レビジャヒヘド諸島 海洋保護区

レビジャヒヘド諸島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/08 20:24 UTC 版)

海洋保護区

諸島を含む周辺約15万平方キロメートルはレビジャヒヘド国立公園としてメキシコ海軍によって保護されており、サメザトウクジラオニイトマキエイイルカのほか魚や渡り鳥にとって重要な地域とされている[1]。また、島々の沿岸には塩生植物植生があり、内陸に行くとハウチワノキGuettarda insularisスウェーデン語版Croton masoniiフランス語版低木林およびFicus cotinifolia英語版Sideroxylon socorrense英語版Psidium galapageium英語版の森林が生えている。ソコロ島には10種の固有種または固有亜種の鳥類が生息しているが、ナゲキバトを含む3種は野外で絶滅したと考えられる。一帯は2004年にラムサール条約登録地となった[2]

もともとはレビジャヒヘド各諸島から10㎞程度の地域までしか保護区域に入っていなかったが、カリフォルニア大学デービス校の調査によりこの地域に生息するサメの行動範囲が10㎞を優に超える範囲だと分かったことから、保護区域が7倍に拡張された。これにより周辺での掘削や漁、観光開発などが規制されることとなった[1]

海洋研究家のエンリック・サラ英語版は、諸島を「北米の熱帯地域で最も自然が残された場所」と評している[3]

エコロジー

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
  • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

  1. ^ a b c 「北米のガラパゴス」海洋保護区7倍拡大の理由はサメにあった”. ディスカバリー・ジャパン (2018年7月24日). 2020年11月22日閲覧。
  2. ^ Reserva de la Biosfera Archipiélago de Revillagigedo | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年4月9日閲覧。
  3. ^ 透明性のある漁業を目指して: Global Fishing Watch による水産管理の変革に向けた取り組み”. Global Fishing Watch (2018年6月). 2020年11月22日閲覧。


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