メアリー・ポピンズ メアリー・ポピンズの概要

メアリー・ポピンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 14:06 UTC 版)

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1934年から1988年にかけて刊行されたエブリデイ・マジック(またはファンタジー)の古典の1つ。1964年ディズニーによるミュージカル映画メリー・ポピンズ』でも知られる。原作者のトラヴァースは、長年、ディズニーからの映画化の申し込みを断っており、映画化される場合にも様々な条件をつけた。その映画化の過程は『ウォルト・ディズニーの約束』としてさらに映画化された。2004年にはミュージカルとしてイギリスで舞台化され、以後20か国以上の国で上演されている。

日本語訳は主に『メアリー・ポピンズ』だが、多数の訳書が出ている第1作では『メアリ・ポピンズ』『メリー・ポピンズ』の訳もある。また、『メアリー・ポピンズ』は第1作の原題でもある(日本語では主に『風にのってきたメアリー・ポピンズ』として知られる)。

原書イラストはメアリー・シェパード

1977年5月、BBCラジオ4のラジオ番組『Desert Island Discs』のゲストとして出演していたトラヴァースは、「メアリー・ポピンズ」という名前は彼女が姉妹のために考案した幼年時代の話に由来し、キャラクターは大叔母のヘレン・ムアヘッドにインスピレーションされた可能性があると語った。

ストーリー

舞台は1910年ロンドンさくら通り17番地(または桜町通り17番地:Number Seventeen Cherry Tree Lane)。ジョージ&ウィニフレッドのバンクス夫妻は4人の子供ジェーン、マイケル、ジョン、バーバラ(のちに加えてアナベル)のためにナニー乳母家庭教師)を募集する。採用されたのは、東風に乗ってやってきた不思議な力を持つメアリー・ポピンズだった。

作品一覧

日本語題が複数ある場合は、直訳に近いものを最初に記す。

  • Mary Poppins (1934年)
    • 『メアリー・ポピンズ』パメラ・リンドン トラヴァース (著), 富安 陽子 (著), 佐竹 美保 (イラスト) ポプラ世界名作童話 2015年10月30日
    • 『風にのってきたメアリー・ポピンズ』メアリー・シェパード (イラスト) 林容吉(翻訳) 岩波少年文庫 – 1954年
    • 『少年少女世界文学全集 17 メアリー=ポピンズ/砂の妖精』 滑川道夫 (著),志賀直哉 (著)学研プラス 1968年5月
    • 『空からきたメアリー・ポピンズ』トラバース 作,恩地三保子 訳,山中冬児 絵 偕成社 1968年 (少年少女世界名作選)
    • 『空からきたメアリー・ポピンズ』トラバース 原作,大野芳枝著,森国とき彦 え 集英社 1976年 (マーガレット文庫 世界の名作)
    • 『メリー=ポピンズ』佐山透(著) 少年少女講談社文庫 1978年11月
    • 『メアリー・ポピンズ (英文名作双書)』林容吉 (著) 英光社 1993年4月
    • 『メアリ・ポピンズ』P.L.トラヴァース 作,富安陽子 文,佐竹美保 絵 ポプラ社 2015年 (ポプラ世界名作童話)
  • Mary Poppins Comes Back (1935年)
    • 『帰ってきたメアリー・ポピンズ』メアリー・シェパード (イラスト) 林容吉 (翻訳) 岩波書店 1975年1月
    • 『帰ってきたメアリー・ポピンズ 1 英米児童文学選書』パメラ・リンドン・トラヴァース (著), A.ヘリング (著)研究社 1990年4月
  • Mary Poppins Opens the Door (1943年)
    • 『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』メアリー・シェパード (イラスト) 林 容吉 (翻訳) 岩波少年文庫 1975年7月10日
    • 『とびらをあけるメアリー・ポピンズ 1 英米児童文学選書』梅沢時子、 トラヴァース 研究社 1976年9月
  • Mary Poppins in the Park (1952年)
    • 『公園のメアリー・ポピンズ』 メアリー・シェパード絵  林容吉訳 岩波少年文庫 1965年
    • 『公園のメアリー・ポピンズ 1 英米児童文学選書』パメラ・リンドン・トラヴァース (著), 吉田昤子 (著) 研究社出版 1990年4月
    • 『公園のメアリー・ポピンズ 2 (英米児童文学選書 32)』吉田あき子 (著), Pamela Lyndon Travers (著) 研究社出版 – 1977年11月
  • Mary Poppins From A–Z (1962年)
    • 『メアリー・ポピンズAからZ』P.L.トラヴァース 作,荒このみ 訳 篠崎書林 1984年
    • 『メアリー・ポピンズAからZ』P.L.トラヴァース 著,小池三子男 訳 復刊ドットコム 2014年
  • Mary Poppins in the Kitchen (1975年) 『メアリー・ポピンズのお料理教室―おはなしつき料理の本』
    • 『メアリー・ポピンズのお料理教室―おはなしつき料理の本』 P.L.トラヴァース 作,モーリス・ムーアベティ料理監修,メアリー・シェパードさし絵, 鈴木佐知子 訳 文化出版局 1977年4月20日
    • 『台所のメアリー・ポピンズ : おはなしとお料理ノート』P.L.トラヴァース 作, 小宮由,アンダーソン夏代 訳 アノニマ・スタジオ 2014年
  • Mary Poppins in Cherry Tree Lane (1982年)
    • 『さくら通りのメアリー・ポピンズ』P.L.トラヴァース 作,荒このみ 訳 篠崎書林 1984年
    • 『さくら通りのメアリー・ポピンズ』P.L.トラヴァース 著,小池三子男 訳 復刊ドットコム 2014年
  • Mary Poppins and the House Next Door (1988年)
    • 『メアリー・ポピンズとお隣さん』P.L.トラヴァース 作,荒このみ 訳,M.シェパード 絵 篠崎書林 1989年
    • 『メアリー・ポピンズとお隣さん』P.L.トラヴァース 著,小池三子男 訳 復刊ドットコム 2014年

翻案




「メアリー・ポピンズ」の続きの解説一覧

メリー・ポピンズ

(メアリー・ポピンズ から転送)

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メリー・ポピンズ』(原題: Mary Poppins)は、1964年のアメリカの実写アニメーションミュージカルファンタジー映画P・L・トラヴァースの著書「メアリー・ポピンズ」シリーズを基に、ロバート・スチーブンソンが監督、ビル・ウォルシュドン・ダグラディが脚本、ウォルト・ディズニーが製作を担当した。


  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)231頁
  2. ^ 「パルプ・フィクション」「荒野の七人」ほか25本が米フィルム登録簿に永久保存 : 映画ニュース”. 映画.com. 2021年4月10日閲覧。
  3. ^ Walt Disney | American Experience | PBS” (英語). www.pbs.org. 2021年4月10日閲覧。
  4. ^ 日本での公開は2019年。“メリー・ポピンズが帰ってきた!半世紀ぶり続編、初予告が公開”. シネマトゥデイ. (2018年3月6日). https://www.cinematoday.jp/news/N0098993 2018年5月24日閲覧。 
  5. ^ スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス 歌詞により語られている
  6. ^ 新井潤美『不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」』 (平凡社新書)
  7. ^ Nast, Condé (2024年2月28日). “Perché i minori non potranno più vedere Mary Poppins da soli” (イタリア語). Wired Italia. 2024年2月29日閲覧。
  8. ^ Kaur, Harmeet (2024年2月27日). “‘Mary Poppins’ gets a new age rating over discriminatory language” (英語). CNN. 2024年2月29日閲覧。





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