元祖!大食い王決定戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/16 05:04 UTC 版)
大会ごとの特徴
- 『元祖!大食い王決定戦』時代は、1月上旬と6月下旬または7月上旬に放送される年2回の新女王発掘戦(新人女性限定、以下「新人戦」)と、3月下旬または4月上旬(2017年は5月中旬)に放送される女王戦(Queens Match)、そして9月下旬または10月上旬に放送される最強戦(男女混合)(Kings Match)と、四半期・クールごとの年4回が放送されていた。なお新女王発掘戦と女王戦は文字通り女性限定であるため、男性は結果的に最強戦にしか出場権が無い。
- 女王戦と最強戦においては、その時点での爆食女王(女王戦優勝者)と大食い王(最強戦優勝者)は予選を免除され、本戦へのシード出場権を得る。
- 女王戦と最強戦では、本選に先立って、東京および大阪で予選が開催される[注 22][注 23]。2016年秋の最強戦では岩手での東北予選、2017年春の女王戦では福岡予選も開催された。それぞれの予選(第2代表決定戦、最終代表決定戦を含む)の勝者や、好成績を残し、将来性も期待された上で番組からの推薦を得た者が本戦への出場権を得る。予選の模様は、通常、本選放送日の前日の昼に放送される。
- 新人戦は、まず全国3~4カ所で地方予選を行い、それぞれの代表を決定する。代表選手同士による決勝(女王戦・最強戦と異なり45分)で勝利した者が優勝、新人王となる[注 24]。新人王も、次に開催される女王戦または最強戦の予選を免除され、本戦へのシード出場権を得る。
- 新人戦は、過去に最強戦・女王戦の本戦(『TVチャンピオン』時代は含まない)に出場したことがない者のみエントリーできる規定となっている。そのため一定以上の実力がありつつも優勝を逃している者は、この新人戦において地方予選やその代表などとして複数の放送に亘って姿を見かける場合がある。
- 2010年9月放送分では、初の試みとして「男子新人王戦」が最強戦に先立って開催され、その模様が東西予選・本戦放送の前日(9月25日)に放送された。またその優勝者が(翌日放送の)最強戦の本戦に男性新人王として出場した。なお同大会では前回優勝の王者・佐藤綾里は引退を表明(2012年秋に撤回し復活)し、また女王・菅原初代は女王戦で初の三連覇を成し遂げたことにより「殿堂入り」となったことで、それぞれ出場しなかった。また、過去の本戦決勝戦進出経験者も出場しなかった。2012年9月放送分からは再び出場できるようになった。
- 2014年の春の女王戦及び秋の最強戦は、それぞれ前年までに本選出場経験のない選手のみが参加できる「爆食ニューヒロイン誕生戦」(女性限定)、「新世代最強戦」(男女混合)として開催された。なお、この年の女王戦の優勝者は、従来の「爆食女王」とは別枠の爆食ニューヒロインとして扱われたため、2015年春の女王戦「新爆食女王襲名戦」においては歴代の爆食女王の一人には数えられなかった(番組公式サイトでの紹介より)。
- 2014年6月には、テレビ東京の開局50周年特別企画として、世界大会となる『国別対抗!大食い世界一決定戦』(World Campionships)が放送された。以降、2017年までに4回開催された。すべての回で、決勝は日本対アメリカの対戦、4連続アメリカが優勝という結果となった。
- 第1回大会の参加国は日本、アメリカ、ドイツ、タイの4ヵ国。各国4名の代表選手を選出し、ニューヨークでトーナメント形式の本選を行った。本選は参加国の協議によりすべて30分勝負で、1対1、2対2(2名が食べた合計で勝負する)、1対1の3本勝負で行うが、どちらかが2連勝した場合でも3本目の試合も行われた。
- 第2回大会(2015年1月放送)の参加国は日本、アメリカ、オーストラリア、中国の4ヵ国。前回同様の試合形式で、ロサンゼルスでトーナメント形式の本選を行った。
- 第3回大会(2016年1月放送)の参加国は日本、アメリカ、台湾、イギリスの4ヵ国。前回同様の試合形式で、ニューヨークで本選を行った。2連覇中のアメリカはシードとなり、他の3ヵ国によるリーグ予選の勝者と決勝で争う形式となった。
- 第4回大会(2017年1月放送)の参加国は日本、アメリカ、オーストラリア、イギリスの4ヵ国。前回同様の試合形式で、ニューヨークで本選を行った。4ヵ国総当たりのリーグ戦を行い、上位2ヵ国が決勝で争う形式となった。
