吸収係数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/22 05:11 UTC 版)
記号としては自然対数の形式ではα、常用対数の形式ではβを用いる場合が多い。また、溶液などの吸収を観測する場合、αまたはβを溶液の単位モル濃度で規格化したモル吸光係数εが用いられる。
音波についても同様に、音波吸収係数などの概念が用いられる[1]。
定義
媒質に入射する前の光の強度をI0 としたとき、入射後の光の強度I はランベルト・ベールの法則から吸収係数α、βおよびεを用いて以下の式で示される。
ここでxは媒質の距離、c は溶液のモル濃度である。したがって、
となる。
吸光度との関係
吸光度A = -log10(I /I0 ) をこれらの式を用いて表すと、
となる。ここで、0.434 = log10e である。
- ^ 菊池年晃、高橋純夫、中西俊之「ゴム状物質の音波吸収係数測定に関する一方法」、『海洋音響研究会報』第12巻第3号、1985年、 118-124頁。 NAID 130004101319
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