ラファエロの間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 09:57 UTC 版)
ボルゴの火災の間
この部屋は、この部屋に飾られている絵画「ボルゴの火災」に因んで呼ばれている。この絵画は、バチカン近くのボルゴ (en) で発生した大規模な火事を、教皇レオ4世が十字を切って静めたという奇跡を描いている。この部屋は、ユリウス2世の後を継いだレオ10世が音楽に興ずる間とされた。この部屋の絵画の題材はレオ3世とレオ4世の生涯から取られており、「ボルゴの火災」の他に「レオ3世の宣誓」、「レオ3世のカール大帝への授冠」、「オスティアの戦い」がある。「ボルゴの火災」はラファエロが構図を完成させてはいたが、弟子たちがフレスコ画として完成させた。他の3つの絵画にはラファエロの関与はなく、弟子によって描かれた。
レオ3世の宣誓
西暦800年12月23日、教皇レオ3世は、彼の前の教皇であるハドリアヌス1世の甥らにより、レオ3世にかけられた嫌疑に対して無実を宣誓した。これを描いた絵画(題名は英語で表すと The Oath of Sir Leo III)である。
レオ3世のカール大帝への授冠
西暦800年のクリスマスに行われたミサの最中に突然行われた、レオ3世によるカール大帝への授冠の情景を描いた絵画。
ボルゴの火災
「ボルゴの火災」は「教皇の書 (羅: Liber Pontificalis)」に記されているレオ4世による奇跡を描いた絵画である。カトリック教会によると、847年にローマの一地方であるボルゴで起こった火災を、レオ4世が祝福 (benediction) により鎮火したとされている。
オスティアの戦い
849年にオスティアでの海戦で、レオ4世がサラセン人を打ち破ったこと(オスティアの海戦)を描いた絵画。
- ^ Roger Jones and Nicholas Penny, Raphael, New Haven, 1983, 113; Ingrid D. Rowland, "The Vatican Stanze," in The Cambridge Companion to Raphael, ed. Marcia B. Hall, Cambridge, 2005, 111.
- ^ Jones and Penny, 117; Rowland, 112.
- ^ Jones and Penny, 117; John Pope-Hennessy, Raphael, London, 1970, 112; Rowland, 113.
- ^ Jones & Penny, 118-121; Pope-Hennessy, 115.
- ^ Jones & Penny, 118; Rowland,112-113.
- 1 ラファエロの間とは
- 2 ラファエロの間の概要
- 3 署名の間
- 4 ボルゴの火災の間
- 5 外部リンク
- ラファエロの間のページへのリンク