注釈
- ^ TVチャンピオンでは「デカ盛り王選手権」という企画も放送されたが、こちらはデカ盛り店に対する知識を競う側面が強くまったくの別企画である。
- ^ 同時期に行われていた『フードバトルクラブ』(TBS系列)はこの一件で打ち切りとなった。
- ^ 本選出場予定者が都合などにより出場を辞退した場合、補欠として前大会の準優勝者、番組推薦選手等が参加する事がある。
- ^ 2015年秋の最強戦にて、当番組で特に活躍した白田信幸、西川廣幸、山本卓弥には絶対王者の称号が与えられた。また、2015年秋の最強戦を本選グランドスラムで優勝した鈴木隆将にも、絶対王者の称号が与えられた。
- ^ 他に30分勝負(『TVチャンピオン』時代、2005年秋3回戦・2007年春1回戦・2009年春1回戦など)があり、1回だけ50分勝負(2008年春準決勝)もあった。
- ^ 例外として、『TVチャンピオン』時代である1999年10月14日放送回と2005年秋の決勝戦は90分で行われた。
- ^ 2016年秋の最強戦は一回戦のみ実施。
- ^ 2017年春の女王戦は国内の一回戦とハワイの準々決勝にて実施。
- ^ 2017年春の女王戦の一回戦チームBでは、8品のデカ盛り料理から、4名の選手がくじ引きで2品ずつを選んで完食する形式だった。料理はすべて2kgで統一されたが、食べやすさに大きな違いがあり、くじ運も勝負の明暗を分けていた。
- ^ 2016年秋は45分、2017年春の準々決勝は「マラソン勝負」としての移動時間が考慮され120分で行われた。
- ^ 本来は8名だったが、1名がインフルエンザを発症してしまい、やむなく辞退(番組内では欠席と表記)せざるを得なかったという。
- ^ 前年度大食い王の檜山普嗣が最終関門戦で敗れ、本選に進めないという波乱があった。
- ^ 2010年春の女王戦、及び2015年春の女王戦では、準決勝で3位の2名が同着となったため、4名での決勝が行われた。
- ^ 2023年春の最強戦は、準決勝戦で2名ずつが決勝に進出する形式のため、4名での決勝が行われた。
- ^ 『TVチャンピオン』の初期時代ではスープを飲むシーンがあった。
- ^ ただし、「限られた人」の定義は番組中で明確にされておらず、参加自体は健康であれば誰でも出場が可能である。問題が起きたときの責任回避の意味合いが強いと言える。
- ^ リタイアに至らず、一時中断する事もある。
- ^ 前年度爆食女王のもえのあずきは、スケジュールの調整がつかなかったとのことで不参加。
- ^ 2023年春は30分で行われた。
- ^ 2023年春は4名で行われた。
- ^ 2020年1月のマグロ寿司はまぐろ問屋三浦三崎港、2020年秋のカツカレーは日乃屋カレーが提供した(ウィキペディアに該当記事無し)。
- ^ 東京予選は高円寺の寿司店「桃太郎すし」や横浜中華街の「招福門」で行われることが多く、番組内でこれらの店舗は「大食いの登龍門」と紹介されている。桃太郎すしでは、白田信幸が初出場時に85皿、鈴木隆将が同じく101皿の記録を残した。
- ^ 2018年秋の女王戦は東京予選のみ。
- ^ 2016年1月の新人戦からは、地方予選で僅差で敗れた選手がいた場合、その選手を番組推薦として加えた上で決勝を行うことがある。
- ^ 本番組勇退後、2016年に芸名を再度「中村有志」に改名。2019年に「中村ゆうじ」に再改名。
- ^ 2020年冬の最強戦では、向井慧のみ出演。
- ^ 『国別対抗!大食い世界一決定戦』にて第1回のドイツ予選MCと本選の見届け人も務めた。
- ^ 2016年7月の新人戦の決勝戦MCも務めた。
- ^ 2017年春の女王戦にも見届け人として出演。
- ^ 『国別対抗!大食い世界一決定戦』にて第3回の台湾チームの予選MCおよび本選での応援も務めた。
- ^ 2016年1月の新人戦の決勝戦MCも務めた。
- ^ 過去には、新人戦決勝の見届け人も務めた。2015年6月の新人戦の決勝は、もえのがプロデュースに参加したラーメン店で行われた。
- ^ TVチャンピオンでは、「第5回激辛王選手権」でも優勝。
- ^ 中村ゆうじからは「山口の変な主婦」の異名も付けられていた。
- ^ a b 2回戦のラーメン勝負では、姉のかこが佐藤綾里と同着1位、妹のあこも3位で、4位の菅原初代に勝利した。
- ^ 『大食い女王決定戦2020』には出演せず。
