹に祭られた神社である。明治44年の合祀により当社に移設。大正時代になると、富士塚の土は当社前庭の池の埋め立てに使われ、撤去された。
  • 御嶽講碑
    木曾御岳三山「御嶽山」「八海山」「三笠山」の信仰碑。
  • 津島牛頭天王(つしまごずてんのう)
    蕨宿の市神として祭られていた。元は須賀町の中山道西側(現在の錦町1丁目)にあった。江戸時代、30坪ほどの土地と8坪位の社殿があったが、損傷が激しくなったので取り壊しになった。合祀の際、下の宮(氷川社)の末社ということで当社に移転されて来た。
  • 御主殿社
    祭神は渋川公とされる。明治44年に当社に合祀されたが、その石祠は蕨城址公園に現存する。
  • 母子観音像
    神池の畔に建つ。昭和42年(1967年)5月30日に神社に遊びに来ていた母子3人が暴漢に襲われ殺傷された。2度とこの様なことが起こってはならないと、守り神として母子観音を祀った。昭和45年(1969年)には池を半分に縮小して管理が行き届くようにした。
  • 菓祖神
    田道間守命(たじまもりのみこと)を祭る。蕨は江戸時代から、和菓子煎餅等を製造販売する商店が多かった。昭和43年(1968年)蕨菓子商組合の人々が建立し、商売繁盛を祈願している。

  1. ^ 榎本政雄著。榎本家は近世初期に蕨郷の新田開発を行った、蕨の草分け百姓であり、政雄はその子孫。「世鏡伝記題臨書」は、政雄が天明6年(1786年)に「世鏡伝記」という一書を手に入れ、これに基づき説いたもの。蕨宿の寺院・古塚の由来などについて記している。なお「世鏡伝記」の著者は不明である。
  2. ^ 宮田氷川社、宮田神明社、宮田浅間社、宮田御守殿社、宮田天神社、宮田天神社、荒井前天神社、荒井前氷川社、丁張稲荷社、赤田稲荷社、鍛冶作神明社、鍛冶作春日社、鍛冶作道祖神社、仁中歩稲荷社、仁中歩日枝社、金山稲荷社、金山天神社、前谷御嶽社。
  3. ^ このうち天神社4社と稲荷社4社は、それぞれ合祭して末社の天神社と稲荷社として祭り、他の各社は本殿に合祀した。


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