分巻整流子電動機 分巻整流子電動機の概要

分巻整流子電動機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/27 01:59 UTC 版)

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特徴

直巻整流子電動機複巻整流子電動機と同じく、界磁巻線と電機子巻線に流れる電気が1つの電源から供給されるもので、用途は多岐にわたる。回転速度(回転数)の制御は、界磁巻線に流れる電流を加減する界磁制御で行う。

特性としては

  • 回転数によるトルクの変化が小さい。
  • 整流特性がやや悪い。
  • 界磁制御による回転数の制御範囲が狭い。

速度制御・始動法

ワードレオナード方式

交流電動機直結の直流発電機電動発電機)の他励界磁制御により、電機子電圧の可変制御を行うものである。電動機の界磁制御に使用される可変電圧を、専用の直流電源を設けて供給するようにしたもの。構造が簡易で制御も容易であることから、直流電動機の発明当初から用いられた。

応用として、交流電動機を内燃機関に置き換えたものがディーゼル・エレクトリック方式ガス・エレクトリック方式タービン機関に置き換えたものがターボ・エレクトリック方式であり、艦船電気式気動車・ディーゼル機関車の電気推進で広く用いられた。

イルグナ方式

ワードレオナード方式の発電機にはずみ車をつけて、大きなピーク負荷脈動のある負荷に対応させたものである。塊圧延機などに使用されていた。

用途としては

静止レオナード方式

ワードレオナード方式の電動発電機部分をサイリスタ位相制御電源回路コンバータ)に置き換えたもの。サイリスタレオナード方式とも呼ばれる。 ただしコンバータにインバータとしての機能を持たせなければ回生制動は使用できない。

ワードレオナード方式に比べて、電動発電機を持たないため軽量で効率が良く、制御の精度が高く、損失が少ない。しかし、力率が悪く、高調波障害(誘導障害)を引き起こすことがある。

高周波分巻チョッパ制御

関連項目




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