ミッドランドスクエア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 14:29 UTC 版)
エレベータ
エレベータ計画はシャトル、高層、中層、低層の4つのバンクで構成している[1]。外観の特徴ともなっている4基のシースルーダブルデッキシャトルエレベーター(三菱製)は定員66人乗り(33人乗り×2段)、速さ360m/minで2箇所に停止し、到着階のエスカレータにて結ばれている。このエレベータの設置により高層バンクと低層バンクを平面的に重ねることが可能となりレンタブル比の向上に貢献している[1]。また垂直方向の視覚的な動きで都市空間のダイナミズムを与えることで、"元気な街"と称される名古屋駅前のアイデンティティを創出することを目的としている[1]。
オフィス棟
オフィス棟9階から40階が賃貸オフィスになっている[1]。奥行き15.7m、幅約53mのコの字平面計画とし、約2000㎡の執務空間になっている[1]。天井高さ2.9m、最大10分割が可能な計画となっており、さまざまなテナントに対応することのできる、ゆとりとフレキシビリティに考慮したオフィス計画としている[1]。
17階から40階にはトヨタ自動車の国内外の営業部門などが入居。南北に120人が収容可能な執務スペースを設け、眺望の良い東側中央部にはコミュニケーションスペースと呼ばれる2層吹き抜け空間を互い違いに構成し、多目的空間を配置した[1]。また2023年(令和5年)6月には、東海地方の文化振興の一環として、25階のこれまでは会議や展示などに使われてきたスペースを日本将棋連盟に無償貸与し、名古屋将棋対局場が開設されている[7]。
9階の半分近くは毎日新聞社が中部本社として使用する[3]。
- 主な入居企業等
(太字はビル所有企業) | |||||||||||||||||||||||||
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商業棟
ミッドランドスクエア ショップ&レストラン MIDLAND SQUARE SHOP & RESTAURANTS | |
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商業棟の内部 | |
店舗概要 | |
開業日 | 2006年5月1日 |
商業施設面積 | 17,000 m² |
店舗数 | 60店 |
駐車台数 | 450台 |
最寄駅 | 名古屋駅 |
外部リンク | ミッドランドスクエア |
外観は百貨店など物販店舗が多いため壁面の多い構成となっている名古屋駅前に正対する西側部分をガラスカーテンウォールによる透明感のある表情とすることで、街へにぎわい感を表出することを意図している[1]。内部は石と木質による品格のある内装とし、5層吹き抜けのアトリウム空間を中心として、水平方向への人の動きを誘発する回遊型施設とした[1]。また、アトリウム内に垂直方向の動きが生まれるエスカレーター、エレベーターは軸をずらしながら配置することで、アトリウム全体のにぎわいやヒューマンスケールを感じさせる空間としている[1]。
建物の南北を横断するミッドランドストリートと呼ばれる地下の歩行者空間は旧豊田ビルと旧毎日ビルのあった4箇所の地下街との連絡口、2箇所の隣接ビルとの連絡口をそのままの位置で継承している[1]。歩行者空間はサンクンガーデンを介し連絡することで地下街の安全性の向上に貢献するとともに名古屋駅地区の地下空間の歩行者ネットワークを補完する役割を担っている[1]。
店舗は地下1階から地上4階に物販や飲食など約60店舗を配し、5、6階はシネマコンプレックス・ミッドランドスクエア シネマとした[3]。シネコンは、かつて旧豊田ビル・旧毎日ビルに営業していた「毎日ホール劇場」「毎日地下劇場」「名古屋松竹座」「グランド・1~6」の後継映画館である。
固有名詞の分類
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