- ^ 北海道小樽市の「おたる味の大王」(現在は閉店)にて、24時間以内に大がめに入った「エベレストラーメン」3杯完食がクリアの条件だった。しかしクリア者は現れず、唯一2杯完食した広瀬が優勝となった。
- ^ 吉田はTVチャンピオンでは「第1回甘味通選手権」でも優勝。
- ^ 伊藤織恵(留学のため引退していたがこのときのみ限定復帰)、安達孝行、吉田由美など日本代表5名が世界各地を訪れ、現地のチャンピオンと対戦。日本が3勝2敗で勝ち越し。風谷康弘が会場投票でMVPに選ばれた。
- ^ 中村ゆうじが初めて大食いの実況を担当した回でもある。(トンガでのタロイモ対決)
- ^ 安達孝行、赤阪尊子など日本代表5名が世界各地を訪れ、現地のチャンピオンと対戦。日本が5勝全勝を果たした。またスタジオでは3時間の寿司大食い勝負が行われ赤阪が勝利。赤阪が会場投票でMVPに選ばれた。
- ^ 日本代表として佐藤綾里(キャプテン)、山本卓弥、三宅智子、佐藤ひとみの4名が出場。
- ^ 日本代表として山本卓弥(キャプテン)、ギャル曽根、もえのあずき、谷崎鷹人の4名が出場。ギャル曽根は選手としては6年ぶりの参戦。
- ^ 日本代表として佐藤ひとみ(キャプテン)、鈴木隆将、もえのあずき、菅原初代の4名が出場。菅原初代は選手として5年ぶりの参戦。
- ^ 決勝1位の鈴木隆将と同2位の谷崎鷹人が、2017年の大食い世界一決定戦の日本代表メンバーに決定。また、檜山普嗣からの指名により、鈴木隆将が日本代表キャプテンに決定。
- ^ 日本代表として鈴木隆将(キャプテン)、檜山普嗣、もえのあずき、谷崎鷹人の4名が出場。
- ^ 決勝戦の最終試合にて、もえのあずきがプレッシャーから過呼吸を起こしてしまい、アメリカの不戦勝となった。
- ^ 準々決勝および準決勝は、準優勝者の新井義人と同着1位。
- ^ 今大会はグループリーグ戦と決勝戦のみ。
- ^ 菅原は大腸がんにより、2023年3月9日に亡くなった(満59歳没)。
- ^ エンディングにて、2023年3月に逝去した菅原初代への追悼メッセージが放送された。
- ^ a b 一時離脱後に復帰。
- ^ 過去は制作進行。
- ^ 一時期は演出として参加。
- ^ 一時期は制作進行として参加。
- ^ 一時期はディレクターとして参加。
- ^ 2018年3月22日に逝去。[1]
- ^ 2013年3月31日放送分では表記されず。
出典
- ^ 『<早食い競争>給食パンで中学生が窒息死「TVまねた」愛知』毎日新聞 2002年4月27日
- ^ 『「テレビまね」パンを早食い、のどに詰まらせ中3死亡』朝日新聞 2002年4月27日
- ^ 三宅智子の世界を食べつくせ~!! https://ameblo.jp/tomokomiyake/entry-11218035187.html
- ^ 大食い フードファイターの裏側~摂食障害に病んで~
- ^ “大食いタレントは摂食障害?「本当は食後に激しく嘔吐している」”. J-CASTニュース. (2011年2月11日) 2016年4月10日閲覧。
- ^ 生きやすい明日を求めて[2]
- ^ “中村ゆうじ 番組で大食い引退を発表”. デイリースポーツオンライン (2016年4月3日). 2016年4月23日閲覧。
- ^ “【芸能】中村ゆうじが残した“教科書””. デイリースポーツオンライン (2016年4月2日). 2016年4月23日閲覧。
- ^ “照英、テレ東『元祖!大食い王決定戦』新MCに”. ORICON STYLE (2016年10月2日). 2016年10月2日閲覧。
- ^ 魔女菅原 [@greengreen442] (2023年3月17日). "3月9日深夜、菅原初代は永眠いたしました" (短文投稿). Xの短文投稿(旧Twitter)より2023年3月17日閲覧。
- ^ “大食い番組で活躍「魔女菅原」菅原初代さんが死去、59歳 昨年から大腸がんで闘病”. 日刊スポーツ (株式会社日刊スポーツ新聞社). (2023年3月17日) 2023年3月17日閲覧。
- ^ “『大食い王決定戦』MC高橋みなみ、“魔女”菅原初代さん追悼「大食いにかける情熱大好きでした」”. 岩手日報 (岩手日報社). (2023年3月17日) 2023年3月17日閲覧。
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